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ピン芸人ですが、パチンコ店員やっています / 原田おさむ

KADOKAWA
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 私はパチンコをしない。タバコの煙が苦手だったりで興味も薄い。しかし、パチンコ店で働くお笑い芸人と聞くと、話は違ってくる。著者はTBS系「あらびき団」などにも出演していたピン芸人、原田おさむ。お笑い活動の傍ら、彼は妻子を養う為にパチンコ店で20年以上働いている。独裁政治を貫く上司、無責任な部下、金の亡者と化した来店客。業務が多忙すぎて、気付いたら失禁していた、などという人は世の中にどれほどいるだろう? ここにはそんな極限状態であるパチンコ業界の壮絶な実態がつぶさに書き綴られている。しかし、彼は辞めない。稀代の喜劇役者・大村崑も「笑いにはペーソスが必要である」と言った。原田おさむもその悲哀や苦悩を笑いへと昇華させようとしている。この物語に終わりはない。彼の闘いは、まだまだ続くのである。ーー4月8日(土)大阪、ロフトプラスワンウエストにて出版記念イベントを開催。(Loft PlusOne West:尻谷よしひろ)