トップ > レビュー >CULTURE > 自殺/末井昭

CULTURE  | BOOK

自殺/末井昭

朝日出版 / 1,680 yen

amazon

 もう長いこと日本における年間自殺者は3万人を超える。自殺の原因で一番多いのは健康の問題。二番目に多いのが経済の問題だそうだ。「お金の事で死ぬなんて本当に馬鹿馬鹿しいことだ」と筆者は言う。これは世界的にも異常なことだと言われて久しい。そこであの元白夜書房の名物編集者・末井昭さんが「自殺」に関する本を出した。彼の最初の著書『素敵なダイナマイトスキャンダル』では、子供の頃、岡山の田舎で自らの母親が燐家の青年とダイナマイト自殺心中をする原体験を告白している。その強烈な体験から現在に至る自己の歴史をたどりながら「自殺」について考える一冊である。「自殺」する人のことを競争社会の「負け組」として片付けてはいけない。「どうしても死にたいと思う人は、まじめで優しい人たちなんです」と筆者は言う。「親しい人の自殺」は本当に辛い。読者にも経験のある人は多いと思う。(平野悠)

カテゴリ
タグ
レビュー アクセスランキング
最新ニュース

RSS


  • mamono
  • lpo