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トップレビュー騎士団長殺し / 村上春樹

騎士団長殺し / 村上春樹

2017.04.03   CULTURE | BOOK

新潮社
1,944yen(tax in)

 やはりわたしゃ村上ファンだな。面白い。実に面白い。私が村上作品で一番好きな「ねじまき鳥クロニクル」と同じくらい好きな作品だった。合計1000ページ以上。大作だ。読み終わるのに合計10時間以上ぶっ飛んで読みふけった。前巻はまさしく推理小説風だ。登場人物の成り行きをあれこれを想像しながら圧巻された。やはり中国での日本人による南京虐殺場面が出てきた。あの百田先生はじめネトウヨが騒いでいるらしい。「とにかくおびただしい数の市民が戦闘の巻き添えになって殺されたことは、打ち消しがたい事実です。中国人死者の数を四十万人というものもいれば、十万人というものもいます。しかし四十万人と十万人の違いはいったいどこにあるのでしょう?」と会話の中に書かれていて、南京虐殺はなかったと言うネトウヨが怒っているようだ。まだ一度も大作、長編を読んだことのない若者は挑戦するといい。(平野悠)

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