怪談話を得意とするお笑い芸人達と怪談師が集結『阿佐ヶ谷怪談倶楽部』。丑三つ時をまたぐ8月25日(金)深夜にてオールナイトで開催決定!怖い話が大好きなあなたも! ちょっぴり苦手なあなたも! 是非、一緒に夏の夜を楽しみましょう!! イベント開催前に怪談師・志月かなで、心霊アイドル・りゅうあ、怪談朗読師・八木崎第九、ゴールドラッシュ・どいちゅーによる『阿佐ヶ谷怪談倶楽部』への意気込み、怪談話をちょっぴり公開!! 気になったあなたは当日、阿佐ヶ谷でお会いしましょう...。※阿佐ヶ谷ロフトA10周年記念freepaper「Asagaya/LoftA10」にて特集。【INTERVIEW:おくはらしおり(Asagaya/LoftA)】
怪談朗読師・八木崎第九と怪談
どいちゅー:いつ頃から怪談を好きになったんですか?
八木崎第九:わたしの場合、怪談に恵まれた時期だったんですよ。怪談に。
どいちゅー:…怪談黄金世代?
八木崎第九:そう。黄金世代! 幼稚園の頃に「学校のコワイうわさ 花子さんがきた‼」が始まったんです。そして、小学校に上がると「学校の怪談」の映画が始まったんですよ。小学1年生でアレを観たらめちゃくちゃ怖いじゃないですか。その後、2年生になったら「学校の怪談2、3…」と“こどもちゃれんじ”みたいにどんどん続いて…
一同:(笑)
八木崎第九:まるで子供向け通信教育のように、私の成長に合わせた怪談が常に身の回りにあったんです。
どいちゅー:…怪談で育ったんですね。そりゃあ、好きになるわ。うん。
八木崎第九:逆に今は「学校の怪談」とかもやってないから…可哀そうだな、って思いますよ。
どいちゅー:今の子たちが?
八木崎第九:今の子たちが。大人向けではなくて「学校の怪談」みたいな感情移できるような作品が今はないですからね。
どいちゅー:確かに。「学校の怪談」から入って、今に? どっぶり、抜け出せなくなった感じ?
八木崎第九:映画にハマって、「学校の怪談」の本にハマって…どんどん、怪談にハマっていき、中学に上がるとネット怪談にハマって。「くねくね」とか。
どいちゅー:あ~!! 2ちゃん発祥の怖い話…
志月かなで:リゾートバイトとか…
八木崎第九:猿夢とか…。もう、乱立してたんですよ。
どいちゅー:そうですよね。めちゃくちゃありますもんね! 師匠シリーズとかね。
八木崎第九:今、テレビでもあんまり怪談ってやんなくなっちゃったから…
どいちゅー:確かに、そうですね! テレビも減っちゃって、たま~にテレビの特番でちょっとあるかな? くらいですもんねぇ。
八木崎第九:そうなんです。しかも、ポップであんまり怖くない感じにしちゃってるじゃないですか。昔は怖がらせようと必死だったのに…。昔から怪談にハマりすぎちゃったので…
どいちゅー:…ものたりない?
八木崎第九:…はい。そこで、考えたのが「上級者向け怖い話」。オチがないんですよ! 完全に! 完全にオチがないんです! …たまに、なんにも起きないくらい。
どいちゅー:戯言?!!!
一同:(笑)
怪談師・志月かなでと怪談
どいちゅー:よし! 志月さん! 怪談を好きになったきっかけは?
志月かなで:わたしは逆に怪談や怖い話がすごく苦手だったんです。なので、“怪談師になる”と親に伝えると「大丈夫か!?」と心配されました。(笑)
どいちゅー:怖がりのくせに! って?(笑)
志月かなで:そうです(笑)。ホラー映画も一人では観られなくて…。観た後は絶対にお母さんの隣じゃないと眠れませんでした。いまだに苦手で、人がいないと眠れないんですよ。
一同:ええええー!!!(驚)
志月かなで:本当に怖いのが苦手だったんです。小さい時から「世にも奇妙な物語」のテレレレレン~テレレレレン♪(オープニング曲)を聞くだけで「わーーー!!!」と泣きだす三歳児でした。(笑)今の事務所に入るきっかけは“怪談師を探している”ということで、森鴎外朗読コンテストで入賞経験があったので、古典のお話を読むことならできるかな? と思い足を踏み入れたら、いきなり実話怪談をたくさんやることになったんです。でも怪談師として活動し始めてからは、“実はこれは奥深い話なんじゃないか?"、“人情や情念を語る側になる”ってすごく意味のあることなんじゃないかと思い始めました。そのことに気づいてからは、怖くても、抵抗はなくなりましたね。
どいちゅー:でも、覚えるときは一人で読んだりしないと…?
志月かなで:はい、もちろん! 最初は「あの排水溝から女の人が……」「換気扇から誰かの手が出てくるのでは?」と考えたりしてしまっていました。例えば、シャワールームでの怪談を練習していたら、シャンプーしているときに「シャワーヘッドが女の顔になっているんじゃないか?」なんて、実生活の中で妄想めいたことを……。霊感がないので、見えない存在にどうやって関わっていけばいいんだろう? とずっと考えていて。最初の頃は毎月御祓いも行ってたんですけど、宮司さんから「毎月来なくても……」と遠回しに。
一同:(笑)
志月かなで:遠回しにですよ?(笑) でも、本当に毎月お給料の半分を御祓いに使っていて…。
どいちゅー:え?! めっちゃポイント貯まるやん!!!(笑)
志月かなで:本当に!!(笑) そのたびにお守りやお菓子を頂けるんですけれど、毎月行っていたので、全部手元にあって……。ある日、御祓いがいつも通り終わった後に宮司さんから「信心していたら、大丈夫だから。」と伝えていただいてからは、毎月は行かなくなりましたね。ただ、毎月御祓いに給料を注いでお金がなかったことで、“ボンビーガール”に出演することができました!
心霊アイドル・りゅうあと怪談
どいちゅー:御祓いってよく行くものなんですか?
りゅうあ:わたしは一切しないです!!!
どいちゅー:余裕?!
りゅうあ:いや、幽霊さんとお友達になりたいので。
どいちゅー:…なるほど! “祓う”というより…
りゅうあ:“祓う”という事が嫌いです!
どいちゅー:りゅうあさんは怪談に興味を持ったきっかけは?
りゅうあ:きっかけというきっかけは特になくて、ものごころがつく前から父親と怖い映画とかを「これ、観たい!」と言って借りてもらって、家族で一緒に観るってゆう家族だったので、ホラー映画とか稲川淳二さんの怪談とかを観たり、聞いたりしていて…自然と。
どいちゅー:英才教育をほどこされた感じ?
りゅうあ:そうですね。両親も心が広くて、心霊スポット巡りとかは“心霊アイドル”を始めてからなんですけど、普通の親であれば「やめなさい!」って言われちゃうと思うんですけど、「この辺の心霊スポットってどこ?」ってわたしに聞いてくるくらいの家族なんですよ。
志月かなで:オカルト英才教育。(笑)
一同:(笑)
りゅうあ:本当にそうで、身近なものだったので。っかけというきっかけは…
どいちゅー:なるべくしてなった。って感じですね。
りゅうあ:そうですね!(笑)
別人格が降りてきた実体験?!?!
どいちゅー:怪談話をやってて、怖い目にあったとかは?
八木崎第九:わたしは逆に怪談を始めてから身体がどんどん健康になっている。
一同:(笑)
八木崎第九:風邪を引かなくなった。
どいちゅー:えー!!!なんか、守られてるんかな?
志月かなで:そうそう。海老が苦手だったのに、食べられるようになったんですよね?(笑)
八木崎第九:そう。海老フライの尻尾まで食べられるようになった!
志月かなで:ある日、怪談を話した後に急に別人格が降りてきたかのように、すごく体調が良くなったらしくて、急に“海老フライの尻尾まで求めてやまない!”って…。
どいちゅー:それって、逆に呪われてるんじゃん!!!
怪談会では異常現象も起きる?!?!~志月かなでの実体験編~
志月かなで:わたしは怪談会を行っていると必ず、来ます。来てくれる、というか。来ますね。
どいちゅー:…え?!
八木崎第九:機材トラブルとかね。
志月かなで:そう。機材トラブルは毎回あって。自分が初めて行く会場でも必ずあるんですよ。この前、某劇場でわたしが怪談をしてる途中でものすごく寒くなってきたんです。エアコンの風が来ていて。お客さんもこの時期なのに、みんな上着を着出しちゃったんです。…怪談をやっていて、実際に冷房で寒くなってしまったら「背筋ゾクッとしたー!(笑)」になっちゃうじゃないですか!本当にスタッフさんに言おうかと思って!!!そうしたら、打ち上げでスタッフさんが「冷房ボタンを押してないのに、何度も風量マックスで冷房が付くんです!」って。
どいちゅー:え?!めちゃくちゃ暑がりな幽霊やん!!!(笑)
志月かなで:本当に!(笑)スタッフさんも、おかしいと思って2人で一緒にエアコンを確認しているのに、消しても勝手に付くらしくって…。「会場の機材が古くてダメになったんじゃないですか?」と聞いたら、「いや、こんなことは今までに一度もなかった!」って…。別のイベントの際も、終わってから、エレベーターで帰ろうと思ったらどっか連れてかれちゃったり…とか。(笑)
どいちゅー:…え?!?!
志月かなで:わたしには霊感ないんですけど、イベントのゲストで来てくれた女の子に、霊が見える子がいて。その子が「袖でかなでちゃんの怪談聞いてたら“ひぃひぃっ”って声が聴こえてさ。めっちゃビビってる人いんな~って思ったら、違ったわ!」って言われたんですよ。で、「なにそれ?」って聞いたらお客さんが全員座って聞いてる中で、一人だけ立って壁にもたれながら「〇△#$%&…ひぃひぃっ、$%&◎□」って言ってる女がいるって。怪談会が終わって、楽屋が4階だったので、そのゲストの女の子とエレベーターで楽屋まで上がろうとしたら…上がってる途中で“ガタンッ!”って止まったんですよ。回数表示も全部、消えちゃってて…「ここどこ?!」って言ってたらいきなりウィーンと扉が開いて。その後、閉まって1階に戻ってきて解放されたんです。(笑)
どいちゅー:ドア開いた時は…?
志月かなで:真っ暗!真っ暗!真っ暗!なんにもない!!!
どいちゅー:えー!!!怖い怖い怖い!絶対に一緒におりたくない!!!
志月かなで:(笑)ゲストの子と「さっきの女の人なのかな?」と話していました。なので、……阿佐ヶ谷ロフトのイベントでもなにかあると思います!絶対にあると思います!
どいちゅー:ロフトAのなに壊します?(笑)
志月かなで:何かを壊さなくても、……何かが落ちてきたり、とかはね。
どいちゅー:…いや~、ちょっと楽しみだな。
志月かなで:あ!会場で塩配るんですよね?それはいいなって!
どいちゅー:やっぱり、あった方がいいんですか?!
志月かなで: 絶対にあった方がいいと思います。
りゅうあ:神社でもらえるお塩があれば大丈夫ですよ!
どいちゅー:めちゃくちゃ心強い助っ人がおるやん!!!(笑)この3人がいたら、当日も大丈夫でしょう!
怪談会では異常現象も起きる?!?!~りゅうあの実体験編~
りゅうあ:わたしは怖いって思ってないんですけど…。わたしの怪談は自分の体験談しか話せなくて、話をしてると「それ、マジで怖いやつだよ!」って言われてて。最近の話だと、去年の夏に今、住んでる事故物件で…
どいちゅー:…え?!さらっと“事故物件”って言うね!(笑)
一同:(笑)
りゅうあ:そうなんです。(笑)事故物件の映画を部屋を真っ暗にして夜中に観てたんですよ。観終わって、寝よっかなって思って横になってたら、部屋が畳で、そこに布団敷いて寝てるんですけど、足元で子供が裸足で畳の上を“ぺたぺたぺたぺた”って走り回る音が聞こえてきて、普段だったらバッて起きて見るんですけど、その時は起き上がれなくて…
どいちゅー:金縛り?
りゅうあ:そうですね。軽くなってる状態で、10分位その音を聞きながらそのまま寝て、朝、首が痛くなって起きたんですよ。鏡でみたら、左の首が真っ赤なおっきな痣ができてて…。それが1日、全く消えなくて“なんだろこれ?”って思ってたら…その後、入院しなくちゃいけないことになって…。
どいちゅー:え?!?!
志月かなで:首の痣で?!
りゅうあ:そう!首で!赤くなった左側の扁桃腺が腫れて、膿が溜まって…もう、息ができないくらいで、ふらふらしながら病院に行ったら「すぐに入院!このままでは死ぬ!」って言われて、1週間入院して…
どいちゅー:殺されかけてるやん!!!
りゅうあ:えへへへへ♪(笑)
どいちゅー:なに笑っとんの!!!(笑)
一同:(笑)
りゅうあ:その後に怪談イベントがあって、その話をしたんですよ。そしたら、その会場にわたしの周りをぺたぺたぺたぺたって走り回ってた男の子が会場にいて、その話をしようとした時に、霊の見える方がお客さんにいて、「今、小さい男の子が左首に“しゅるしゅるしゅる~”って入ってった!」って…。
志月かなで:え?!入っていった?
りゅうあ:そう!首に!しゅるしゅるしゅる~って!腫れちゃったほうに…。だけど、もう今は首にはいないんですけど、
一同:(笑)
志月かなで:治ってから、入っていったってことはまた、腫れたんですか?
りゅうあ:それは薬を飲んでいたので大丈夫です♪
志月かなで:面白いですね。幽霊に薬で対抗したってことですもんね!(笑)
りゅうあ:そうですね♪抗生物質で♪
一同:(笑)
りゅうあ:少し間違えたら“死んでる”みたいな体験はよくありますね。
どいちゅー:引っ越そうとかは思わない?
りゅうあ:思わないです!仲良しなんで♪
どいちゅー:…仲良し?え?!殺されかけてますよ?(笑)
りゅうあ:その子は途中から来た子なんですよ。よく、玄関のドアが“ピンポーン”って鳴って、開けてみると誰もいないってよくあるじゃないですか。その時はだいたい幽霊さんが入ってきちゃっていて、どんどん入って来ちゃうんですよ。
どいちゅー:あ!霊道の近くの家ってことなんですね!きっと!
りゅうあ:そうなんですよ♪うふふふふ♪(笑)
どいちゅー:嬉しそ~!!!(笑)我が家が霊道だったら、俺なら絶対に嫌やけどな!
一同:(笑)
志月かなで:前から住んでいる男の人(霊)は干渉してこないんですか?
りゅうあ:しないんですよ。あと、幽霊さんのパワーをわたしが吸収しちゃうみたいで、元々家に住んでいた男性の幽霊さんは今、守護霊みたいになってます。その人が居たから、その家を契約したんですけど、幽霊さんのパワーを吸い過ぎて…だいぶ、薄くなっちゃいました。
どいちゅー:幽霊に打ち勝ったの?!
りゅうあ:勝ってはないんですけど…パワーを吸っちゃうみたいです。
どいちゅー:おもしろ!!!
八木崎第九:なんか、普通に恋愛の話を聞いてるみたいですよね。
一同:(笑)
どいちゅー:ホンマに。(笑)“最初は仲悪かったけど、最近はいい感じです。”みたいな話。
りゅうあ:あ!クリスマスはオルゴールを鳴らしてくれましたよ♡
一同:…え?(笑)
八木崎第九:オルゴールが勝手に鳴ったってことですか?
りゅうあ:はい♪1年以上触ってなくて開けっ放しのオルゴールが友達も居るときに5回くらい鳴って、“クリスマスプレゼント~♪”って、
どいちゅー:え?!マジかよ…。
一同:(笑)
八木崎第九:“恋のから騒ぎ”のよう…。
どいちゅー:でも、向こうはどうゆう意図なんかがわからんからね。…怖がらせようと思ってるんかもしれないですからね。ただ、りゅうあさんは…
りゅうあ:“クリスマスプレゼント♡♡♡”
志月かなで:一歩間違えたら、すれ違ってる可能性がありますね。
様々な異色ジャンルの怪談師
志月かなで:今回、いろんなジャンルの出演者がいて面白いですね!
八木崎第九:幽霊を祓うパターンと祓わないパターン、共存するパターン。(笑)
どいちゅー:そうですね。怪談倶楽部でしか観れないメンバーなので、ね。では、見どころ・意気込みを是非、これを見ている皆さんへお願いします!
八木崎第九:わたしは、“人怖”ですね。人に関する怖い話ですね。心霊ネタはそれほど持っていないので…。
どいちゅー:生きてる人間の方が怖いですからね。すごく楽しみです!
志月かなで:いろんなパターンの方がいるのでわたしもすごく楽しみですし、会場でなにか起こるかもしれないっていうことも踏まえて、お客さんにも楽しんで頂けたらいいな、と思っております!
どいちゅー:やっぱり、多少なりともそうゆうの(怪奇現象)を期待してお客さんも来るでしょう!
志月かなで:イベント時間もちょうど「丑三つ時」を過ぎるイベントなので、その時間を一緒に共有できるっていうのはとても楽しみですね。
りゅうあ:わたしもまだ、ライブでもどこでも話せていない体験談が実はあって…その話を喋れたらいいな♪ってゆうのはあります。あと、怪談が苦手な方もわたしが話しているとあまり怖くならないので…
どいちゅー:そうですね!(笑)ずっと、笑顔で…。
志月かなで:ほんとに。(笑)
りゅうあ:なので、めっちゃゆる~く怪談をするので、苦手な方もお友達を誘って来て欲しいなって思います!
どいちゅー:他の今日、いなかった2人も芸人ですしね!あとは、なんかあったときは…僕だけは必ず守ってくださいね!!!
志月・八木崎・りゅうあ:(苦笑)
どいちゅー:3人で力を合わせて!!!
志月かなで:霊能力…ない。
八木崎第九:…ない。
りゅうあ:見えるけど、祓えないです!!!
どいちゅー:…。そっか!じゃあ、誰かになんかあっても、
志月かなで:自己責任!!!
一同:(笑)
どいちゅー:僕はお客さんとして楽しみにしております!当日、怖い体験ができるように…。