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「2SEE MORE #16」山脇唯×宮戸洋行(GAG少年楽団)

 写真×対談企画、第16回に登場するのはGAG少年楽団の宮戸洋行さん。共通点といえば"最寄り駅が以前同じだった"くらいの2人が、ロフトの楽屋や居酒屋以外で初めて交わす会話と「僕、超絶にダサいんで写真は......」という宮戸さんをフォトジェニックに捉えたPANORAMA FAMILYの写真達。冬の朝の空気とともにお楽しみください。(撮影/PANORAMA FAMILY 文・構成/山脇唯)

 

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  「居酒屋とロフトの打ち上げでしかおうてないな」と思って。

山脇:共演したことがない方をお呼びしたのが、初めてなんですよ。

宮戸:「そうや、居酒屋とロフトの打ち上げでしかおうてないな」と思って。だから僕は、やたらと「畏れ多い」って言うてたんですよ。

山脇:打ち上げや飲み屋ではお会いしてるけれど、共演はまだで。

宮戸:僕が、ユーモア軍団の演じる系のイベントにまだ出てないからですね。

山脇:最初にお会いしたのが、東中野の呑兵衛(居酒屋)で。

宮戸:確か、ダイナマイト関西の打ち上げをやってたら、山脇さんが……

山脇:顔出したんでしたっけ?

宮戸:そうです。バッファロー吾郎A先生にもせきしろさんにも連絡せずに「いるかと思って」ってきたんです。

山脇:なんだそれは。ヤバい奴ですね。

宮戸:「『いるかと思って』のギャンブルで来たんや、この人」というのが僕の第一印象ですから。

山脇:あの頃、みんな何かと東中野にいたから、もしかしたら、って帰り道にのぞいて。

宮戸:揃ってましたからね。あの日は、A先生、せきしろさん、R藤本、高佐さん……確率的には高いですよね。

山脇:そうです、誰かしら東中野にいる確率が。あのとき初めて同席して。

宮戸:僕も、A先生やせきしろさんと飲むのがあのときが確か初めてで、緊張しっぱなしで。だからあんまりお話してなかったですかね。

山脇:あれは、GAG少年楽団が東京出てきて、すぐの頃でしたか?

宮戸:いや、2年くらい経ってるんですけど、そうですね。A先生、せきしろさんとお仕事させてもらえるようになったのも、そこからなんで。

山脇:そのとき宮戸さんはダイナマイト関西でMCをされてて。あれは何戦のときでしたっけ?

宮戸:あれは、事務所対抗団体戦です。

山脇:あー! あれは2015年……? 

宮戸:2015年ですね。

山脇:あの頃は本当に、みんな、よくいたんですよねえ。

 

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山脇:その後、笹塚ボウルでミヤザキ商店の10周年パーティをやっていたときに、たまたまお会いして……DJブースの前で踊ってるところを、宮戸さんに目撃されて、「山脇さん……?」って声かけてもらったんですよね。

宮戸:「ボウリング場で踊ってはる!」と思って。あのとき一緒にいたメンバーが、山脇さんと仕事したことある人がいなくて、全員が確証をもてなかったんですよ。

山脇:声かけてもらえてよかったです。

宮戸:なので、年始に山脇さんが「年明けて5日中3日くらい踊ってる」ってツイッターでいってはったのが、お芝居のことなのか、あちら系のことなのか……(笑)

山脇:あんなふうに踊ることはめったになくて。普段はバレエをやってるんですよ。3日踊っていたのはバレエとコンテンポラリーです。

宮戸:そうなんですね。『音慣れ』という意味かもしれないですけど、非常に堂に入った踊りを……

山脇:恥ずかしい! しかもドリカムでしたよね、あのとき。懐メロで。

宮戸:それで、お声がかけにくかったっていうのがありますね(笑)。

 

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ボウリングって、皆はお酒飲んだ流れとかで行くんですけど……そんなんじゃ投げられないですから。

山脇:ミヤザキ商店はよく行くんですか?

宮戸:パンサーの菅さんに教えてもらって何度か行ったことはあるんですけど、あの日は、僕がボウリング好きやからっていうので「ボウリング勝負みたいのもあるから行きませんか」って、常連の芸人さん達に声かけてもらって。僕、ずっとボウリング場でバイトでしてたんで、ほんまに得意なんですけど、まさかあんなクラブみたいになってるとは思わなかったんで。

山脇:パーティ! でしたもんね。

宮戸:みんな楽しく投げてましたけど……、僕、ボウリングは板の枚数で投げる位置決めるんですよ。

山脇:え?

宮戸:曲げる経路を、板の枚数と立ち位置とで計算するんですよ。いわゆるフックボールっていう。

山脇:えー!

宮戸:でも、あの日は真ん中にDJブースがあって、照明が暗いしビカビカしてるし、何も見えない、っていう状態やったんで、スコアがボロボロで、一緒にいた芸人さんに「なんや」って言われたんを覚えてますね。

山脇:そんなシビアなところでやってるんですね、ボウリング。

宮戸:めちゃめちゃシビアですよ。ボウリングって、皆はお酒飲んだ流れとかで行くんですけど……そんなんじゃ投げられないですから。

山脇:そっか、ちゃんと板目をみて。そういえば、宮戸さんはボウリングのフォームをみるだけで、その人のスコアがわかるっていう特技があるって。

宮戸:それね、ウィキペディアとかで書いてあるんですけど……。例えば山脇さんに「あなたのスコアいくらですか」って聞いたところで、はっきりとは答えられないじゃないですか。

山脇:そうですね、覚えてない。

宮戸:なので、僕が「スコアこれくらいですね」って言った所で、「正解!」っていうかどうかは、その人の良心にかかってるんですよ。

山脇:あはは、確かにそうですね。

宮戸:非常にふわっとした空気になることが多いので、なんとか加筆修正で、特技の欄から消せないかなと思ってるんですけど。
 

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だから僕は、ボウリングは究極のメンタルスポーツやというてるんです。

宮戸:僕ずっと、ボウリングを語る上でいうてるのは……床がフローリング状になってて、あの板の枚数が39枚っていう、これは世界中どこのボウリング場いっても共通なんですよ。もちろんピンまでの距離も、ピンの位置もそうで、『変わってるのは自分だけ』っていう珍しいスポーツなんですよ。

山脇:へえ!

宮戸:サッカーやったら、例えばパスを受けたとして、2度と同じポジションに味方も敵もいないですし、野球でも、インハイのコースにボールが投げられたとしても同じインハイは2度とこないんです。球速が全く一緒なんてことはない。でも、ボウリング場は常に同じなので これはもう『自分』っていう……だから僕は、ボウリングは究極のメンタルスポーツやというてるんです。

山脇:そうですね。

宮戸:そんなスポーツ他にないんですよ。ゴルフだって風が吹いてたりだとか……天候はいつも違うし。

山脇:どうしてそんなボウリングがお好きなんですか?

宮戸:大阪にいるときに、ボウリング場でバイトしてたら「教えてくれ」っていうお客さんがいてるので、時給アップのために覚えたっていうのが最初ですね。曲げることを教えられたら時給あがるとか、そういう。

山脇:能力給というか?

宮戸:ガソリンスタンドのバイトで危険物取り扱いの資格取る、みたいなもんです。できる仕事が増えていくってことなんで。その時期は、GAG少年楽団の結成前で、週5、6、夜から朝までボウリング場でバイトして、バイトのみんなと朝ご飯食べにいって。店の福利厚生で、開店しててお客さんがおらんときやったらボウリングできたんで、9時のオープンから投げて、家帰って寝て、また夜バイトしてってボウリング漬けの生活をしていたことがあるので。

山脇:すごい生活。プロみたい。

宮戸:車持ってる同僚のトランクにみんなマイボール積んで。楽しいですよ。

 

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山脇:ボウリング、たまに行くとうまくいかないし、あと、投げた後に振り返らなきゃいけないじゃないですか。

宮戸:はい、かならずね。

山脇:あのときの態度、どうしていいかわからないんですよ。毎回悔しがらなきゃいけなかったり「イェーイ」っていわなきゃならなかったり。

宮戸:女優さんとしてのスキルアップのチャンスですよ。1ゲームだけでも20ターンあるじゃないですか、2投ごといったら。右2本だけの顔と左1本の顔が違うかもしれない。それを演じ分けられたら、最強の女優さんですよ。

山脇:あれ、疲れちゃうんですよ。

宮戸:それは、山脇さんがお仲間みんなと行ってね、やってるからでしょ。僕らボウリング場行くときなんて、1人1レーンでやるんで。

山脇:誰にも見せることなく、自分だけで……?

宮戸:はい。投げた瞬間、反省します。それで、修正して、ってやるんで。

山脇:打ちっぱなしみたいな感じで?

宮戸:ほんま、そうですそうです。

山脇:のほうが、でもいいかもしれないですね。

宮戸:そうなるともう……楽しくはないですけどね(笑)。

山脇:修行みたいな。

宮戸:ほんまそんな感じなんで。

 

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ねじれも生じますし……

山脇:NSC(養成所)は何期生ですか?

宮戸:NSC大阪27期で、東京で言うと10期っていうのになるんで。

山脇:大阪と東京で数字が違うの、ややこしくないですか? 大阪何期と東京何期が同期、とかいうのは。

宮戸:でも、今みたいにすっと計算はできるんで。大阪がややこしいのは、吉本が儲けに走って半年に1回入学を受け付けてた期が2、3年あるんですよ。確か14期の人とかがそうだと思うんですけど、そこだけ半年区切りなので、何年目かの計算が狂うっていうのがあるんですけど。

山脇:何.5、みたいになっちゃう……

宮戸:でも東京来て「大阪の人だけ、っていうか吉本の人だけやで。何期とか何年目とか気にしてんの」ってめっちゃ言われます。ややこしいですもんね、ねじれも生じますし……

山脇:ねじれっていうのは?

宮戸:東京ってお笑いの事務所もいっぱいあって。たとえば事務所を移籍した、であるとか、養成所を芸歴に入れる事務所もあれば、吉本は入れない、とか。なので、どこを同期とするかって、けっこう話し合いの部分があって。

山脇:はー。

宮戸:R藤本と僕、同じ吉本で同期なんですけど、R藤本は養成所いってなくて。吉本のオーディションを受けた時をスタートにしてるのか、ギャラをもらったときをスタートにしてるのか、インディーズの時期をスタートとしているのか、わかんないんですよ。でも、なんとなく話しあった結果「同期やな」ってなったんですよ。

山脇:あのゼロ年目っていうのが計算が難しいですよね。初舞台が何年で、とか。

 

芸人の世界でいうとお会計ややこしくなるし。

宮戸:ねじれでいうと……僕と、松竹芸能のうしろシティの阿諏訪くんは同期にしてるんですよ。で、阿諏訪くんは、しずるの村上さんも同期にしてるんですよ。でも、村上さんは僕より1年先輩で……だから、できるだけ3人で集まりたくないんですよ、ややこしいんで。

山脇:たしかに。同期と同期と先輩後輩で、でも同期で。

宮戸:阿諏訪くんはどっちにもタメ口でいくし、あと、芸人の世界でいうとお会計ややこしくなるし。

山脇:その、先輩が後輩に絶対奢るっていうのは、鉄のルールですか?

宮戸:吉本は鉄が硬めですけど、いろんな事務所の方とご一緒する機会も多くなって、そういうのもなくなってきたなと思いますけどねえ。僕、オリエンタルラジオ、トレンディエンジェルと同期で、むこうの方がめちゃめちゃ売れてて、収入も多くて。でも、一緒にごはん行ったら、完全割り勘にするんですけど。

山脇:はい。

宮戸:ニッチェと三四郎も同期で……ニッチェの江上ちゃん、三四郎の相ちゃんとも仲良くて、よく飲みにいくんですけど、その時は「エヘヘヘ」っていってちょっとおごってもらうことも……そこは『稼いでる友達』って自分に言い訳して甘えさせてもらうときもあって。

山脇:他事務所だと。

宮戸:吉本の同期は負けたくないっていうか、悔しいし「や、出すし」って。

 

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山脇:小劇場って、先輩が全部奢る文化はあまりなくって、たまーに多く出してくださる粋な先輩もいるんだけど、基本的に割り勘で。でも最近、A先生やせきしろさんからよくしてもらっている分、若い俳優と飲みにいったら落ちつかない気持ちになったりします。

宮戸:でもそれって、その世界のルールがあるじゃないですか。だからいいんじゃないですか。僕、大阪にいた時におつきあいしてた女の人が飲食店で働いてて、僕もそのお店をよく利用してたので、店員さんの飲み会に参加したことがあって。そのとき僕が一番年上やったんで、全額出したんですよ。

山脇:はい。

宮戸:家帰ってめっちゃ怒られて。「私たちには私たちのルールがあるから、次からやりにくいからもうやめてくれ」って。僕は社会人経験が芸人しかないので、そのルールしか知らないんで「お金を払って怒られることあるんや」って。

山脇:えー。

宮戸:難しい……僕はそれで慣れてるので、そっちのほうが、わかりやすくていいですけどねえ。

山脇:年長者が出す、っていうのが、明朗な感じで。

宮戸:吉本の考え方で、例えばご飯誘った時に『先輩が後輩の時間を買ってる』というのがあるので。

山脇:へえ~!

宮戸:後輩にやりたいことが……例えば友達と遊ぶとか、家族と会うとか、奥さんが待ってるとかあったとしても、先輩の誘いやから行ったと。その時間を買ってるから、お金は出す、ってなると、えらいもんでねえ、じゃあ、こっちも従うっていうのが、逆にわかりやすいなっていう。

山脇:先輩としても、行きたいとこあったかもしれないのにな~悪いかな~、って思わなくてすむかも……すっきりしてますね。

宮戸:それがあるので、割り勘とかになると逆にややこしいなっていうのは、ありますよね。それで慣れてる、っていうか、それしか知らないってだけかもしれないですけど。

山脇:「ああ、いやいやいや(財布に触って)……」ってやらなくていいんですか。

宮戸:いいと思います、はい。そのかわり、それ分は働くっていうのは後輩としての考え方で。面白くなくても……っていう時はないですけど(笑)、話を聞いて笑うであるとか、最低限の礼儀、気を遣うとか。それはお金を出して頂いているので。

山脇:お互いに気持ちよく過ごせるように、楽しく。

宮戸:それがないんやったら、お金払う、っていう。お金払えば僕はもう、あぐらかいててもいいって考えてるんで。……ていうのが変にしみついてるんです。それは、大阪でやってたっていうのがあると思いますね。

 

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僕らずっとキングオブコントで優勝したいと思ってたので「じゃあ、東京いこか」と。

山脇:東京に来られたのは何年前ですか?

宮戸:2018年で丸4年になるので、2014年の春ですかね。

山脇:東京に出てきたのはどうしてですか?

宮戸:僕らが3人組で、コントを主にやってるっていうのが一番の理由ですね。大阪ってやっぱり漫才の文化なので。

山脇:はい。

宮戸:baseよしもとっていう、若手の劇場でデビューして、そこから5upよしもとっていうところに移ってやってたんですけど、卒業ってなったんですね。じゃあ、出るとこがNGKとか祇園花月ってなるんで、そうなると漫才しかお客様に観ていただけないっていう環境が多くなって……。そのなかでコントやるのが厳しくなる、というのと、僕らずっとキングオブコントで優勝したいと思ってたので「じゃあ、東京いこか」と。

 

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宮戸:関西で、3人組、トリオってほんま少ないんですよ。

山脇:イメージないですね、たしかに。

宮戸:東京のテレビって有名人が出ますけど、大阪のテレビって街の人が喋る、とかいうのが多いので、外に出て街の人にインタビューしようと思ったら、3人ってめちゃ多いんですよ。

山脇:だいたい1人ですもんね、そういうの行くの。

宮戸:そういう理由から、関西ではトリオは活躍しにくいっていうのは、あって。僕らも大阪のテレビでロケを何回かさせてもらったことありますけど、僕がお店の人に質問して、お店の人が答えて、相方の1人がそれに対してコメントして、僕が突っ込んで、3人目が喋ろうとしたら、バーン、って次の場面にいくとか。

山脇:ターンが多くなっちゃうんですね、どうしても。

宮戸:はい。だから逃げるようにして東京にきたんです。

山脇:東京に来て変わったことはありますか?

宮戸:変わったこと……基本的にやってることは一緒なんですけど、仕事の種類といいますか、多様性は東京はすごいなと思いますね。

山脇:たとえば?

宮戸:大阪やったら、劇場とかテレビとか「お笑い」って仕事ばっかりですけど。東京来たら……僕、ゲームが好きなんですけど、ただただ暇な時に携帯ゲームのアプリで遊んでたら、告知イベントのMCとか動画の撮影とか、そういう仕事につながったり。アダルトビデオが好きだったりするんですけど、それをプロフィールに書いてたら、そういうトークライブの仕事があったり、とか……不思議な仕事が多いな、っていうのは思いますねえ。

 

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僕が、この朝の喫茶店っていうところでだいぶオブラートに包んでるだけで……

山脇:イベントのMCなどを拝見してて、宮戸さんはしっかりしてる、っていう印象だったんですけど、去年の11月に佐久間一行さんの月1ライブにトークゲストで出てて。あのとき「GAG少年楽団で一番ヤバいのは宮戸」って言われてましたよね。

宮戸:はい。3人のなかで。

山脇:二股交際疑惑だったり、お花見で女性の前でかっこつけてるところを目撃されたりっていうエピソードがあったんですけど……女癖が悪いんですか?

宮戸:非常に言い方がよくないんですけどね。すぐひとを好きになるんですよ。

山脇:ほれっぽいってことですか。

宮戸:すぐ女性を好きになって、別れたりつきあったり、うまくできない……へたくそなんで、よくもめるってだけです。

山脇:誰かとつきあってて、別の人を好きになっちゃった時に……?

宮戸:前の人にうまく別れを切り出せないまま……という経験があったので。

山脇:そこまでちゃんと聞くと「ああ不器用なんだな」って思いますけど……そういうことですよね?

宮戸:それは、僕が、この朝の喫茶店っていうところでだいぶオブラートに包んでるだけで……ただのゲスなやつですから(笑)。

山脇:え! そうなんですか。

宮戸:なんかねえ、うまいこといかないんですねえ。

山脇:女性に対しては、わりとかっこつける方なんですか?

宮戸:そうですね。プライド高めでやらせてもらっています。

山脇:(笑)へええ~。芸人さんとつきあうのって大変なんじゃないかな、と思うんですけど、どうですか。皆さん、意外と普段おとなしかったり、そんなにいつでもONじゃなかったりするから。

宮戸:ぼく、そんな変わらないってよく言われますけどねえ。自分がこの仕事しかしてないので、難しいやろなと思います。理解はしがたいというか。

山脇:9時~17時のお仕事ではないですもんね。

 

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宮戸:時間もそうですし、先輩と飲みいったり、その場に女の人がおったりするのも「仕事や」て言う表現をする方も大多数でいてはったりとか、ありますもんねえ。例えばグラビアアイドルと共演した時に、ちょっとスケベなコメントしたり、触りにいったりとか、したくなくてもせなあかん場面があったときに、奥様や彼女はどう思うんやろう、とか……それこそ、僕もアダルトビデオのトークライブとかしてるんで、家にAVがあったり、その縁で男優さんや女優さんの知り合いも多くなってきたり、そんなんどう思われんのかな、とか……。単純に、日程が不安定ってだけでもねえ、相手は嫌やろなと思うので。

山脇:約束しにくかったり。

宮戸:ありがたいことに、NSC卒業して1年後くらいから、ずっと劇場のレギュラーメンバー的な感じでやらしてもらってるので、クリスマスはクリスマスイベント、年越しはカウントダウンライブ、お正月はお正月の寄席があって、バレンタインはバレンタインのイベント、GWは寄席があって、夏休みは寄席があって。

山脇:ずっと寄席があって。

宮戸:どちらかの誕生日も何かしら仕事があるかもしれないというので、なかなか世間の皆様がデートするときにデートした経験はない、ですねえ。

 

「男としての魅力も大事だと思うけどねえ」と仰っていて、僕はすごく感銘を受けたんですけども。

山脇:彼女がいるっていうのはオープンにしてもいいほうですか? 人によってはいても言わないとか……

宮戸:キャラによるでしょうけどねえ。僕はずっと言ってたんですけど、別にそんな、ワーキャーなるタイプではないって自覚もありますし……

山脇:ははは

宮戸:実際そうですし。

山脇:いやいや。

宮戸:でも、桂文枝師匠と、以前一緒にお食事する機会があって「芸人はいつまでたっても異性にモテないといけない」と教えて頂いて。だから、奥さんの話はあんまりしないようにするだとか、ちゃんとおしゃれにも気を遣うであるとか、最新の情報を取り入れるであるとか……「男としての魅力も大事だと思うけどねえ」と仰っていて、僕はすごく感銘を受けたんですけども。まだ三枝師匠のお名前のときで。

山脇:それを聞くと、色々と納得が……はい。

宮戸:確かに大事なことではあるなあと思いましたね。

山脇:でもどうですか? 「ワー! キャー!」の人気と「面白い」の人気なら、面白い人気のほうがよかったり……「ワーキャーいわないでくれ!」とか思ったりは?

宮戸:そんな言うてみたいですけどねえ。そんなワーキャー言わんといてくれとかは、経験がないから否定はできないです。そりゃ言われたいは言われたいですよ。

山脇:ワーキャーで、何いっても笑うとかになったら、イラッとしたりするのかなと思って。

宮戸:そんな天国みたいな状況……毎日そうやったらいいのになって思いますよ(笑)。

 

 「いやいや笑ってくれ! 笑いにきてるのに!」っていう、独特の緊張感はありますからね~。                       

山脇:去年、キングオブコントの準決勝の前に、イベントの打ち上げでお会いして、お話聞いたりしてて、その後、GAG少年楽団が決勝にいくってなって……あれですね、誰かを応援しながらみる賞レースはつらいだけですね……

宮戸:でもそういう機会も多いんじゃないですか?

山脇:ギース、しずるときて、GAG……毎回胃が痛いというか、結果を知るのが怖いというか。

宮戸:そうなると思いますよ。そうなるともう、お笑いとしてどやねんと(笑)。

山脇:そうです、他のひとが敵に見えちゃって楽しくないんですよ!

宮戸:予選会場でも、応援してくださってる人が、笑うより祈ってるみたいな表情のときあるんで。「いやいや笑ってくれ! 笑いにきてるのに!」っていう、独特の緊張感はありますからね~。

山脇:落ちついて笑う精神状態になれないんですよ……

宮戸:そんな中でなわとび跳んだほうが良かったんやな、って思いましたよね。

山脇:あのときはね、なんか……良くないんですけど、受け止められなかったですよ。

宮戸:なんでですか!

山脇:冷静に考えたら何も悪いことないんですけど、一瞬、えっ、なんだそれはって気持ちになってしまった……

宮戸:だって、なわとび跳んでて、一番曲の盛り上がる所で跳ばないんですよ。おもしろいですよ。それを揶揄する人もいるかもしれないですけど、いえいえ、おもしろいですよ、ちゃんとしたフリがあってオチがあってっていう。おもしろいんですよ。

山脇:そうなんですよね。だから、誰かを強く応援してしまうと、素直に面白がれる、そういう状態じゃなくなっちゃうんだな、って。

宮戸:それはありますねえ。自分はもう、やる側になってしまいましたけど、子供の頃はただのお笑い好きの少年だったんで、「ただのお笑い好きに戻れたらどんだけ幸せやろう」と思いますね。

山脇:はい。

宮戸:僕、ネタは一切書けないので書かないんですけど、映画観たりアーティストさんのライブ行ったりしても、「あ、今こっち歩きはるんや」とか、合間のMCであったりとか、どうしても気になっちゃう部分があるんで……。もっと純粋に楽しんだ方が、素敵な趣味やのにな、とは思いますよね。

山脇:職業病みたいな感じですかね。

宮戸:ダイナマイト関西も、芸人になる前に普通にDVD買って観てたイベントなので、あんな緊張感の中でMCなんてやりたくないっていうのが本音ですよね(笑)。普通に客席で「めちゃくちゃ面白いな~」って思って笑ってたいな、っていうのはあります。

 

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お会いしてしまうとそれが「aikoさん」になってしまうんですよ。

山脇:音楽は何がお好きですか?

宮戸:今でもずっと好きなのが、aikoさんで。

山脇:そうなんですね。

宮戸:そうなんですよ(aikoさんと2ショットの待受画面を見せる)。

山脇:えー!! あらー!!

宮戸:でもこの写真にはカラクリがあって。本当は一緒に南海キャンディーズの山里さんと構成作家さんがいるんですけど……ちょっとトリミングさしてもらいました。

山脇:確かにセンターがおかしい。いつからaikoさんお好きなんですか?

宮戸:中学生のときからですね。先にゆずが好きやって、それがきっかけなんですけど。ゆずが水曜日の22時からオールナイトニッポン スーパーをやってて、そのあと25時からがaikoさんで、それを続けて聴いてて、結果、aikoさんを好きになって。

山脇:ラジオからなんですね。

宮戸:で、山里さんのラジオのゲストがaikoさん、っていうときに、最大限のコネを使って「見学しにいっていいですか」って言って。山里さんとラジオのスタッフさんが非常に優しい方で、僕がずっと「好きや」って言うてたので、「じゃあ一緒に出ていったら?」と。それが縁で、aikoさんが新曲を出すタイミングでニコ生をやるときの進行をやらしていただいたりとか、するようになりまして。

山脇:へええ!

宮戸:嬉しいのと、反面、何ていうんですかね、畏れ多いというか。これも微妙な話なんですけど、僕にとって、やっぱ”aiko”は”aiko”なんですよね。ただ、お仕事とか、お会いしてしまうとそれが「aikoさん」になってしまうんですよ。

山脇:敬称が。

宮戸:ライブとかで、テンション上がりますし「aiko~!」っていいたいんですけど「それもちゃうな~」とか……

山脇:「aiko最高だよ!」って気持ちでいきたいけど、お仕事でからんでしまった以上……

宮戸:「aikoさん」に変わってしまって。そういうのあるじゃないですか。さっきも、ゆずは会ったことないんで敢えて「ゆず」って言ったんですけど。

山脇:ははは。

 

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宮戸:aikoさんは超絶いい人なんですよ。行くって言わずに、普通にチケットとってライブに行ったときに、Zepp東京のスタンディングエリアで観てたら、aikoさんが僕に気づいて、歌ってる最中に完全に「あ!」っていう顔しはって。

山脇:あら。

宮戸:よくあるじゃないですか、ライブいったら目が合ったとか。そうやなくて、思い過ごしじゃなかった、っていうのんがあって。

山脇:はい。

宮戸:普通に僕が「aikoさんのライブいきました」ってツイートしたらaikoさんから「見つけましたよ、おはようございますって思いました」とか……畏れ多い!

山脇:どんな気持ちになるんですか、それは。

宮戸:非常に複雑な気持ちです。単純に「楽しかった」ってツイートしたいんですけど、aikoさんのファンからしたら「こいつ、見つけてもらうためにつぶやいたんちゃうか」とか「絡みたいからつぶやいてんちゃうか」とか言われることもあるので……もう、裏アカつくろうかなとか。そんなら黙っとけやっていうことなんですけど。

山脇:でも言いたい気持ちもあるし。

宮戸:それは人間どっかにあると思うんですよ……

 

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宮戸:僕、ももクロの妹分の、チームしゃちほこっていうアイドルも好きなんですけど、それも好きが高じてMCさせてもらえるようになって。

山脇:好きが高じたからって、そんなに色々させてもらえることあります?

宮戸:本当にラッキーですよね。それも本当に山里さんがつないでくださったご縁なんです。

山脇:でもそれは、ただのラッキーじゃなくて、宮戸さんはMCができるっていう評価があるからですよね。

宮戸:ありがたいですよね。僕、今テレビ全然出てないので、東京の街では誰からも気づかれることなく生活してるんですけど、aikoさんのライブ会場と、チームしゃちほこのライブ会場と、プロレス会場と、AV女優さんのイベントっていう、特殊な所だけ顔さすんですよ。

 

ふとした瞬間に「うわ、バッファロー吾郎と話してるわ!」って思いますもんね。           

宮戸:山脇さん、中学生の頃から好きやった俳優さんとかアイドルっています?

山脇:……KinKi Kidsとか……?

宮戸:KinKi Kidsが「山脇さん」ていうんですよ。どうですか。

山脇:ああー。そうですねえ、想像できないですね、畏れ多い。

宮戸:今でこそ僕、「A先生、A先生」とかいうてますけど、芸人さんに対しても、その感覚があるんです。中学、高校のとき、バッファロー吾郎さん主催の新ネタライブ『ホームラン寄席』っていうのがbaseよしもとであって、学校終わったら自転車でなんば行って、当日券で入ってたんですよ。

山脇:本当にお笑い好きの少年だったんですね。

宮戸:だから、A先生が普通に「宮戸」とか言って、2人で呑みにいってプロレスの話とかしてる、ふとした瞬間に「うわ、バッファロー吾郎と話してるわ!」って思いますもんね。その感覚はずっとあります。最初、山脇さんと居酒屋で会った時も「あ! ヨーロッパ企画の人や!」と思いましたもん

山脇:え、ヨーロッパ企画のこと知ってました?

宮戸:大阪で、久馬さんのイベントで一緒になってたりしてたんで。ずっと、今も「ヨーロッパ企画のひとや」っていう感覚ですよ。

 

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「宮戸はもう何年も服を買ってない」

山脇:お洋服はどこで買いますか?

宮戸:僕、わかんないんで買わないんですよ。相方が言うんですけど、「宮戸はもう何年も服を買ってない」って。

山脇:買わない? じゃあ今着てらっしゃる服は?

宮戸:ファンの人からいただいて。僕、そんなファンの方たくさんいてなくて、服くれるファンの方がお2人だけ……

山脇:え、2人もいたらいいじゃないですか! 

宮戸:お2人から貰った服をただただ着てるだけなんで。

山脇:じゃあ今の服装は、その方達の趣味の感じで……確かに、大阪っぽくない、わりと神戸よりのセンスだなと思ってたんですよ。

宮戸:そうですか。僕、土地ごとにファッションが違うんやっていうのも今知ったくらいのレベルのダサさなので。

山脇:ファンのお2人に、いいプロデュースをされているような気がします。

宮戸:ありがとうございます。東京来て服を買いにいったの、1、2回ですもん。

山脇:サイズとかも、その方達がわかってくださってるっていうことですよね?

宮戸:そうですね。僕、それしか服を持ってないので……客前に出る時に着てる服は全部それなので、サイズ調整はそのお2人が……

山脇:「あ、あれは、意外とタイトだったな」とかって。

宮戸:だと思います。すごいありがたいです。

 

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僕だけ、若草色のでかめのジャケットとかを着てるんですよ。

山脇:子供のころから「これが着たい」とかなかったんですか?

宮戸:一切ないです。相方とかにも不思議がられてますね。1度、単独ライブの企画で、ルーツを探る、じゃないですけど、僕が中学の時から仲良しやった親友4人に会う、っていう企画があって。僕が『学生時代に面白かった話』があんまりないんですよ。で、相方が「おかしい。普通なんかしらあるやろ。あまりになさすぎる」っていうので、その企画をやったときに、当時の写真を見て……みんな、ほんまに仲良いんですけど、僕だけ超絶にダサいんですよ。

山脇:ははは。

宮戸:他の子は、高校生なり、18、9歳なり、それなりにおしゃれをして、その時代に合った……当時やったらB系のファッションをしてたりするのに、僕だけ、若草色のでかめのジャケットとかを着てるんですよ。なんでこんなん着てるのっていうのが1人、まざってるっていう。

山脇:方向性が、違うというか、わからないですね。

宮戸:相方が「なんで仲良くしてたん?」って。あるじゃないですか、友達同士でテイストが似るとか。もう、テイストがちゃいすぎる、で、「友達として疑問視せんかったんですか?」って聞いたら、みんな「中学から仲良かったから疑問視はしなかった」「確かにこの写真を見たらおかしい」と。「当時、服とかみんなで買いにいかなかったんですか?」って言ったら「そういえば、自然に宮戸だけはずして買いにいってた」って。

山脇:宮戸さん自身も、自分だけなんか違うって思わなかったんですか。

宮戸:一切思ってなかった。興味がなかったんで。よう言われるんですよ、「ゆず好きやった時期に『ゆずみたいな服ほしい』とか、思わんかったん?」って。

山脇:ああいうのかっこいいなあ、とか、ああなりたいなあ、とか、中高生のおしゃれの動機として。

宮戸:まったく思わなかったですね。不思議ですけど、そのままきて、今でもそうなんです。一応表にたつ仕事してるのに、何買っていいかわからないですし。

山脇:ええー。

宮戸:昔、サバンナの八木さんがテレビで持論を語る企画のときに、「世界中で売ってる服に記号をつけてほしい」っていう話をされてて。「シャツにAって書いてあったら、それに合うパンツにもAって書いといてほしい」と。それにすごく感銘を受けて。「確かに!」と。これとこれを合わすとかいう発想もないですし。「柄に柄って逆にお洒落やで」とか言われても、逆にもへったくれもない、わからない。

 

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男の時の容姿ほめられたことないんですけど、女装してたら容姿めっちゃほめられるんですよ。

山脇:コントで女装する時のファッションは誰が決めてるんですか?

宮戸:ネタ書いてくれてる相方の福井くんに「こういう女性」っていうコンセプト聞いて。僕と、おしゃれな構成作家さんと2人で買いに行きます。それも「宮戸1人で行かせるとやばいから」って。

山脇:女性もの、サイズは合うんですか? 

宮戸:大きめなやつを試着するんですけど。やっぱ女性ものの試着なので、ねえ。なかなか厳しいですけど、もう慣れましたね。

山脇:どこで買うのが多いんですか?

宮戸:今は、ユニクロとかH &Mとか。

山脇:そっか、H &Mは大きいサイズありますもんね。

宮戸:最初の頃は、何着か腕にぶら下げて、上に男物の服をかさねて、男物の試着するんですよ感を出してたんですけど。いつの頃からか、試着室に持っていける品数が……

山脇:5枚なら5って書いてある札を渡されるようになりましたね。

宮戸:昔はそんなことなかったのに。で、隠せなくなったので、今は堂々と女性ものだけを持って入って。

 

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宮戸:えらいもんで、男の時の容姿ほめられたことないんですけど、女装してたら容姿めっちゃほめられるんですよ。

山脇:目がぱっちりしてるから化粧映えもするし。

宮戸:最近、お客さんの前に立つときは9割5分くらい女装してるので、男の格好で仕事してないですよね。

山脇:GAG少年楽団の3人のなかで、宮戸さんが女性役をやるというのは自然に決まったんですか?

宮戸:そうですね、自然とそれは、そうなりました。でもそれは、僕が演技力がないので。僕、30代男性が一番できないんですよ。

山脇:等身大ができない?

宮戸:できないんですよ。30代でも、例えば気弱な男性だったり強気だったりあるんですけど、何やっても『宮戸』になっちゃう、それだとネタ書いてる福井君がイメージしてる役と違うんで。”女性”ってなると、完全に別物になるので、女性役ならまだまし、っていう理由から、そうなりましたね。

山脇:でも、きれいですよね。

宮戸:女装しかほめられないんですよ、本当に。だから、そう言われるように脚の毛も剃ったりとか。男のファッション磨かんくせに、女子力だけ高めてますよ。

 

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「ダサい」がかっこいい、というか、おもしろいと思ってるので、うちのコントはダサい男が出てくるんですよね。

山脇:では、2018年の抱負を、最後に。

宮戸:今年は1回でも多く、人の前でコントができるようになればなーとは思いますね。

山脇:5月に単独ライブがルミネでありますし。

宮戸:そのために色々やる、っていう……ことなんですねー。きれいになる、というのもひとつなので。

山脇:最高の状態で。なんか……単独っていいもんですね。

宮戸:僕もそう思います。その芸人がやりたいことを一番やれるのは、単独公演でしかないと思うので。色んな人が色んな人の観た方が絶対いいのになって思いますねえ。

山脇:単独ライブを観ると、その人たちの良いところが一番届くから、たいがい好きになりますよね。

宮戸:逆に、単独来て「合わない」ってひとも正直いてると思うんですよ。うちは、福井君が「ダサい」っていうのが好きみたいで。「ダサい」がかっこいい、というか、おもしろいと思ってるので、うちのコントはダサい男が出てくるんですよね。それをわかりやすくするために、女の人……僕の女装が多くなってるっていうのは思うんですけど。

山脇:なるほど。

宮戸:だから「この男だっさいわー」っていう感じのコントが多いんですけど、それ観て笑ってる女子中高生みたら「うそつけ~」とか思いますもん。「ええ~、女子高生が~?」って、そんな、ねえ。いや、ありがたいことですしね、おもしろいことを福井君が書いてくれてるんですけど。男の人が、男友達見てて「あいつ、ええ奴やけどな~」みたいな感覚のコントが多いので、ワーキャーに一番遠いところにある……というか、わかりにくく遠いネタやと思いますね。

山脇:男のダサさの、面白さが。

宮戸:だから今回の単独もタイトルに『やさしいダサ坊』ってつけて。好きになるか嫌いになるかわからないですけど、観ていただくことで、ねえ。

 

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山脇:お正月に、テレビでGAGさんのお寿司屋さんのコントを拝見して。あれも確かに、女性に振り回されてる男性2人のお話でした。

宮戸:そうです。うちのコントは女性がメインではないので。

山脇:それによって、こうなってる男の人たち……

宮戸:というのが多いので、それを際立たせるためにも、僕がなぜかいい女の設定が多いんです。

山脇:ああ!

宮戸:テレビのオーディションみたいなの行っても、最後にダメだしもらうときに「まず、なんでその女の人のことブスって言わへんの?」「なぜ君たちは”いい女”のまんま進行してるの?」「話が入ってこないよ」って言われるんですよ。

山脇:でも、そういうことじゃないですもんね、だって。

宮戸:だから『いい女として観てください』っていう提示の仕方をしてるんですけど、そりゃブスはブスなんで。僕、身長180cmあるんで、ブスででかいんですよ。入ってこない人は入ってこないですよね、そりゃそうやと思います。

山脇:でも、優しい世界ですよね。

宮戸:そうなんですよ。僕が出てきて「あんな美人にお前が相手してもらえるわけないやろ」っていう台詞でウケる日とウケない日があるんですよ。ウケる日は「あ、この人らブスやと思ってんねんな」ウケない日は「あ、僕のことええ女やと受け入れてくれてるんやな」と、はかれる台詞があるんですよ。

山脇:おもしろいな、単独、楽しみにしています。

 

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宮戸洋行(GAG少年楽団)
1984年8月29日生まれ。大阪府大阪市出身。AB型。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。大阪NSC27期生。趣味はボウリング、ゲーム、クイズ、アダルトビデオ鑑賞、プロレス観戦、謎解きなど多岐に渡る。特技はボウリング、サッカー。福井俊太郎、坂本純一とともにGAG少年楽団を2006年に結成。2015年、第36回ABCお笑いグランプリ優勝。2017年にはキングオブコント2017にて決勝進出を果たす。2017年にロフトプラスワンで開催された『UFM~アルティメット・ファニー・モノローグ~独り言バトル』では第1回、第2回ともにMCを務めた。2018年5月19日(土)には、ルミネtheよしもとにてGAG少年楽団単独ライブ『優しいダサ坊』を行う。

山脇唯
1981年8月3日生まれ。俳優。ヨーロッパ企画退団後はフリーとして舞台を中心に活動。2013年より「すいているのに相席」に参加、“ユーモア女優“の称号をバッファロー吾郎A、せきしろ両氏より賜る。声の出演にNHK Eテレ「デザインあ」、NTTdocomo、Tokyo FM他ラジオCM等多数。ポンポコパーティクラブ代表。2018年1月29日に座・高円寺2で行われた『アイアム映画祭』で久々にメガホンを取り、清水崇賞を受賞。4月に20歳の国『青春超特急』に出演する。

PANORAMA FAMILY
2006年頃結成。2009年1月、3MCから1MCへ。以降はゴメス1人のユニットとなる。 渋谷Organ.b第1火曜日mixx beautyを中心に、年間60本ペースで精力的にライブを行う。remix、客演、ビールケースの上から幕張メッセ(countdown japan fes 3年連続出演)まで、大中小規模なイベントに参戦する他、トラック、楽曲提供など活動は多岐に渡る。レぺゼン宮城県女川町スタイル。2014年から写真家として活動。SLIDELUCK TOKYOの第一回ファイナリストに選出される。雑誌STUDIO VOICEでとりあげられる。2016年3月写真集「fastplant」発売するも即SOLD。2017年12月4日~12月17日に個展『PARANOIA SLAPPYS』を行い、同タイトルを冠した写真集を発売。

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