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怪奇秘宝 「山の怪談」編

洋泉社MOOK
1,512yen+tax

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 昨年、登山専門「山と渓谷社」が実話怪談『山怪』を刊行、大変な話題を呼び怪談業界が二番煎じ風味で溢れ返っている。装丁や題まで似ている本もあり全てがいいわけでない…。そんな中、本書はただあやかるだけでなく真っ向から『山怪』著者の田中康弘氏にインタビュー、リスペクト溢れている。他に「付け火喜ぶ田舎者」かつを大量殺人、ワラビ採り主婦殺人など事件実録もしっかり入りいいカオス状態で必読。
 主題は違うが今号で筆者は7年前に自宅で刺殺された“鬼畜ライター”、村崎百郎さんの妻で漫画家の森園みるく先生の『私の夫はある日突然殺された』完結にちなみ、1万字インタを寄稿している。村崎さんの電波な日常、実践魔術儀式の様子についてや若き日のアジテーションをメモしたノート直筆写真など、こちらも是非ご覧頂きたい。サブカルチャー文脈で“電波系”を体現した元祖なのに、突き抜けた知性と反骨が感じられるはずだ。(尾崎未央)