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花田裕之×佐々木亮介(a flood of circle)(Rooftop2017年12月号)

 ザ・ローリング・ストーンズが1963年から1965年にかけて出演したBBCのラジオ番組での貴重なライブ音源を収録した『オン・エア / On Air』が全世界で同時発売された。昨年発表された11年ぶりの新作であり、キャリア54年目にしてバンド初のブルースのカバー・アルバムとなった『ブルー&ロンサム / Blue & Lonesome』はストーンズの原点回帰作だったが、それに続く本作はまさにストーンズの原点そのものだ。ROCK'N'ROLL GYPSIESやband HANADA、ソロで活躍する花田裕之、a flood of circleの佐々木亮介という世代を超えたストーンズ・フリーク両名にこの『オン・エア』にまつわる話、不滅のストーンズ・クラシックについて、ストーンズから受けた影響に至るまで、ざっくばらんに語り合ってもらった。(interview:椎名宗之/photo:大参久人)

ストーンズとルースターズの浅からぬ関係

──ストーンズの音楽と出会ったきっかけから聞かせてください。

佐々木:中学生の時に『ホット・ロックス / Hot Rocks 1964-1971』(1971年12月発表)っていうベスト盤をTSUTAYAで借りたのが最初ですね。ビートルズの青盤(『ザ・ビートルズ 1967年〜1970年 / The Beatles 1967-1970』、1973年4月発表)がロックに目覚めた最初のアルバムだったんですけど、持ってたのがベルギー盤だったんですよ。解説もフランス語で書かれていたんですけど、文中のボブ・ディランやジミ・ヘンドリックス、ローリング・ストーンズとかは英単語そのままの表記だったんですね。で、そこに出てくるバンドやミュージシャンを片っ端からぜんぶ聴いてみることにして、ストーンズは『ホット・ロックス』から入ったんです。

花田:俺は小学生の5、6年の頃に同級生の家に行ったら、そいつの高校の兄貴が持ってたレコードを聴かせてくれて。それがシングル盤の「ホンキー・トンク・ウィメン / Honky Tonk Women」(1969年7月発表)だった。その兄貴がロック好きで、いろいろとロックのことを教えてもらってた。

──どの時期のストーンズがいちばん好きですか。

花田:自分のコンディションというか、その時々の気持ちで違うね。

佐々木:選ぶのは難しいですね。いちばんよく聴いてるのは7インチで持ってる「一人ぼっちの世界 / Get Off Of My Cloud」(1965年9月発表)で、ポップな感じですごく好きなんです。

花田:俺がよく聴くのは、リアルタイムやった『ブラック・アンド・ブルー / Black And Blue』(1976年4月発表)とかかな。ロン・ウッドが入った頃。あと『女たち / Some Girls』(1978年6月発表)とか。初期やったら『アフターマス / Aftermath』(1966年4月発表)とか。「トーキン・バウト・ユー / Talkin' About You」とか「ルート66 / Route 66」とかのカバーが入ってる『ディッセンバーズ・チルドレン / December's Children(And Everybody's)』(1965年12月発表)もよく聴くね。

──お気に入りのストーンズ・ナンバーを何曲か挙げるとすると?

佐々木:パッと思いつくところでは、まず「一人ぼっちの世界」。それと「ミッドナイト・ランブラー / Midnight Rambler」(1969年12月発表)が大好きですね。『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト / Get Yer Ya-Ya's Out! -The Rolling Stones in Concert-』(1970年9月発表)のライブ・バージョンが最高。あとはバンドでも演奏したことがある「黒くぬれ! / Paint It, Black」(1966年5月発表)かな。

花田:強いて挙げれば「ジャンピン・ジャック・フラッシュ / Jumpin' Jack Flash」(1968年5月発表)、「ギミー・シェルター / Gimme Shelter」(1969年12月発表)。普遍のナンバーだね。

OMI_3561.jpgOMI_3553.jpg──僕は個人的にルースターズを通じてストーンズを知ったんですけど、ルースターズの初期のレパートリーはほぼストーンズのファースト・アルバム(『ザ・ローリング・ストーンズ / The Rolling Stones』、1964年4月発表)の……。

花田:パクリだもんね(笑)。

──そんなことはないですけど(笑)、「モナ / Mona」を筆頭に、「ルート66」、「オネスト・アイ・ドゥ / Honest I Do」、「リトル・バイ・リトル / Little By Little」、「キング・ビー / I'm a King Bee」、「ウォーキング・ザ・ドッグ / Walking The Dog」など、ストーンズのアレンジを元にしたリズム&ブルースが重要なレパートリーでしたよね。

花田:みんなでよくストーンズを聴いてたからね。最初は半強制的なところがあったりもしたけど。

佐々木:誰が強制してたんですか?

花田:それはもちろん、大江(慎也)さん(笑)。「これ聴いて」って。

佐々木:ルースターズがファーストのジャケで黒いスーツを着ていたのも、もしかしてストーンズの影響だったんですか?

花田:うん、もちろん。ストーンズの初期の格好やったしね。

佐々木:そうなんですか! あのルースターズの黒いスーツを真似て着てバンドをやってる人はいまだにいっぱいいますからね。

──博多の音楽文化は独特ですよね。同時代的にパンクやニュー・ウェイブが流行っていても、ブルースやブリティッシュ・ビートといったルーツ・ミュージックを大切にする気風があって。

花田:そうだね。サンハウスとか鮎川(誠)さんの影響もかなりあると思うけど。

 

ザ・ローリング・ストーンズ
『オン・エア』

2017年12月1日(金)発売
■1CD(スタンダード):2,500円+税(UICY-15695)
■2CD(デラックス):3,600円+税(UICY-78515/6)
■2枚組LP(ゲートフォールド・180g重量盤):5,000円+税(UIJY-75071/2)
■2枚組カラーLP(ユニバーサルミュージック・ストア限定発売、ゲートフォールド・180g重量盤):5,500円+税(PDJT-1001/2)
■デジタル・ダウンロード

【収録曲】
01. カム・オン/Come On[Saturday Club, 1963]
02. サティスファクション/(I Can’t Get No)Satisfaction[Saturday Club, 1965]
03. ロール・オーヴァー・ベートーヴェン/Roll Over Beethoven[Saturday Club, 1963]
04. クモとハエ/The Spider And The Fly[Yeah Yeah, 1965]
05. コップス・アンド・ロバーズ/Cops And Robbers[Blues in Rhythm, 1964]
06. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ/It's All Over Now[The Joe Loss Pop Show, 1964]
07. ルート66/Route 66[Blues in Rhythm, 1964]
08. メンフィス・テネシー/Memphis, Tennessee[Saturday Club, 1963]
09. ダウン・ザ・ロード・アピース/Down The Road Apiece[Top Gear, 1965]
10. ラスト・タイム/The Last Time[Top Gear, 1965]
11. クライ・トゥ・ミー/Cry To Me[Saturday Club, 1965]
12. マーシー・マーシー/Mercy, Mercy[Yeah Yeah, 1965]
13. オー・ベイビー/Oh! Baby(We Got A Good Thing Goin')[Saturday Club, 1965]
14. アラウンド・アンド・アラウンド/Around And Around[Top Gear, 1964]
15. ハイ・ヒール・スニーカーズ/Hi Heel Sneakers[Saturday Club, 1964]
16. ファニー・メイ/Fannie Mae[Saturday Club, 1965]
17. ユー・ベター・ムーヴ・オン/You Better Move On[Blues in Rhythm, 1964]
18. モナ/Mona[Blues In Rhythm, 1964]
【Bonus Tracks(デラックス)】
19. 彼氏になりたい/I Wanna Be Your Man[Saturday Club, 1964]
20. かわいいキャロル/Carol[Saturday Club, 1964]
21. アイム・ムーヴィング・オン/I'm Moving On[The Joe Loss Pop Show, 1964]
22. イフ・ユー・ニード・ミー/If You Need Me[The Joe Loss Pop Show, 1964]
23. ウォーキング・ザ・ドッグ/Walking The Dog[Saturday Club, 1964]
24. コンフェッシン・ザ・ブルース/Confessin' The Blues[The Joe Loss Pop Show, 1964]
25. エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ/Everybody Needs Somebody To Love[Top Gear, 1965]
26. リトル・バイ・リトル/Little By Little[The Joe Loss Pop Show, 1964]
27. エイント・ザット・ラヴィング・ユー・ベイビー/Ain't That Loving You Baby[Rhythm And Blues, 1964]
28. ビューティフル・デライラ/Beautiful Delilah[Saturday Club, 1964]
29. クラッキン・アップ/Crackin' Up[Top Gear, 1964]
30. アイ・キャント・ビー・サティスファイド/I Can't Be Satisfied[Top Gear, 1964]
31. 恋をしようよ/I Just Want To Make Love To You[Saturday Club, 1964]
32. 南ミシガン通り2120/2120 South Michigan Avenue[Rhythm and Blues, 1964]

Live info.

花田裕之
流れ
12月1日(金)徳島 Bar Deracine
12月2日(土)高知 Bar Salvador
12月3日(日)松山 Cafe bleu
12月9日(土)日田 Music bar Sugar Sugar
12月10日(日)小倉 GALLERY SOAP
12月24日(日)埼玉飯能 銀河堂
1月13日(土)平塚 SAD CAFE
1月20日(土)大館 リンダリンダ
1月21日(日)秋田 カウンターアクション

山口富士夫とよもヤバ・スペシャルナイト
12月8日(金)下北沢 GARDEN【w/ 鮎川誠 / THE PRIVATES / チコヒゲ  他】

band HANADA ONE MAN “Live ROADSIDE”
12月15日(金)秋葉原 CLUB GOODMAN

a flood of circle
BATTLE ROYAL 2017
12月11日(月)新宿LOFT【w/ THE NOVEMBERS】
12月12日(火)新宿LOFT【w/ グッドモーニングアメリカ】
12月13日(水)新宿LOFT【w/ Nothing's Carved In Stone】

AFOC×Shelter presents
ROCK'N'ROLL NEW SCHOOL <'17-'18 Count Down Party!!!>
12月31日(日)下北沢SHELTER【w/ ircle / wash? / Drop's / FINLANDS  他】

A FLOOD OF CIRCUS 大巡業 2018
1月12日(金)京都磔磔【w/ Dizzy Sunfist】
1月13日(土)姫路Beta【w/ Dizzy Sunfist】
1月19日(金)金沢vanvanV4【w/ Official髭男dism】
1月20日(土)新潟CLUB RIVERST【w/ Official髭男dism】
1月26日(金)札幌cube garden【w/ SAKANAMON】
1月28日(日)仙台CLUB JUNK BOX【w/ SAKANAMON】
2月3日(土)名古屋CLUB UPSET【w/ SIX LOUNGE】
2月4日(日)名古屋CLUB UPSET【w/ SIX LOUNGE】
2月8日(木)大阪Shangri-La【w/ LAMP IN TERREN】
2月9日(金)大阪Shangri-La【w/ LAMP IN TERREN】
2月11日(日)福岡Queblick【w/ teto】
2月12日(月・祝)福岡Queblick【w/ teto】

A FLOOD OF CIRCUS 2018
2月17日(土)渋谷TSUTAYA O-EAST
※ゲストバンド後日発表