ここからは駆け足でどうぞ
――そうですね、先を急ぎましょう(笑)。4曲目は「ちょっとバタバタしてまして」。
町:これはアイデアをもらってたんですよね、ちょっとバタバタしてる感じの曲を作ってみてよって。
――ちょっとバタバタしてる曲を?
町:そういう感じの曲を(笑)。これもアイドルグループのコンペに出した曲でダメだったんで自分で歌ってみました。コンペはいいですよね、落ちても自分で歌えるので(あっさりと)。
――5曲目は「は!ction」。
町:これも言葉ありきで作った曲ですね、「アッチャ~」と同じパターンです。以上です(笑)。
――6曲目は「わくわくインフルエンザ」。
町:これは社会問題だと思うんですけどすごい激務で社畜な人って感染する病気じゃないと仕事を休めないじゃないですか? だから「インフルエンザ? やった!」って逆に思う人もいるんじゃないかなと、そういう歌です。
――7曲目「たおやかだ~aki~ 」。
町:これは中村くんの映画のやつです(『女流闘牌伝 aki-アキ-』主題歌/監督:中村祐太郎)。以上です。
――もうちょっと説明を(笑)。中村監督とは高校の同級生なんですよね?
町:そうです、卒業してからも付き合いがあって中村くんが映画を作って私がそれに歌を付けて、というのを毎回やってて。今回は麻雀の映画だったんですけど原作と脚本を読んで撮影現場の雀荘に行ったりしながら作りました。
――中村監督はキャラクターも面白いですよね。LOFT9が出来て割とすぐにイベントをやってもらったんですけど(2016.8.7「ROAD TO 太陽を掴め vol.1~映画『太陽を掴め』ってなんだ?~」)壇上でずっと喋ってるんですけど、映画と全然関係ない話だったりするんですよね(笑)。
町:熱いしめんどくさいけど憎めない人ですよね~(笑)。
――8曲目は『すれっ枯らしのショーガール』。
町:これは超~前に作った、私がライブで歌い始めた頃(2010年ごろ)の曲です。今この感じの曲は作れないですね~。
――そうですか、今とどの辺が違いますか?
町:多分ドラマチックな曲を作りたくて、10代の時に、1970~80年台の曲が大好きになって大人っぽい曲を歌いたかったんですよ、それで頑張って背伸びして作ってたんだと思います。お酒飲んだことないけど、お酒のこと調べて歌詞に入れてみたり、そういう時の曲ですね。
――9曲目は『自律神経乱れ節』、出ましたね(笑)。
町:これはすごい気に入ってます。メモに書いてあったんですよね、「自律神経乱れ節」って。
――いきなりですか(笑)。
町:ちょっと言いたくなる言葉じゃないですか。
――たしかに、ロバートさんのネタで8000万曲の「節」がある村のコントがあるんですけど、それを思い出しましたよ。
町:見てみたい、近いかもしれないです(笑)。
――でも曲調は明るいですよね。
町:そうです、つらい状況でも歌って踊って明るくしようよと。精神的には『アッチャ~』と同じかもしれないです。「やべぇ、ミスった~」って時に楽しくなろうぜ、みたいな。
――「わくわくインフルエンザ」もそうですけど、ネガティブをポジティブに変えようみたいな思いが町さんの根底に流れてるんですかね?
町:あぁ、そう思いたいですね(笑)。
――祭りの締めに歌いたいですね、『自律神経乱れ節』(笑)。10曲目は『お化粧室はWAR!』。
町:これもアイドルの子に提供した曲ですけど、解散しちゃったので私が歌ってみました。声優さんとサバゲ―をやってる女の子2人組だったので、そういう要素が盛り込んであります。
――11曲目は『あ・と・で・ね』。
町:これもコラボレーション曲の1つで『週刊ビックコミックスピリッツ』で連載している『スローモーションをもう一度』のイメージソングとして作りました。
――それは依頼があって?
町:いや、編集部の方が私が80年代の曲を好きで歌っていることを知って下さってて、新刊出る度に送って頂いて、このアルバムを作っている時にじゃあコラボしませんかという話になって。そこで初めて編集の方と漫画家の加納梨衣さんともお会いした感じですね。
――そういう流れで曲が決まることもあるんですね、12曲目は『※の夏』。
町:これもメモってて、※が付いたタイトルあったら「え? なにこれ?」と思ってちょっと目を引くじゃないですか?
――あぁ、うん(笑)。何かな? とは思いますけどね。
町:※って私、好きなんですけど、そういう歌があってもいいんじゃないかと、意味はないです(笑)。男の人に注意しなさいって歌です。
――13曲目は「ハイヒールが折れたわ」
町:これもすごい前から作ってたやつです、で、入れたってだけです(笑)。「アッチャ~」、「は!ction」と同じです。
――これもタイトルからですか?
町:そうじゃないかもですね、男の人と歩いててハイヒールが折れちゃって、ホントは「おんぶしてよ~」って言いたいけど、すごい食べすぎちゃって言えずに後悔してる、かわいい話です。
――14曲目は『オツムがお留守なのかな?』。
町:これはタイトルですね、こんな言い方あるんだと思って、あんまり攻撃的な歌にするといかにもだし好みじゃないので、超~かわいくしようと思って、子供みたいに歌いました。かわいいからいいかなって(笑)。
――15曲目は『お願い!刑事さん』
町:これも超前に作ってて、全然ライブでやってなかったんですけど、最近バンドバージョンのライブで音源化されてない曲を披露する企画をやっている中で、これもやってみようと。刑事さんの歌ってないな~と思って、あるのかもしれないですけど(笑)。
――16曲目は『寄りかかってゴメンなさい』。
町:これはまた別の女の子2人組に提供した曲で、やめちゃったんで私が歌ってます。2人にすごく合ってたんですけどね、大学生ぐらいで、大学生といえばレポートとかですごく忙しいだろし、まだ馴れてないから電車で寝ちゃうんだろうな~とか、そういうのを想像して。電車の中でかわいい2人が寄りかかってきたら許しちゃうだろうなって、愛おしくなる感じです。新入社員の人とか共感してもらえると思うんですけど。
――最後は『ごはんがおいしいナァ!』
町:これも提供した曲です。「チャマタソ。」って“ゲイアイドリスト”がいて、今までも何曲も作ってきたんですけど、新しいのを作って欲しいっておっしゃるので、皆で歌えるのがいいな~と。誘ってもらってにゲイの人が集まるイベントに一緒に出演させてもらったり、皆さんノリがいいですよね、チャマタソ。は今も歌ってくれてます(笑)。