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drumkan(Rooftop2017年11月号)

 2007年の解散からちょうど10年、drumkanがオリジナルメンバーで帰って来た! 記念すべき再結成1発目ワンマンは11月19日(日)、下北沢SHELTER。分岐していった道がまた1つに交わる瞬間を前に、彼らは今何を思い、そしてどう進んで行くのか。一旦はメンバーそれぞれが別々の道に進んだdrumkanが、各々の道で得たモノを集結させて化学反応を起こす一夜は、見逃せない。[interview:義村 智秋・安 佳夏(下北沢SHELTER)]

オリジナルメンバーで再結成に至ったのは

——2007年、drumkanは解散し、「メンバーそれぞれが新しい生活や道に進む」ことを選びました。それから丁度10年、このタイミングでなぜ、どのようなきっかけでまたオリジナルメンバーで再結成することになったのでしょうか。

ツガハラ:解散して10年間、メンバーはそれぞれの道へ進んでいきました。自分はPARMSを結成、ゴローはFROITO、コジマはTHROPUSと、3人とも全く違う方向性のバンドで活動し、生活スタイルも変わっていきました。でも、僕の頭の片隅には、どこかにずっと、drumkanはあって。「いつかまたできれば! 」という感じでした。ゴローが脱退してから、drumkanの活動で一番大きかったのは、いつからかUSエモバンドとの交流が始まったこと。海外の優れたバンドを日本に呼んでツアーをして。Elliott, MAE, Futher seems forever, Sens fieldなど、名だたるエモバンドとの共演が出来ました。

コジマ:その間、何度か逆に渡米もして、ライブツアーやレコーディングを本場アメリカで。本当に面白かった!

ツガハラ:その間に、メンバーチェンジも続いたことでdrumkanは2007年に解散。その後はdrumkan発信のレーベル(waver waver)もあり、僕は個人的に海外バンドとコンタクトを取っていました。年月が経って、ちょうど2年前かな? 尊敬するボーカリストJohn Bunch(Sense filed , Further seems forever)が亡くなりました。Sense fieldはdrumkan結成時から影響を受けて、メンバー皆大好きなバンドでした。活動中に日本に呼んで共演もできたので、Johnとはとても仲良くなり、本当に心から嬉しかったんです。その彼が若くに亡くなって、追悼ライブがカリフォルニアで開かれることになり、GAMEFACEからバックボーカルで来いよ! と僕一人呼ばれました。でも気持ちとして、Johnの追悼には、どうしてもdrumkanで出たかった。そこでゴローに連絡をしたら、2つ返事で「いいよ、行こう!」ってなって。追悼ライブでは3曲ほどプレイできて。良いリアクションももらえて。それがキッカケになったんです。

コジマ:John追悼の時に、僕にも同じようにゴローから朝7時に連絡があったのですが、どうしても日程が合わず、その時は参加できなかった。それから1年くらいして、今年始まってすぐかな? また朝7時にゴローから着信があって…年始からジジィ朝早えーなって、不吉でしかないけど(笑)。「また、やろうよ」って。追悼の時もあり、予感はあったので、すぐにOKして。

ツガハラ:10年ぶりに3人が再会できた。2人がいなくなってから、何人かのメンバーが入れ替わり。でも再結成をするなら、オリジナルメンバーが一番しっくりきたんです。drumkanは「blend」という3人で作ったアルバムが起点だったので。

——幾度となくメンバーチェンジをくりかえし、他のインタビューではそれが解散の原因の1つでもあると言っていますが、やはりオリジナルのベースレスで、ツインギター+ドラムに落ち着いたわけですね。

ツガハラ:バンドをずっと続けていくのは大変なこと。アルバムごとにメンバーチェンジを繰り返して、後半は曲調も定まらない状況が続いたので。結果、解散に繋がったと思います。そこでもう一度、drumkanを組み立てるには、オリジナルメンバー以外なかった。

コジマ:とくにベースレスにこだわっていたわけではなく、後半の作品はベースメンバーもいたし。僕が加入した時点で、この3人の絶妙なバランス感が作れていたみたい。これ以上が答えとしてなかった。

ツガハラ:今、再始動したら、ベースがいてもキーボードがいてもどんな形態でも、このメンバーであれば、逆に新しいdrumkanが作れるんじゃないかな? と思いました。引き出しは少ないけど(笑) モチベーションが高い!それぞれが10年以上も離れて音楽や生活を送っていたので、原点回帰で、今は新人バンドと変わりません。自分たちの曲をコピーするのに必死だしね(笑)。

 

今の人生に生かされてる

——生活とバンドを両立させていく上で大変なこと / 良かったことはありますか。

ゴロー:どのバンドもそうだと思うけど、自分たちがやっている音楽自体に興味がなくなったら活動が辛くなるし、義務化してくる。逆に、常に音楽が進化していって刺激的であれば、辛さも義務感もなく楽しく活動できるのかな? 僕がいた時は自由にやらせてもらって、ストレス0だったので、楽しい4年間でした。あの時は学生で本当にお金がなくて、機材もツガハラ君にローン組んでもらった。ツアー行っても、もちろんホテルなんか泊まれないから、機材車で泊まったり(笑)。

ツガハラ:確かに、自分たちの楽曲を楽しめなくなったら本当に終わりだし、苦労して生んだ楽曲は楽しんで演奏することで生きてくるので。当たり前だけど、義務化されてしまうとそれは本当に解散を意味すると思います。実際、解散間際は仕事とバンドのどちらが比重をしめているのか分からなくなったり、今考えるとよくやれてたなって(笑)。バンドって本当に色々な経験ができて、全国を車でまわって、海外ツアーもやって、苦楽のある豊かな人生経験を踏めると思います(笑)。

コジマ:今の人生にホント生かされてる!

——SHELTERでの再結成ワンマンの後のビジョンは? リリースなども予定しているのでしょうか。

ゴロー:とくにハッキリしていないけど、プライベートと上手く両立して。無理なくやれる範囲でできれば◎

ツガハラ:とにかく今はSHELTERワンマンが一番!(笑) 今後のことはその後。新曲作ったり、リリースも考えています。ゆっくりじっくりと曲を作り上げて。歳的にも少しは余裕ができてて、焦らずです。

——解散前のdrumkanは海外アーティストとの交流やツアーもありましたが、今回はどうですか?

ツガハラ:また海外のバンドとは一緒にライブをしたいと思います。この前、MAEの来日で久しぶりに会えて嬉しかった。時間はかかるかもしれないけど、また海外バンドを呼んで一緒にツアーしたいですね。

コジマ:やっぱり、海外バンドの音楽への価値観は、日本人ともまた違い凄く刺激になる。ストイックだし、スケールがでかい! またすぐにできると思います(笑)。

 

SHELTERは無くてはならないハコ

——drumkanといえばSHELTER! と、waver waverのホームページにもありましたが、SHELTERはdrumkanにとってどんな場所ですか。

ツガハラ:自主企画「TASTE」もSHELTERから始まって、PEALOUT、BEAT CRUSADERS、HUSKING BEE、Back Drop Bomb、ストレイテナー、GOOFY’S HOLIDAYなどなど、本当に沢山のバンドとこの場所で共演して。その意味でも思い出や馴染みの深い、無くてはならないハコ、それがSHELTER!

——再結成を発表してファンの反応はどうでしたか?

コジマ:身近な人たちの反応は良いです。懐かしむ人、解散してから知って興味を持っている人、面白がっている人。期待感がプレッシャーですが(笑)。

ツガハラ:正直、あまり実感がなくて。ファンの反応? …恐れ多いです(笑)。

——解散ライブは新宿LOFTでワンマンでした。今回の再結成ライブはSHELTERで、同じ11月ですが、どのような日になりそうですか?

ツガハラ:とくに10年を意識した訳でもないのですが、たまたま日程を決めたら10年後で。同じ11月。昔に見たことがある人にも、初めて見る人にも、誰にでも楽しんでもらえるようなステージにしたいですね。

ゴロー:非常に年齢層の高いアダルトな日になるのでは…シェルターの階段は急だったし、お客さん用の手すりなど必要かもしれないですね(笑)。

 

バンドはブランド

——ワンマンのタイトル、"Re branding"に込めた思いを聞かせて下さい。

ツガハラ:再結成というよりは、3人がそれぞれ違う道へ行き、色んな音楽を吸収して、また再会して…。

コジマ:解散から10年、drumkanの良かった部分を残して、各々が得てきた新しい部分を足算掛算して、また面白い化学反応が起こせれば。再会してから、どう新しいdrumkanで行こうかって。それをこの半年強でチクチク作ってきた。その取り組みを例えると、「リブランディング」という言葉がちょうどハマったんです。バンドはブランドです(笑)。

——11月19日の ワンマンへの意気込みと、ファンへのメッセージをお願いします。

ゴロー:40歳過ぎのおっさんですが、まだ体が動くぞ! という思いを込めてやりたいです。

ツガハラ:ふらっと遊びに来てください、轟音でお出迎えします(笑)。

コジマ:雨降らないといいね。

 

 

 

 

Live info.

2017.11.19(日)下北沢SHELTER 

Drumkan " Re-Branding "

OPEN18:00 / START19:00

前売¥3000 / 当日¥3500

チケット:チケットぴあ(Pコード:343-921) / ローソンチケット(Lコード:76305) / e+ / SHELTER店頭