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梶本レイカ / 悪魔を憐れむ歌 1巻 

新潮社
640yen+tax

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 前作“コオリオニ”で漫画フリークの心を鷲掴みにした梶本先生の新作が遂に刊行!! 一度は筆を折ろうとした鬼才“梶本レイカ”の作品がまた読めるのは嬉しい限りです。今作でも画面から醸し出してくる鉄(血)と汗の臭いは健在で期待を裏切りません。トラウマを抱えた登場人物たちを見ていると、読んでいるコチラも出口のない狭い部屋に押し込められたような苦しさを感じて疲れてしまいます。それが分かっても何度も読み返してしまう中毒性のある梶本ワールド。近すぎてこんがらがり交わっていることに気づかない刑事と、その状況を楽しんでいる連続殺人犯。随所にちりばめられた気になるピースはどのように繋がっていき物語の結末を迎えるのか。どちらにしても破滅的な終焉を迎えそうな雰囲気を醸し出していますが、気になる結末を早く見たい自分もいます。梅雨のじめつく時期に敢えてこの沼にはまってみるのはいかがでしょうか。(Asagaya/Loft A:柏木 聡)