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宇都宮 まき(Rooftop2017年11月号)

 舞台、テレビ、バンド活動など関西で大活躍中の吉本新喜劇・宇都宮 まき。
メディアでは、しおらしい姿を振りまく彼女だが、11月24日(金)にロフトプラスワンウエストで開催するイベントは、ネタもせず、ゲストも呼ばずに、1人で1時間喋り通すという何ともストイックな内容。
 今回は、なぜ彼女がそんなイベントをすることになったのか、そして11月01日(水)にシングルCDのリリースを控える「吉本新喜劇ィズ」についてもお話を伺いました。[interview:平松 克規(Loft PlusOne West)]

準備から本番まで、全て1人で行うトークライブ

——11月24日(金)に、ロフトプラスワンウエストで『宇都宮まきのLoft PlusOne Westでトークライブのまき~お酒も飲んでいいんだよ~』を開催されますが、お一人でトークライブをすることは初めてじゃないんですよね?

まき:はい。これが2回目で、前回は9月に別の場所でやらせてもらいました。

——前回はどういう経緯で開催されたんですか?

まき:昔は自分主催のイベントを結構やってたんですよ。でもここ10年は、日々の生活とか目の前の仕事でいっぱいいっぱいで、全然やってなかったんです。その間に、酒井 藍ちゃんが新喜劇の座長になったり、今別府(直之)がNGKでイベントをやったりしてるのを見てたら、「私この10年ほんまにサボってたんちゃうか? 何も成長してないんちゃうか? ヤバイ!」って急に震え出して……。それで奮い立って、次の日にはマネージャーに「イベントやりたいです」って言いました。イベントやってた時期も知らんマネージャーやし、「やった方が良いんじゃないですか?」って言われても流してたので、驚かれましたね。「急に何があったんですか!?」って。

——驚きますよね。初回の手応えはいかがでしたか?

まき:自分の中では大成功でした(笑)。他と違うことが出来たなと思うのは、作家さんにもお願いせず、ネタもせず、ゲストの方にも来て頂かず、1時間全部1人のトークでやれたんです。調子づいて舞台上で、「年内にもう1回やります!」って言っちゃって(笑)。それで今回、ロフトプラスワンウエストさんで開催することになったんです。

——それくらい楽しかったんですね(笑)。

まき:はい(笑)。テレビで2回目の告知をしたら、なるみ姉さんと(月亭)八光さんが、「さぞかし、1回目が楽しかったんやろなー」「やりすぎちゃう? 急に」ってイジってくださって。「やって良かったな」と思いました。あと、10年前によくイベントへ来てたお客さんが、また来てくれてたんです。「あ、めっちゃ懐かしい。まだ応援してくれてんねや」っていうのも、嬉しかったですね。

——イベントでは、どんなことを喋ってるんですか?

まき:最近の日常生活で自分が思ったことを喋ります。「こういうことがあったんです」じゃなくて、みんなが普通と思ってるけど「これって変だよね」みたいなことを喋りたいなと。

——自分の考えを述べたいと。

まき:それを言わないと意味がないというか。みんなが普通だと思ってることを題材にした時に、どう言えば面白いと思ってもらえるか、そこを意識して喋るようにしてます。

——初回のイベント前のネットニュースには、「宇都宮まき“女鶴瓶”目指す!」という見出しが踊っていましたが……。

まき:そんな申し訳ないです! あれは記者さんに「参考にしてるイベントはありますか?」って訊かれた時に、(笑福亭)鶴瓶さんの『鶴瓶噺』を何度か観に行かせてもらってるので、会場全体の空気を鶴瓶さん色にするあんな雰囲気のイベントに出来たら良いな、って意味合いで言ったんです。

——だいぶ飛躍してますね(笑)。

まき:そうなんです。すごい尊敬してる大ベテラン・大師匠の名前が見出しになって……。でも自分の意図とは違ったとしても、もうそういう風に出てしまっているから、恥ずかしいことはできない。良い意味でプレッシャー、刺激になります。頑張らないとなって感じですね。

 

新喜劇を広めるためのバンド「吉本新喜劇ィズ」とは?

——11月はトークイベントもあり、「KOYABU SONIC(小籔 千豊が主催する音楽フェス)」もあり、吉本新喜劇ィズもシングルをリリースされたりと大忙しですね。

まき:そうなんですよねぇ。でも勢いよくバーッと行った方が、上手くいくと思います。

——「KOYABU SONIC」は3年ぶりの開催ですが、何で復活することになったんですか?

まき:元々「コヤソニ」は、小籔さんとレイザー(ラモン)さんが、「ビッグポルノ」っていう下ネタラップを歌うユニットを広めるためのイベントやったんです。そこに私も入れてもらってたんですけど、音楽性の違いで解散になっちゃって……。「ビッグポルノ解散すんのに、スゴいアーティストさんや芸人さんに出てもらうんは、男として筋が違う」ってことで「コヤソニ」もやらなくなったんです。でも小籔さんはやっぱり「コヤソニ」がしたいし、ドラムもやってるから音楽活動もしたい。それやったら「新喜劇を広めるために、新喜劇のメンバーでバンドをやろう」ってなって集まったのが、「吉本新喜劇ィズ」なんです。それが2015年の話です。

——そこから「コヤソニ」開催まで、結構かかったんですね。

まき:やっぱりみんな素人じゃないですか? だから小籔さんの知名度だけでやったとしても、他のミュージシャンの方に失礼。「真剣にやってる」っていうのを見せるために、ある程度形になってないと「コヤソニ」は出来ないなって……。そこから2年くらいかかって、ちょっとやってみようかって感じになったんです。まだ全然なんですけどね。

——吉本新喜劇ィズが、11月01日(水)にリリースするシングル「Luck book new joy play?」は、製作陣が豪華ですよね。

まき:ほんとスゴい方々が作って下さって。上田 禎さんは映画『東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜』の劇判だったり、秦(基博)さんの編曲をしてはる方。カジ(ヒデキ)さんに作ってもらった『アイ ラブ ジョージ!』は、島木 譲二さんの歌なんですけど、可愛らしくてカジさんのテイストもすごく入ってる最高の出来。クリープハイプの尾崎(世界観)さんが作って下さった『マドンナ』は、中山 美穂さんの歌なんです。最初に聴いた時は、「変わった歌やなぁ……」と思ったんですけど、聴いていくうちにムチャクチャ好きになって今は大好きな曲です。

——まきさんは、ボーカルとギターを担当してるんですよね? 最近は練習ばかりですか?

まき:そうですね。でも小籔兄さんが一番忙しいはずやのに、めっちゃ練習してるんですよ。Instagramに自分が稽古してはるトコを、めっちゃあげはるんです。で、ある日のInstagramに「これは世間のみなさまに言ってるんじゃなくて、オレより暇なバンドのメンバーに、オレはこんだけやってんねんから、オマエらもっとやれよ、ってプレッシャーのためにやってる」っていうのがあって……。

——震え上がりますね(笑)。

まき:そう! ホンマに震え上がって……。だから「小籔兄さんの8倍くらいやらな!」っていう気持ちで、時間あったら練習する感じですね。正直言うと、小籔さんは私らとバンドなんてやらんでも良いと思うんですよ。でもわざわざ私たちとやってくれてるっていうのは、新喜劇のため。だからせめてギターちょっと上手くなるとか、歌をちょっと上手くなるとかで、お返ししないといけないと思います。

——小籔さんとは、いつ頃から親交があるんですか?

まき:2001年からです。私が新喜劇に入った半年後に、小籔さんが入って来ました。

——最初からスゴかったんですか?

まき:そうですね。スゴい覚えてんのが、新人座員ってオープニングのお客さんから始めるんです。そのネタって、自分たちで考えるんですよね。でもみんな同じくらいの芸歴の若手で考えるから、朝までかかったり、めっちゃ考えたけどあんまりやな……って感じなんです。でも小籔さんはスゴい速さで、「こういうのやりたいんやけど」って提案したんです。それが「こんなオープニング見たことない!」っていうメチャクチャ面白いボケだったんです。しかも「こうこうこう」って全部指示してくれて。もちろんだいぶ先輩で、漫才されてた方っていうのも分かってたんですけど、漫才と新喜劇って全然違うし、オープニングを考えるのって、結構難しかったりするんです。でも舞台でめっちゃウケて……。その時に「この人すごいな!」って思いましたね。あれは……事件でした……。

 

吉本新喜劇ィズ
「Luck book new joy play ?」

発売中
価格:1,500円
発売元:よしもとアール・アンド・シー

amazonで購入

1. アイ ラブ ジョージ!
2. TATSU-G
3. マドンナ
4. Luck book new joy play ?

Live info.

2017年11月 24(金)

『宇都宮まきのLoft PlusOne Westでトークライブのまき~お酒も飲んでいいんだよ~』

OPEN 19:00 / START 20:00

前売¥1,500 / 当日¥2,000(共に1オーダー必須(¥500以上))

 

前売券はイープラス&ウェブ予約&電話予約にて発売中!

ご入場はイープラス→ウェブ予約→店頭電話予約→当日の順となります。

 

電話予約→ 06-6211-5592(16時~24時)

チケット予約 『宇都宮まきのLoft PlusOne West』で

 

【出演】

宇都宮まき