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10月12日 新宿LOFT公演<怒髪天 Neo-JAPANESE STANDARD『歌舞伎町"NOT DEAD"ギグ』>

2010.10.13

 

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客電が落ち、身動きならないフロア中を不穏なサイレンの音がこだまする。緞帳が上がり、板付きのメンバーがいきなりブチかましたのは何とスターリンの『ロマンチスト』。のっけから吐き気がするほどロマンチックな展開に思わずニヤリとする。そう、これは“ライブ”でもなければ“コンサート”でもない、紛うことなき“ギグ”なのだ。

怒髪天が“昭和”をキーワードに各公演ごとにテーマを設けたスペシャル・ライブ3days、初日は『歌舞伎町“NOT DEAD”ギグ』なるサブタイトルが冠された新宿ロフト公演。ギグという言葉を使う以上、ロフト以外に見合うライブハウスが他にあるだろうか。となれば、80年代に市松模様のステージを飾ったロフトと縁の深いバンドのスタンダード・ナンバーが次々と披露されるのかと思いきや、さにあらず。冒頭の『ロマンチスト』、中盤の『さらば相棒』(ARB)、アンコール1曲目の『NO. NEW YORK』(BOφWY)と適材適所にカバー曲を配し、幅広い自身のレパートリーの中から怒髪天屈指のビートとエッジが効いた骨太なナンバーが矢継ぎ早に連射される構成だ。『夕暮れ男道』や『酒燃料爆進曲』といったまさにスタンダードの名に相応しい曲に加え、『××××・ジ・エンド』や『最後のひとり』といった披露されるのが珍しい曲を織り込むバランスが絶妙。男同士の熱く厚い友情の絆を描いた『オレとオマエ』から『最後のひとり』、『さらば相棒』の名演までの流れが個人的には白眉だった。ちなみに、『さらば相棒』は増子が打ち上げの席でよく唄っていた愛唱歌なのだとか。THE BACK HORNの菅波栄純やZAZEN BOYSの向井秀徳もあの田中一郎の名カッティングを傍らで弾いていたという。

アンコールを含め90分、息もつかせず一気に駆け抜けたロフト・ギグ(そして、実は歌舞伎町移転後のロフトの初ワンマン)。やはり怒髪天にはあの市松模様のステージがよく似合う。終演後のSEにアナーキーの『530』を選曲するセンスの良さもそれを裏付けている。“Neo-JAPANESE STANDARD”と銘打たれた3公演の序盤戦としても申し分のない内容だったし、続く『トーキョー“HAYARI-UTA”』(13日、九段会館)、『キャバレー“SHO-WA”』(15日、東京キネマ倶楽部)でどんな趣向が凝らされるのかがさらに楽しみになってきた。(椎名宗之)

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怒髪天 Neo-JAPANESE STANDARD『歌舞伎町“NOT DEAD”ギグ』
2010年10月12日(火)新宿LOFT
SET LIST
01. ロマンチスト(THE STALIN)
02. 欠けたパーツの唄
03. 夕暮れ男道
04. ××××・ジ・エンド
05. 不惑 in LIFE
06. マン・イズ・ヘヴィ
07. オレとオマエ
08. 最後のひとり
09. さらば相棒(ARB)
10. NO MUSIC NO LIFE
11. 酒燃料爆進曲
12. 実録!コントライフ
〜アンコール〜
13. NO. NEW YORK(BOφWY)
14. NCT

15. 情熱のストレート
16. 美学

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