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脱資本主義宣言/鶴見済

新潮社 / 1,260yen

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 ロフトプラスワンがオープンした1995年当時、来ていたお客さんの必携書の1つが鶴見済の『完全自殺マニュアル』だった。自殺を誘発するとして後に有害図書にも指定されたが、愛読者にとって本書は「自殺もせずになんとか楽に生きていくための実用書」であることはよく分かっていた。その後の『人格改造マニュアル』『檻のなかのダンス』もすべて、鶴見が「楽に生きる」ことを目的として書いたものだった。そしてこの最新作『脱資本主義宣言』も基本は同じだ。「こんなふうにものを買っては捨て、作っては壊し、右のカネを左に動かしながら生きていくしかないのか?」「ある時期から、楽に生きるためにはこの『経済の仕組み』を何とかしないとダメだろうと思い始めた」──こうした動機で書かれた本書は今の日本(あるいは先進国)のどうしようもない閉塞状況を突破するための有効な方法が示されている。ますます生きづらさを増している現代社会にあって非常に重要な一冊。(加藤梅造)

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