やめなければ夢が叶わないこともない
──でも、武志さんのドラムは歌に寄り添って唄っていると思いますけどね。
たつ子りん:それは、ドラムのマイクが声を拾っちゃってるだけですよ。
武志:そういう意味じゃないよ!
たつ子りん:ああ、ロールしてるってことね(笑)。
武志:あのね、最近のロックンロールはロールが足りないんですよ。
──えーと、次の質問をしていいですか?(笑) これだけ「夢」を歌のモチーフにしているイギリス人のいまの夢とは何なのでしょう?
たつ子りん:ダウンタウンさんに会う、ルミネ the よしもとでライブをする、ビートたけしさんに奢ってもらう、運転手つきのセンチュリーに乗る……こんな感じでどんどん言っていきます?(笑)
──その辺でけっこうです(笑)。
たつ子りん:ぼくはそういう夢の数だけミサンガをつけてるんですけど、去年、最大で40本つけてたんです。それがいまほぼ全部切れて、まだ発表できないことも含めてわりと願いが叶ってるんですよね。信じれば叶うとかは思わないですけど、やめなきゃ叶わないことはないと思うんです。やらなかったら一生叶わないだろうし。
──手の届きそうな夢として、新宿ロフトとともに憧れの場所だったという武道館でのライブを叶えてほしいですね。
たつ子りん:地元にいたころは、ライブをやる場所といえばロフトと武道館しか知らなかったんです。好きな外国のバンドはみんな武道館でライブをやってたし、いまも憧れはありますよ。実はオサムさんともいつか武道館でライブをやりたいという話になって、このあいだオサムさんが武道館で仕事をするから下見に来なよと誘われたんです。で、実際に下見させてもらったんですけど、ただ武道館に出たいと思ってる人よりかは着実に武道館に近づいてると思うんですよね。巣鴨からもそんなに遠くないし(笑)。
サコ:都営三田線で神保町に乗り換えて九段下までだからね。
たつ子りん:もし本当に武道館でライブをやれるなら、ステージはロフトみたいな市松模様にしたいですね。
サコ:あと、ロフトのバーにあるオレンジの時計を持っていきたいね。
──新宿ロフトでは1週間ブチ抜きフリーライブを敢行していますが、ロフトを使ってもっと面白いことをやってやろうという構想はありますか。
たつ子りん:具体的には考えてないですけど、ロフトの店員全員が大爆笑するようなことをやりたいですね。1週間ブチ抜きライブを最初に決めたときに「嘘だろ!?」っていうリアクションが起きたように。よく話にあがるのは、武道館でライブをやった日の深夜にロフトのバーステージでもライブをやろうってことですね。まぁ、そのころにはぼくらも売れっ子になってるはずなので、ギャラをだいぶいただくことになりますけど(笑)。
──大塚からふんだくってください(笑)。最後に、何か言い残したことはありますか。
武志:あります! ぼくは思うんですよ。こうして岩手からやって来て、楽しくバンドをやってますけども…なぜ楽しくやれてるのかと言えば、ロフトに協力してもらってCDを出せたり、大きなフェスやイベントに出れたり…毎月のようにステップアップできてるからなんです。やればやるほど良いことがあるんですよ。だからこのインタビューを読むみんなも…がんばってください。
たつ子りん:太字を狙ったのに薄いこと言っちゃったね。
武志:それでもぼくはフルスイングするんですよ! 負けてもいい! 全力で振るんだ!
サコ:特大のファウルだね(笑)。