日本のミクスチャー・ロックシーンの先頭をひた走ってきたSMORGAS と、結成数ヶ月目にして早くも話題沸騰中のZantöの初対談! SMORGASから来門(MC)とSENSHO1500(Gt.)、Zantöからは塔山忠臣(Vo. / ex. 0.8秒と衝撃。)とナカヤマシンペイ(Dr. / ストレイテナー)が、さらに『CONNECT歌舞伎町』実行委員長の柴本新悟も加わり、ミクスチャーシーンの変遷や彼らの音楽に取り組む姿勢、サーキットフェスについてなど、根掘り葉掘り聞かせてもらった! [interview:柳沢英則(新宿LOFT)・安 佳夏(下北沢SHELTER) ]
20年ほど前に
—SMORGASとZantöの皆さんは面識ありましたか?
ナカヤマシンペイ(Zantö / Dr.):来門くんとはこの間SHELTERでROSと対バンしたときに会ってますね。
SENSHO1500 (SMORGAS / Gt.):で、僕はシンペイちゃんとは昔から、20年くらい知り合いで。
来門(SMORGAS / MC):俺とSENSHOくんも19のときから知り合いだよね(笑)。
一同:(笑)。
SENSHO:塔山さんは僕は初めてですね。
塔山忠臣(Zantö / Vo.):そうですね。
—ナカヤマさんとSENSHOさんはどういうお知り合いなんですか?
ナカヤマ:ストレイテナーが2人だった時代からSENSHOくんのバンドTypoon24と対バンしたことがあるのと、その前にそもそも僕もホリエもSMORGASが好きで。
SENSHO:渋谷の屋根裏がまだあった頃に出会って、好きなんですよって言ってくれて。一緒にツアー回ったり。
ナカヤマ:すごく可愛がってもらってました。ストレイテナーはTYPOON24に売ってもらったようなもんです。
SENSHO:いやいや(笑)。
—それが何年くらい前ですか?
ナカヤマ:20年くらい前ですかねー。
SENSHO:ストレイテナーの一番最初のPVに俺出てるんですよ。DAIGO(Typoon24)と2人で、友情出演で。
来門:シンペイくんと塔山さんはどうやって知り合ったの?
ナカヤマ:僕は0.8秒と衝撃。も好きで、僕が前にやっていたバンドで、ツアーに一緒に出てもらったりとかしてて、ずっといいフロントマンだなと思っていたんです。で、今回新しいバンドをやろうと思ったときに、塔山が決まったらこのバンドをやろう、ダメだったらバラして0からやろうってくらいでした。
塔山:せっかく声かけてくれたし、面白そうだったんでやってみようと思って。
アツいやつらが出てきてる
—皆さんはいわゆるミクスチャーというジャンルの音楽をやっていると思うのですが、海外のミクスチャーロックやニューウェーブのバンドだったらどんなバンドが好きですか?
来門:やっぱりRage Against The Machineだよねぇ。今新しくやってるじゃん。あとSuicidal Tendenciesも最近好き。それからPennywiseは俺の青春のバンド。この間、初めてPennywiseを見て、やっぱ超かっこよかったすね。
ナカヤマ:僕もこのバンド始めたのがもともとRage Against The Machineが頭にあったから、ああいうのやりたいなって20年くらい前から思ってたけど、20年間やらずにきたので、もう1回バンドやるんだったら自分の得意分野をやろうと思って。
SENSHO:逆に塔山さんは世代的にRage Against The Machine世代ではないよね?
塔山:ではないですね。俺は洋楽はいろいろなジャンルを聴くんですけど、今回Zantöはそういう方向でやるって聞いてたから、Rage Against The Machineも好きだし、いろんなのが好きでRage Against The Machineだけが好きなわけではないけど、そのバンドをやるんだったらそのチャンネルにも合わせられるって言う感じですね。
ナカヤマ:俺も全然知らないような洋楽のバンドを、いっぱい知ってるんですよ。
来門:でもヴォーカリストはそれ大事だよね。どんなジャンルも歌えるっていうか。
塔山:そうですね。僕は本当になんでも好きです。レゲエとかブルースも好きですし、逆に聴けない音楽がないですね。アマチュアの人のデモとかも結構真剣に聴いちゃう。
—柴本さんもミクスチャーは聴きますか?
柴本新悟(『CONNECT歌舞伎町』実行委員長 / お好み焼き大阪家):僕はテクノのDJもやっているんですけど、20代の時にはBEASTIE BOYSとか。皆さんが名前を挙げているバンドはすごく懐かしい感じがしました。ちょっと僕から逆に皆さんにお聞きしたいのは、今、名前が出たようなミクスチャーのバンドのようなサウンドは、この2018年、またキテると思いますか?
来門:キテますね。しかもシーケンサーとか入れない人力のビートにギターとベースが乗っかって、っていうのがすごいキテると思う。一時期メロディミクスチャーみたいなのが引っ張ってたんだけど、ここにきてラップでシャウトする、HIPHOPの要素が多いミクスチャーにシャウトを入れたようなのがキテる。だからこそZantöも、この時代にすごくマッチしてると思うし、やっててすごく楽しそうだなと思いますね。男たちが暴れたがってるんすよ。もうわかんねぇよ! ファーーック!! て(笑)。当時のうちらのライブってガチンコで、もちろん対バン相手は友達なんだけど、ぜってーお前らには負けねぇぞ、っていうのがあったし、最終的に暴れたもん勝ちみたいなとこがあった。また最近になってそういうアツいやつらが出てきてんのかなって。
柴本:うん。最近のバンドのサウンドを聴いてて思うのは、テクニカルっていうよりグルーヴでいくっていうか、そういうノリをすごく大切にされてるような気がします。昔のバンドに比べてリズムがタイトになっているなっていうのがあるし、タイトだけどちゃんと後ろ乗りになってるというか、そういうところを皆さん研究されてるのかなって思いますね。
来門:そこはもうドラマーさんがすごいっすよね。シンペイくんももう20年選手でしょ。
ナカヤマ:研究も何もしてないけどね(笑)。やりたいことをやってるだけ。
来門:それはじゃあもう天性のものだってことだね。
ナカヤマ:キテる・キテないとかもバンドを始めたときは全く考えてなかったし、ただただ、やりたいからやるっていう。