児島さんオススメの若手芸人3組とは
――今後期待の芸人さんって沢山いると思うんですけど、中でも児島さんが注目している芸人さんを教えてください。
児島:まずは人力舎の「卯月」さん。この前、「オールナイトニッポンR」のパーソナリティーをやって、それがすごく面白かったと業界内でも評判がいいですね。
――まだ結成2年目なんですね。
児島:もともと「オールナイトニッポンR」枠を競う、『決戦!お笑い有楽城』というラジオのイベントがあって、それで優勝したんですね。ネタが評価されてあとはトーク力が試されると思うんですけど、本人たちは楽しんでやれば自分たちの良さが出ると思っているので、ホント楽しんでやっている感じがしますね。
●卯月「脇毛」
児島:このネタはだいぶシュールですけど、卯月さんの中では一番バカバカしいネタです。人力舎さんのトリオは、東京03さんを意識して憧れて入ってくる若手も多いので、言葉のやりとりがしっかりしているコントが多いです。構成とか、関係性とか、3人だからできるネタを、しっかり意識して作ってますね。普段は普通の人たちのコントもちゃんとやるんですけど、演じているコントのキャラクターを素直に楽しめるというか、彼らの人柄とか本質的な部分を知らなくても楽しめるネタが多いですね。演技力もあって、台本も面白いです。
――3/30に開催した、トンツカタン×卯月×岡野陽一といかちゃんの「オールナイト9」(http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/82974) にも登場してもらいました。今後も注目ですね。
児島:続いては、四千頭身さんですね。
●四千頭身「喧嘩」
児島:真ん中の後藤くんが上手いし、若い子たちにすごく響いている感じですね。Youtubeで「四千頭身公式チャンネル」を始めて一気に登録者数が増えたり、応援している若い世代がすごく多いですね。
――マネしたくなりますもんね、「やめときなよ~」のフレーズとか(笑)。
児島:自分も似たタイプだと思わせるというか、若い子のあこがれみたいな感じかもですね。3人が3人ともイケてる男子じゃない所がイイですよね(笑)。こういう高校生とかいそうですもん。
――文化祭とかで高校生がマネしそうですもんね(笑)。
児島:でもこれ3人が3人ともキャラクターとか作ったものじゃなくて、本当にこういう関係性で仲がいいんですよ。楽屋でもこの感じですし。本当に右の石橋くんは全然しゃべらないですし(笑)。それが見えてきておもしろいなと。こういう若々しい感じが好かれる所ですよね。
――この飄々とした感じがハマりますね。
児島:この流れで言うとトリオの「ハナコ」さんという、コント師もおもしろいですよ。
●ハナコ「家カフェ」
児島:これは単独ライブの時の映像なので、わりと時間をたっぷり使ってコントをしているんですけど、設定がわかりやすくて、その中でセリフのやりとりとか顔の表情とか、演技力がズバぬけてますね。かと言って、演劇チックじゃなくて、ちゃんとコントをやっている。そういう意味では、いま若手ナンバー1だと思います。ハナコさんは3人組なんですけど、2人と1人という設定が多くて、1人がたまにしか出てこないという関係性が、おもしろいんですよね。
――設定もそうですし、この間の取り方はシティボーイズのコントを見ているかのようですね。
児島:そうですね、そこを目指しているのかと思います。キャラクターが3人それぞれあるので、子供っぽい人と、顔がおもしろい人と、たまにしか出てこない人(笑)。今、トリオ芸人が見応えありますね。ここは注目して損はないかと思います!