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【ライブレポート】SION & The Cat Scratch Combo Tour 2014@新宿LOFT 2014.04.22

SION & The Cat Scratch Combo
“SHINJUKULOFT 15TH ANNIVERSARY SION & The Cat Scratch Combo Tour 2014”
2014年4月13日(日)新宿LOFT

DSC_8025.JPG 名古屋、大阪と回ってきた「SION & The Cat Scratch Combo Live Tour 2014」。その最終日となる東京・新宿LOFT公演。『不揃いのステップ』からの曲を軸に新旧のレパートリーをおりまぜた22曲を1時間50分にわたって歌った。懐かしい曲も聴いてみたいという昔からのファンもいたかもしれないが、セットリストの9割が00年代以降の曲というところがいいじゃないか。中でも『不揃いのステップ』からの曲は、こんなふうにライヴで聴くことも含め、これから長いつきあいになりそうだと改めて思わせた。
 ステージから客席に向かって歌うと、〈みんな光の中から生まれてきたからさ〉という一節が僕らファンを祝福しているようにも思える「光へ」の盛り上がりからつなげた「鬼は外」では〈彼女も必死に生きてるんだ。もういじめないでくれ。頼むっちゃ〉と歌詞にアドリブを加え、観客を沸かせた。“彼女”とは渦中の?! 事の真相はわからない。でも、人生経験もまだ浅い一人の女性を、世間がよってたかっていじめているような今の風潮が耐えられなかったんだろう。SIONらしい……というのは、もちろん筆者の勝手な想像だが。
 歌が持つ物語に胸を打たれる「路肩の花」や、「Valentine」「長い間」といったしっとりと聴かせるラヴ・ソングも交えながら、最後はラストスパートをかけるように「通報されるくらいに」「新宿の片隅から」といったお馴染みのライヴ・アンセムを、全員で歌い、とことん盛り上げた。

DSC_7850.JPG そして、ラストは「マイナスを脱ぎ捨てる」。
 〈幸せは一人では歩かない/いつも不幸せと連るんで歩いてる/だからこのどん底の横には/喜びの朝だっているだろ〉
 ぐっとテンポを落として、語りかけるように歌う言葉々が心の底にしみる。尻を蹴っ飛ばすと言うよりは、肩を抱き、背中をやさしく押してくれるようなSIONの歌に胸がいっぱいになった。
 「物足りないぞ!」「もっと聴きたいぞ!」というちょっと荒っぽいファンの声に応え、ダブル・アンコールの「後ろに歩くように俺はできていない」を含め、さらに4曲を歌った。
 そんなふうに意識していたかどうか。『不揃いのステップ』がそういう作品だったということもあるのかもしれないが、ファンに歌いかけるような曲が多かったように思えた選曲がうれしかった。そして、ロッキンかつ向こう意気にあふれたThe Cat Scratch Comboがバックアップしていたからなのか、ステージと客席の距離が近かったからなのか、いつにも増して気迫が感じられたSIONの熱い歌声に何よりもシビれたのだった。(山口智男)
 

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