Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューTHE MACKSHOW(Rooftop2018年4月号)

新章突入のトゥイスティン・ビートはレッド・ホットなエンジン搭載モデル!
クレイジーすぎて笑っちゃう世の中で狂って踊れ!

2018.04.01

 およそ一年半前に二度目となる日比谷野外音楽堂での特別公演を大盛況のうちに終え、活動第二期の有終の美を飾ったザ・マックショウ。その第三期始動の火蓋がついに切って落とされた。通算14作目となるスタジオ作品『GET DOWN THE MACKSHOW』は、粗野で強烈なリズム&ビートの強度と陶酔必至の甘美なメロディがさらに増した純国産ロックンロールの最高峰が軽やかに記録更新を果たした証左である。政権の意向を官僚やマスディアが忖度したり、音楽と車とバイクの愛好者が集うピースフルなイベントを暴走族の集まる不適切な催しとみなした警察機関が圧力をかけて中止に追い込んだり、誰も責任を負わないクレイジーすぎて笑っちゃう世の中。その網をかいくぐるように、マックショウの陽気なトゥイスティン・ビートはしなやかに浮遊し続けて僕らに活力を与えてくれる。月が落っこちたって止められない彼らの歩みこそ絶滅危惧種のロックンロールの灯を絶やさぬ格闘の歴史であり、同時代でそのドキュメントを享受できる僕らはつくづく果報者だと思うのだ。(interview:椎名宗之)

ロックンロールとファンキーな感じはイコール

──いつもながらの話ではありますが、今回のアルバムも発売に間に合って本当に良かったというのが率直な感想でして(笑)。一昨日マスタリングを済ませて、レコーディングの全工程をどうにかこうにか終えられたそうで。

TOMMY MACK(b, vo):今日は何日だよ!? って話だよね(笑)。

──3月22日、発売の20日前ですね(笑)。

KOZZY MACK(vo, g):しかも昨日、なぜか「ハイヒールとスニーカー」のテイク違いを入れちゃったのに気づいて、慌てて差し替えてもらったんだよ。だから本当の意味で全部の作業が終わったのは昨日(笑)。その前は、作業の終盤で全部モノラルだったことに気づいてね。もうこのままでいいんじゃない? とも思ったんだけど、ジャケットに「STEREO」って書いてあるからステレオに変換したんだよ。それで時間を食っちゃって。

── 一時は発売が危ぶまれるほど作業が難航したそうですが、一番の理由は何だったのでしょう?

KOZZY:別にのろのろやってたわけじゃないんだけど…。

BIKE BOY(ds, vo):きびきびとやってたはずなんですけどね。

TOMMY:ちゃんとやってたよね?

──いつもちゃんとやってるとは思いますけど(笑)。

KOZZY:年々エンジンがかかるのが遅くなっててさ。いつもいろんなアイディアが浮かぶものの、それを実行に移すまでの時間がちょっとずつ長くなってきたのはあるかな。

──最初のほうに録った曲は3日後くらいにノリが出たところで録り直すことが多いと以前伺いましたが。

KOZZY:それは今回もやった。最初はやっぱりノリが掴めないからね。

──前作『今夜はショウダウン』は「マックショウの第三章に向けた作品でもある」と話していましたが、今作から第三章に突入したという位置づけなんですか。

KOZZY:今回のアルバムが第三章の一枚目ということになるね。ここから心機一転というわけでは全然ないけど、これがいきなり第三章のベストっていうか。最初に制作に入ろうとしたときはいまのマックショウのごく一部、たとえばシンプルなロックンロールだけをやればいいんじゃないかと思ってたんだよ。ところがいざやり始めるといろんなタイプの曲ができてくる。エンジンがかかるのが遅いわりにね(笑)。

──今回の『GET DOWN THE MACKSHOW』はどんなことをテーマに据えたんですか。

KOZZY:テーマらしいテーマは特になかったけど、「GET DOWN」というキーワードは前からあった。1曲目の「GET DOWN THE MACKSHOW」というテーマ曲からスタートさせる構想は2年くらい前からあって、そこから先が2年くらい進まなかったね。

──「GET DOWN」=「降りる」「着地する」という意味ですよね。

KOZZY:「ダンスをする」「踊る」って意味もあるし、スラングでは他にもいろんな意味があるんだよね。

ライヴ写真.jpg──「GET DOWN THE MACKSHOW」はちょっとPファンクっぽいファンキーな要素もあって、マックショウとしては新鮮な印象を受けましたが。

KOZZY:70年代だったら新しかったかもしれないけど、まぁいつも通りのキャロルだよ(笑)。僕のなかではロックンロールとファンキーな感じはイコールで結ばれててね。キャロルが活動していた頃はロックとファンキーな音楽が両方あった時代で、いまやそれを覚えてる人は少ないかもしれない。僕は子どもの頃にアフロヘアの兄貴がコタツに入ってキャロルを聴きながらベースを弾いてたのを見てるから(笑)。「GET DOWN」というキーワードが浮かんだときにまさにその光景を思い出してさ。今回のアルバムのファンキーで踊れるオープニングは僕のなかではめちゃくちゃロックンロールで、その答えとしてキャロルがあるんだけど、普通の人にはそういう感覚がないだろうから、おせっかいにもここでご紹介しておこうかなと(笑)。

──『TWISTIN' CARNIVAL』のテーマだった踊れる曲を主体につくる流れがいまも続いている感じですか。

KOZZY:そういうことだね。『TWISTIN' CARNIVAL』も僕のなかではすごくファンキーでいいアルバムなんだよ。

TOMMY:1曲目の頭はトゥットゥットゥットゥッ…とゆっくり入るじゃない? あんなの何十年も弾いてなかったなと思って。

KOZZY:デンデケフェイドインね。ベースもドラムもゼロボリュームから徐々に音を上げていくっていう。むかしはけっこうあったけどね。あれも人力で、フェーダーは何も動かしてないんだよ。

 

このアーティストの関連記事

GET DOWN THE MACKSHOW

昭和九十三年四月十一日(水)発売
【Special Edition】2枚組(CD+DVD)/ SPACE-010 / ¥5,000+税
【通常盤】CD1枚組 / SPACE-011 / ¥2,700+税
発売・販売:株式会社スペースエイジ
LABEL:B.A.D RECORDS UNITED

【SPECIAL EDITION DISC-1】&【通常盤】※CD収録曲
01. GET DOWN THE MACKSHOW
02. 導火線に火をつけろ!
03. ミッドナイト・ラン
04. 恋のクレイジーパラダイス
05. 彼女はパーフェクト
06. Take you to the moon
07. 今宵はSpecialty
08. イカしたグッドタイム
09. 今夜はベリーグッド
10. ゴールデンバット
11. あの娘はビートニク
12. ハイヒールとスニーカー
13. 古いフォトグラフ
14. レッド・ホット!
【SPECIAL EDITION DISC-2】※DVD収録曲
ザ・マックショウ「昭和の日」記念コンサート 昭和九十二年四月二十九日 於 東京キネマ倶楽部
01. グリース・ミー
02. ナナハン小僧のテーマ
03. トゥイスティン・ナンバーワン
04. 派手にやれ!
05. 380
06. ケンとメリーのバラード
07. 恋のマジックドライヴィン
08. 道化師
09. 今夜はスタンドバイミー
10. 夜はつかのま
11. 怪人二十面相
12. 高速ヘヴン

LIVE INFOライブ情報

スーパー神田ナイト 〜キャノンボール・フェスティバル東京 2018 振替公演〜
出演:THE MACKSHOW / THE NEATBEATS / LUV-ENDERS / THE FOREVERS / THE THROTTLE / LTD EXHAUST II / DROP DOLL / 石橋勲BAND / DJ:DANNY
★昭和93年(2018年)4月22日(日)下北沢GARDEN
開場 AM11:30 / 開演 PM12:00
前売 ¥4,000(ドリンク代別)
※『キャノンボール・フェスティバル 2018』のチケットは振替公演にそのまま有効です。
※公演当日AM10:00より会場にて入場整理券を配布します。入場は整理番号順となります。
※会場周辺に駐車場はございません。路肩にも駐車出来ません。道路すらありません。公共交通機関でのご来場をお願いします(確実にマークされてます)。
問い合わせ:Zeppライブ 03-5575-5170(平日13:00〜17:00)
*チケット取扱店:原宿カウンターアクション(03-3423-8227)、足利ミラクルウーマン(0284-41-6647)、SODA POP(047-326-5999)
*プレイガイド・チケット発売中:ローソンチケット(Lコード 74143)、チケットぴあ(Pコード112-584)、イープラス

『GET DOWN THE MACKSHOW』レコ発ライブツアー第一弾!
★昭和93年4月27日(金)広島CLUB QUATTRO
OPEN 18:30 / START 19:30
前売 ¥3,500 / ¥4,000円(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:CLUB QUATTRO 082-542-2280
チケット取扱店:QUADROPHENIA  0829-30-3007
ローソンチケット(Lコード 62849)チケットぴあ(Pコード112-909)、イープラスエディオン広島本店プレイガイドタワーレコード広島店
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年4月28日(土)宇部ZAN★CRO BLUES
OPEN 19:00 / START 19:30
前売 ¥3,500 / 当日 ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:ZAN★CRO BLUES 0836-39-5865
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年4月29日(日)福岡CB
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:CB 092-732-7575
ローソンチケット(Lコード 83007)、チケットぴあ(Pコード112-263)
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年5月12日(土)守山BLUE
OPEN 18:00 / START 19:00
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:BLUE 077-582-1536
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年5月13日(日)岡山デスペラード
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:デスペラード 086-225-5044
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年5月19日(土)福島OUT LINE
OPEN 18:30 / START 19:00
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:OUTLINE  024-597-7201 ヒローズファクトリー 024-545-8644&チケット予約メールはこちら
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年5月20日(日)宇都宮ポップガレージ
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:ポップガレージ 028-664-0345
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年5月26日(土)本八幡サードステージ
OPEN 18:30 / START 19:00
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
出演:ザ・マックショウ / 石橋勲BAND
問い合わせ:サードステージ 047-333-2254
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年6月1日(金)名古屋E.L.L
OPEN 19:00 / START 19:30
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:E.L.L 052-201-5004
ローソンチケット(Lコード 43248)、チケットぴあ(Pコード112-584)
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年6月2日(土)大阪LIVE SQUARE 2nd LINE
OPEN 18:30 / START 19:00
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:セカンドライン 06-6453-1985 アイエヌジープラス 090-1951-9363(ヒライシン)
ローソンチケット(Lコード 52345)、チケットぴあ(Pコード112-871)、イープラス
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年6月3日(日)高知BAY5 SQUARE
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:BAY5 SQUARE 088-834-4177 BLUE SKY 088-848-0225
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年6月9日(土)函館CLUB COCOA
OPEN 18:00 / START 18:30
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
出演:ザ・マックショウ / 怪人二十面相
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:COCOA  0138-45-2002
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年6月10日(日)札幌PIGSTY
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:PIGSTY 011-868-8658
ローソンチケット(Lコード 11703)
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年6月16日(土)唐津ROCK BAR THE ROOTS
OPEN 18:30 / START 19:00
前売 ¥4,000 / ¥4,500(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:ジュリア原 090-4344-2016 脇山住建 090-8764-1969
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年6月17日(日)熊本Django
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は身分証明書をご提示で¥1,000キャッシュバック
※18歳未満は身分証明書をご提示でドリンク代のみで入場可(身分証明書の提示がない場合は無効になりますので御注意下さい。キャッシュバックはDjango店頭販売のみ対象とさせて頂きます)
※キャッシュバックについてのご質問はDjangoにお願い致します。
出演:ザ・マックショウ / 仁輪加 他
問い合わせ:Django 096-355-6960

★昭和93年6月23日(土)仙台DARWIN
OPEN 18:00 / START 19:00
前売 ¥4,500 / ¥5,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:GIP 022-222-9999
ローソンチケット(Lコード 22504)、チケットぴあ(Pコード112-676)、イープラス
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

★昭和93年6月24日(日)茨城 club SONIC mito
OPEN 17:00 / START 17:30
前売 ¥3,500 / ¥4,000(ともにドリンク代別)
※25歳以下は¥1,000キャッシュバック、18歳未満はドリンク代のみで入場可
問い合わせ:SONIC 029-300-2233
チケットぴあ(Pコード113-090)、イープラス
*25歳以下の方は必ず身分証明書を持参ください

RECENT NEWS最新ニュース

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻