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トップレビュー命が踏みにじられる国で、声を上げ続けるということ / 雨宮処凛

命が踏みにじられる国で、声を上げ続けるということ / 雨宮処凛

2014.08.01   CULTURE | BOOK

創出版 / 1620yen

 今や数少ないリベラル系雑誌である月刊創はなぜか連載陣がとても充実していて、柳美里、香山リカ、佐藤優、鈴木邦男、森達也など錚々たるメンツを揃えている。中でも雨宮処凛の「ドキュメント雨宮☆処凛」は毎号最初に目を通す連載の1つだ。雨宮氏は連載陣の中でも一番若いというのもあり、様々な社会問題を新鮮な視点で切り取っているのが素晴らしい。本書は最近の3年間の連載をまとめたもので、ちょうど2011年以降となっているのがポイント。まずタイトルが秀逸だ。3.11以降明らかになった原発問題、その後の安倍政権でどんどんひどくなる生活保護改悪や戦争国家への転換、そして昨年一気に社会問題化したヘイトスピーチなど、この国で生きづらさを感じる人は増え続ける一方だ(アベノミクスで浮かれてる人なんて一体どこにいるんだ?)。この、命が踏みにじられる国にいて、殺されず、また絶望せずに生きていくには一体どうしたらいいのか? そのヒントが本書にある。是非若い人達に読んで欲しい!(加藤梅造)

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