「高校生ラップ選手権」で火が付き、「フリースタイルダンジョン」で一般層にも知名度が広がったMCバトルという文化。ブレイク前夜の2007年から地道に活動を続け、今や幾多あるMCバトルイベントの中で欠かすことのできない存在となっている「戦極MCBATTLE」が、昨年スタートさせたのが22歳以下限定の「U-22 MCBATTLE」である。主催者であるMC正社員氏にその見どころを訊いてみた。【interview:石崎典夫(LOFT9 Shibuya)】
U-22 MCBATTLEとは?
――今の「戦極MCBATTLE」に至るまでのお話とか、MCバトルの会社を立ち上げる為にそれまでに勤めていた会社を辞めた時のお話などは過去のインタビューを読んで頂くとして、今回はLOFT9でもやって頂いている「U-22 MCBATTLE」(22歳以下限定のMCバトル)のお話を色々聞かせて頂ければと。
MC正社員(以下:正):どうぞどうぞ。
――そもそも「U-22」大会を立ち上げたキッカケから教えて下さい。
正:もともと「ドリーミュージック」(加山雄三、森山良子、平原綾香などが所属するメジャーレーベル)から、22歳以下限定の大会をやりたいというお話があって、元々若い子向けの大会は色々あったんですけど、一番最初は「TEENS' CHAMPIONSHIP」っていう10代の大会が2009年くらいにUMB(ULTIMATE MC BATTLE、2005年から続くMCバトルイベント)であって、その後に「B BOY PARK」(1997年から毎年夏に代々木公園・野外ステージで行われている日本最大規模のヒップホップイベント)で20歳以下の大会があって、そこからダースレイダーさんがやってる「SCHOOL OF RAP」という20歳以下の大会があって、MCバトルが流行るにつれて若い子が増えていったんですよね。で、2012年から始まった「高校生ラップ選手権」で爆発的に増えて、受け皿になるような大会はやりたいと思っていたんですけど。新宿ロフトでもMCバトルのイベントやってましたよね、UMBの最初の決勝大会は新宿ロフトで、MCバトル界では結構聖地かもしれない。
――LOFT9でも今年2月から「U-22」のイベントを毎月やってもらってて、4月の春休みのタイミングでやってもらった時、14歳の子がエントリーしてて、しかもちゃんとラップ出来ててビックリしたんですよ。
正:たしかにレベルはむちゃくちゃ上がってると思います。
ズバリ優勝は?
――で、「U-22」の決勝大会が8月25日にShibuya O-EASTであるわけですが、エントリーしている48名から注目のラッパーを教えて下さい。