Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューAlthea - 平成最後の夏に挑戦するAltheaのネクストステージ

平成最後の夏に挑戦するAltheaのネクストステージ

2018.07.17

 前作より1年半ぶりにリリースしたばかりの2nd mini album『何のため』
を抱え、弱冠20歳のバンド「Althea」が平成最後の夏に、初めて新宿ロフトで先輩バンドを招き自主公演を実施する。
 「Althea」がネクストステージに向かうための大きな挑戦もあり、彼らと同世代にあたるミュージシャンにとってどれだけの希望と夢を与えるのか。そんな3人の有志をしっかり見届けたいと思う。[新宿ロフト 樋口寛子]

気張るというより「明日はロフトだ!」という感じで楽しみになってきました(naoya)

 
──web Rooftop初登場のAltheaの皆さんに結成のいきさつを伺いたいです。
naoya(Ba):高校2年の頃、ボーカルのゆーへーが当時組んでいたバンドに僕が企画した高校生イベントへ出演してもらったことをきっかけに出会いました。当時ゆーへーのバンドがスリーピースバンドだったのですが、その時のベースが「実はギターが弾きたい」となり、元々僕がベースをやっていたこともありベースとして加入したのが始まりでした。1年程活動しバンドが解散して、また新たにバンドを組もうとなった時に組んだのが「Althea」でした。
──皆さんは高校の同級生だったのでしょうか?
naoya学校は違うのですが同級生です。高校3年生になったタイミングで当時のドラムが抜けてしまい、半年程サポートドラムを入れて活動をしていたのですが正規のドラムを入れようと考え、ツイッターでドラム募集を掛けたら真っ先に連絡をくれたのが鳩(現ドラム)でした。
──初めて新宿ロフトに出演した時のライブは覚えていますか?
naoyaロフトに出ていたMy Hair is Badを観た時にお客さんがたくさんいたのもあって、頑張んないといけないと気張っていました。
鳩(Dr):僕はONE OK ROCKが好きなのですが、ロフトでのライブ映像を凄く観ていたので同じ場所だと感激しました(笑)。
ゆーへー(Vo):純粋に敷居が高いイメージがあったので頑張らないといけないと思いました。
──その後、定期的に新宿ロフトに出演するようになりますが、心境の変化はありましたか?
naoya前より好きになりました。気張るというより「明日はロフトだ!」という感じで楽しみになってきました。
初めてロフトに出演した時は緊張もあってあんまり覚えていないところもあるのですが、出演の回数を重ねるともっと出来るなと思うようになりました。
ゆーへー:正直まだ掴みきれていないのですが、ロフトに相応しいバンドになっていけたらと思います。
 

バランスの良い作品になったと自分たち的には思っています(ゆーへー)

 
──先日発売されたばかりの2nd mini album『何のため』についてお伺いしたいのですが、自分たちなりの聞きどころを聞かせてください。
ゆーへー:今回のアルバムは、バランスの良い作品になったと自分たち的には思っています。繰り返し聴きたくなる作品だと思います。今までやっていなかった感じの曲もあるので全曲聴いて欲しいです。
捨て曲がないと思いますね。思い入れのある曲ばかりです。
naoya今までのAltheaはMVになっている曲のほとんどが攻撃的なギラギラとした曲でしたが、先日公開した「ワンルーム」ではそういった部分だけではなく、落ち着いた世界観を持っている部分も見せることが出来たので、もっと沢山の人に広がってくれたら良いなと思います。
──ライブで聴いてきた曲が作品になることによってまた別の魅力を知ることが出来たなと思いました。
ゆーへー:ライブでよく演奏している「アンサー」や「日々は続く」はもちろん、再録した「君へ」も魅力的に仕上がりました。「君へ」は高校生の頃から演奏していましたね。
──「君へ」は当時歌っていた時と再録した今回とでは心境の変化はありましたか?
ゆーへー:全然違いますね。当時、歌っていた時は付き合っていた彼女に向けて歌っていましたが、今はいろんな人に届いて欲しいなという気持ちです。
──各人、プレイヤーとしての拘りを聞かせてください。
一切妥協しないようにしました。
──自分に課題を課してドラムを叩くのは大変だったのではないでしょうか。
大変だったのですが、そのおかげで今回の新譜は仕上がった後に全然後悔がなくて。やりきったという気持ちの方が大きいです。
naoya僕にしか弾けないベースが出来たら良いなと思っていました。フレーズを作る時もどうやったらベースの役割でこの曲をもっと良く出来るのだろうと考えて、簡単そうに聴こえても僕個人として光るものを気づかれない程度に入れたいというのがありました。
ゆーへー:スリーピースなこともあり無駄に音を重ねるのがあまり好きではないので、ギターは基本的にはシンプルに聴こえてもめちゃくちゃにカッコいいということに拘りました。オルタナのマインドを忘れないようにギターを弾いていました。あとリズム隊の二人が頑張ってくれたので、その部分をレコーディング中に聴きながらアドリブで入れたりしました。
──作家として今回の新譜は各楽曲スムーズに生まれましたか。
ゆーへー:作るのに凄く時間が掛かった曲もあるのですが、それこそ早く出来た曲もありました。例えば「無人交番前」という曲は30分くらいで出来ました。
──曲順はどの様に決めましたか?
ゆーへー:難しかったのですが、聴きやすい曲順になるようにメンバーみんなで考えました。飽きないようにアルバムを聴かせるために拘りました。
曲間は「Altheaにはこんな曲もあるのか」と思ってもらえるように拘りました。
──今回のアルバムタイトルには「何のため」とありますが、アルバムタイトルについて聞かせてください。
ゆーへー:このタイトルは「ワンルーム」にある歌詞で「ステージでは誰かのためみたいに言って 本当はさ全部自分のためさ」という歌詞があるのですが、自問自答している感じをアルバムタイトルに出したくて。本心をそのまま言葉にして、本当のことを書こうというのを優先してこのタイトルになりました。
ーこの作品は20年間生きてきた皆さんが詰まっていますが、自分たちが25歳になっても30歳になっても良い作品を作ったと思えるようなものになりましたか?
ゆーへー:自分でもずっと聴ける音楽を作りたいと思っているので、そういう作品を作れたと思います。
 

この半年くらいで演奏、人間的にもより大人になっていけたら良いなと思います (ゆーへー)

 
──2018年上半期が過ぎましたが、Altheaにとっての上半期はどんなものでしたか。
ゆーへー:個人的にはライブ力が磨かれたと思います。今でもライブをする時にミスらないようにしようと意識して弾いてしまう事があって。でも最近はそういったことがなくなって、本当の意味で全力でライブをするようになりました。
naoyaメンバーそれぞれが人としてプレイヤーとして一つ先のステージに上がれた感じがします。人として成長が出来て、バンドとして一つ先のステージに上がり、またその先の目標を見据えることが出来た上半期だった気がします。最近のリハやライブでも話し合う内容や曲作りの考え方が変わってきたなという感じもあります。
二人の成長を近くでみていて「ヤバイ。そろそろちゃんと練習しなくては」と思うようになりましたね(笑)。そのせいかミニアルバムも凄く良い作品になったと思います。
naoyaこの上半期で僕たちは覚悟が出来たと思います。「出来た」と断言するにはもしかしたらまだ甘いのかもしれないけど。
ーそれでは2018年下半期はどんな年にしたいですか。
ゆーへー:どのライブハウスでも最高な演奏ができるようにしたいです。まだ音楽遍歴が浅いので深みみたいなものをうまくだせず、若さや勢いで押し切ろうとしてしまうところがあって。でもこの半年くらいで演奏、人間的にもより大人になっていけたら良いなと思います。
naoya上半期はたくさんライブをしてきたのですが、下半期はより一層ライブを大事にしていきたいです。今まで以上に1本1本のライブで、どれだけ見てくれているお客さんやライブハウスの人や共演者を自分たちの演奏で魅了できるか。そこを意識したライブをしていきたいですね。
僕は引き続きドラムを練習していきたいです(笑)。
 
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2nd Mini Album
「何のため」

定価¥1,667+税
XNDC-10066

収録曲
1 アンサー
2 ヘイ ガール
3 日々は続く
4 ワンルーム
5 白紙に返して
6 君へ
7 無人交番前

LIVE INFOライブ情報

2018年8月01日(水)
Althea 自主企画「生活の一部 vol.2」
 
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV¥2500 / DOOR¥3000(DRINK代別¥600)
[発売]eplus・LivePocket・LOFT 4/28〜
※入場順:①先行手売りチケット(A)→②他、各チケット並列入場
 
Althea / Cö shu Nie / ユアネス
 
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