ころから / 1600yen
今の時代は世界的に見ても政治の季節と言えるだろう。日本でも3.11以降、これまでにない新しい形のデモや市民運動が生まれ、社会を大きく動かしている。そして当然のことであるが新しい表現はこうした潮流の中から生まれてくる。写真集『ひきがね』は、まさに現代社会の最前線を捉えた一冊だ。写真家・島崎ろでぃーが写し撮った被災地の人々、脱原発デモ、ヘイトデモに抗うカウンター、国会前で声をあげる若者達の写真は、震災後の5年間、日本の路上で何が起こっていたかのかを内側から捉えたものだ。そして島崎の写真と共に収録されたラッパーECDの手によるテキストは、2003年のイラク反戦から彼自身が社会運動に参加した経験を、写真とは別の視点、プロテスターとして最前線に立つECDからの目線で記している。2人の表現から、沈黙しないで声をあげることの重要性、それこそが「よりよき社会」を作る原動力であることがビシビシと伝わってくる。（加藤梅造）
【銃撃 - 島崎ろでぃー写真展】開催
期間：2/1(月)〜2/7(日)
時間：12:00〜21:00
※会期中にスペシャル・イベントあり。詳細は以下。
