日本を代表するギャンブラー、末井昭、山崎一夫、西原理恵子の3人による共著が登場。パチンコ・麻雀・競馬はもちろん投機から非合法ギャンブルまで、今だから話せることを縦横に語り尽くしている。「人生はバクチ」を地で行く彼らの体験談は、たとえ麻雀や競馬をやったことがない人にとっても教訓が多いこと必至だ。山崎一夫が「ギャンブルは自力で映画作って見てるようなもん」と語るように、そこにはドラマティックな起承転結が存在しているのだ。ギャンブルは臨死体験と言うほどあらゆる賭け事にハマってきた末井昭は、先物取引で一日600万なくなった時に「何も話せなくなって、ゾンビのように町をフラフラしてた」そうだ。そんな体験なかなかできるもんじゃないです。また原発をギャンブルの視点で捉えた話(「原発は事故がなくても元が取れないシステム?」)も面白かった。巻頭には西原理恵子の書き下ろしカラー漫画を収録。(加藤梅造)