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人馬 1巻 / 墨佳遼

イースト・プレス
730yen+tax

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 近年、1ジャンルとして確立した人外作品。日常ものがメインで、人と仲良く共存していく様子を描いている作品が多いジャンルですが、この作品では人馬たちが人間に隷属させられる様子を描いています。戦争の道具として、財力誇示のため、売買される人馬。そういった実際の馬にもあっただろう側面は、感情・知恵・意思の疎通が出来た時にどうなるのか。言葉を介すことができないだけで、動物は負の感情を持っているかもしれない。友だと感じているのはコチラの勝手な言い分かもしれない。誰しもが一度は考えるだろうことがストレートに表現されていて小気味よさも感じます。そして人が生き物に敷いているのは酷く独善的な面も秘めていることにも気付かされます。まだまだ序章の今作、これからどのような形で物語が進められるのか楽しみです。“松風” “小雲雀”など、歴史に残る名馬から付けられた点は歴史好きにも響くのではないでしょうか。(Asagaya/Loft A:柏木 聡)