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大森靖子、12月11日リリースのフル・アルバムはカーネーションの直枝政広プロデュース

2013.10.16

oomori_aasha.jpg 大森靖子の2ndフル・アルバム『絶対少女』が2013年12月11日にリリースされる。今作は、カーネーションの直枝政広がプロデュースを担当。ゲストには、ソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉(key)、レピッシュのtatsu(b)、久下恵生(dr)、梅津和時(sax)、オワリカラのカメダタク(programming)、おとぎ話の前越啓輔(dr)、 タカ吉田 (b)、山本哲也(key)が参加。エンジニアは近藤祥昭(Gok Sound)と原真人。15曲中13曲でアナログ・レコーディングが採用されている。

 「すべての女子を肯定したいと思った」と大森が言う15曲は、『FRIDAY』の連載でも発揮されている彼女の鋭い言語感覚が十全に発揮されている。モーニング娘。の道重さゆみを賛美した「ミッドナイト清純異性交遊」、タンポポのカヴァー「I &YOU&I&YOU&I」など、ハロー!プロジェクト、及び女性アイドルを愛する大森らしい楽曲も収録。

 大森は来来来チームとのコラボレーション盤を11月9日にリリースする他、11月6日に発売される鈴木慶一とKERAのユニット=No Lie-Senseのファースト・アルバムでゲスト・ヴォーカルを務めている。機動力の高いライヴ活動も盛ん。橋本愛、刈谷友衣子、青柳文子、久保ミツロウ、朝井リョウ、吉木りさ、夢眠ねむなど、各界に支持者を増やしている。

この作品をリリースするにあたり、大森靖子と直枝政広よりコメントが届いた

 

おおもりせいこ

2013年3月に発売した「魔法が使えないなら死にたい」の制作意図は、私の世代の人間が持つ「全ての芸術に対するコンプレックスの浄化」を目標としたものでした。きゃりーぱみゅぱみゅの台頭により、「携帯デコ世代だし、選んで切って貼るしかできない」と卑屈になっていた創造力の無さとネタ切れ感を逆手にとった発想というか、やっとこういうことが認められる時代になったんだなーって思ったんです。だからわたしも全部やればいーじゃんと。で、それが意外にすんなりと受け入れられて、ツアーファイナルの渋谷クアトロをレーベル無所属でひとりで満員にしたというニュースもあり、今年はいろんな大人が私にボーナスステージを用意してくれたんです。アイドルではないのにTokyo Idol Fes2013に出 演させてもらったり、週刊誌フライデーで連載をさせてもらったり、大好きなハロプロのことを話すだけの仕事とか、とにかく無双モードで楽しすぎる日々を過ごす中で、次アルバムを作るぞってなったとき、何したい?ってなって、

前作で全ての芸術を敬意をもって踏み台にさせていただいたのですが、今作はそんなアーティスト然としたフィールドの話ではなく、とにかく全ての女子を肯定したいと思いました。わたしはずっと普通の女の子になりたかった、だから私は全員の女の子になろうと思いました。欲張りなんです。でもうたの中ではいつも、ひとを殺すことも愛することも、簡単に叶うんで。で、そういう内向きなものを作るとなると、繊細な音でとらなきゃいけないと思い、カーネーションの直枝政広さんにプロデュースをお願いしました。やりたいことが矢継ぎ早に増え、それを一つ一つ直枝さんが大事にしてくれました。あと毎日おうちに迎えにきてくれて王子様かと思いました。情けない話ですが人に大切にされてはじめて自分の大切さがちょっとわかって、だから勿論今すごく、自信があるんです。今の大森靖子を聴いてほしいです。

 

直枝政広

 たましいを込めて物作るってのは、ライブでギター壊すことでしか決着つかない時のように、寂しかったり痛いものなんです。歌手は一生、そんな思いを記したノートを開きっぱなしで生きなければならないんで。だから作業は妥協なし、安易に終わらせてたまるかとも思うわけ。でも、大森靖子には奇跡的なファースト・テイクしかないからね、ほんと言うことなしだよ。
 そもそも2013年の総まとめ的に、弾き語りを最高の音で録音するのがぼくの仕事だと思っていたんで、予算を見つつ、アナログで最高の録音ができるスタジオを押さえたんだ。「音数増やして」って言われたのはその後。頭も切り替えないとならないし、とにかく真っ白な地図にもうひとつの線をひきはじめて、アルバムの未来図を描いたんだ。キャッチーなアイデアを提案したり、ノイズぶちかましたりね。
 でもね、じつはコードも歌詞も、曲のサイズだって彼女の弾き語りのデモ・テープからほぼ変えていないんです。このとてつもない歌の純度を活かすことがぼくの使命なんだと思ったし。テクノ化して加速する「ミッドナイト清純異性交遊」だって大森靖子が最初にデモで提示した構成とコードをだいたい残したしね。じつはそれがプロデュースなんですよ。だって作られたアイドルなんてそこら辺にいっぱいいるじゃない? しかも大森靖子は可愛いだけじゃないからさ。全世界のあらゆる女の子の声を自分でエディットして作曲して、まっすぐに届けるのが彼女の宿命なんだと思うし。だからその歌を勝手に濁らせたり、曖昧にしたくないんです。そのかわり、ぼくはぼくなりに愛情やサウンドに面白味をたっぷり込めてます。みんなに愛される大森靖子であって欲しいと、心からそう思うわけ。最高だよ。ぼくの頭の中ではこれはゴールドディスクだからね。




大森靖子profile
1987年生まれ愛媛県出身。2013年3月にファーストアルバム『魔法が使えないなら死にたい』を発売するとすぐさま口コミで話題になり、なぜかTIFに出演したり週刊誌『フライデー』で連載したり事務所無所属のままクアトロをソールドアウトさせたりインディーズの枠にとらわれず爆走中の弾き語りシンガー。ライブではフリーキーなギターの弾き方や言葉のセレクトで、一人一人とタイマンするかのように歌をたたみかける。重度のハロヲタ。
 

商品情報

大森靖子
『絶対少女』

PINK-004 / 2,500yen (tax in)
12.11 IN STORES
PINK RECORDS

amazon

1.絶対彼女 
2..ミッドナイト清純異性交遊
3..エンドレスダンス
4..あまい
5.Over The Party
6.少女3号
7.プリクラにて
8.PS
9.hayatochiri
10.W
11.展覧会の絵
12.青い部屋
13.あれそれ
14.君と映画
15.I &YOU&I&YOU&I

Produced by 直枝政広
近藤祥昭(Gok Sound)、原真人

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