『自称:ミーハー』のサブトーーク
タケイ:「B-SIDE」っていうベストの『君の事以外は何も考えられない』って曲知ってる?(早速、インタビューそっちのけで曲を流し始めるタケイ)
小野島:あ…。聴いたことあるな!
タケイ:これさ…。すっげぇ良い曲だな…って。めちゃくちゃ良いだろ?…な!
担当O:本当に幅広くいろんなジャンルをご存じなんですね!
タケイ:『サブトーーク』主催しておきながら、なんですけど、絶対に俺たち“サブカル”ではないんですよね。…な!
小野島:うん。「お前、サブカルだな。」っていう人より絶対にJ-POP知ってると思う。
タケイ:僕は他の人より知らないことが多いので『自称:ミーハー』と自分のことを呼んでますね。広くもないし、浅い知識なんですよ。
小野島:うん。その辺にいる人よりも絶対にJ-POP知ってる!
一同:(笑)
―「自称:ミーハー」と呼ぶお二人ですが、タイトルはなぜ『サブトーーク』に?
タケイ:そこは誰からもわかりやすい方がいいな! って! ただ、出る側には「俺、サブカルじゃないんだけど大丈夫?」ってよく聞かれるんですけど、ただ“趣味を語ってくれたら大丈夫”って言ってて…そのうち“本物のサブカル”が出てきたらを考えると「お前ら何も知らねえ~じゃんかよ!」って言われることが超怖いよね。
小野島:…怖い。すごい下調べとかする! …怖い! 適当なことなんて絶対に言えないし、言ったら超怒られるじゃないですか。
タケイ:「こんなのも知らないの?」って言われたり、思われるのも怖い。
小野島:あ、俺それは抜けたよ! 知らないものは「知らない。」って言えるようになった!
―『サブトーーク』をはじめたきっかけは?
タケイ:去年の5月に初めて阿佐ヶ谷ロフトAの企画に出演して、その時にBARの壁に飾ってある偉大な漫画家先生達のサイン色紙やステージの壁画が長尾謙一郎さんなことに本当に驚いて! で、その頃、毎週一緒にライブ出てた小野島と前から「趣味のトークライブをいつかロフトで出来たら最高だよね」と話してたタイミングだったんで! …だから、本当に夢がひとつ叶ったんです!
小野島:そうそう。終わってからすぐに話をして、びっくりした!
タケイ:本当にタイミングが良くて、その頃に野沢ダイブ禁止さんにも出会って!
小野島:…本当に感慨深かったです。
タケイ:めっちゃテンション上がったもん!…な!
小野島:うん。初めての開催が冬だったから、堀りごたつで。緊張してたんですけど、おばあちゃん家が掘りごたつだったんで、すごくよかったんです。(笑)
―『サブトーーク』のメンバーについて
タケイ:ヒロタさん(サブトーークMC担当)は勝手に来ました! …嘘です。(笑)ヒロタさんはお客さんと同じ目線の“わからない枠”みたいな感じで…なんか、まろやかになる!ギンギンではなくて、和むんですよね。
小野島:そうだね。ありがたいね。
タケイ:今回はまた今までとはメンバーも変えてヤーレンズさんと阿佐ヶ谷ロフトAさんから紹介してもらった矢野号さん! 『ホンマに!ありがとう!めっちゃ出たかったわ!めっちゃ嬉しいわ!』って矢野号さん喜んでくれました!(笑)
小野島:ね~? 嬉しいね。(笑)
タケイ:このライブの良いところは、芸人ではなくてのいろんな人間性を長時間観れるところなんですよ。…前回、本当に悔しくって…。野沢さん、芸人としても面白いのにプレゼン力もこんなにあるのか!って。「DEATHRO」ね。
小野島:あ!俺、ライブ観に行ったもん。野沢さんと。マジでよかった。あのプレゼンのまんま!DEATHROさんでしたね。…よかった。
―10年前はどんなカルチャーに染まってましたか?
小野島:10年前は…。19歳で20歳になる歳か~…。
タケイ::才能の多い華の87年組ですね。
小野島:大学生か…。
タケイ:俺は自分が嫌いなタイプの“上辺だけ”。ほぼ、童貞で、一眼レフを片手に。
担当O:先程、紹介したい“サブカルグッズ”で持っていて頂いた写真集ありましたよね?
タケイ:そうそう! それがその頃に撮ったやつですね。いろんな人との写真のグループ展とかもしてましたね。
小野島:そうだね。僕もその頃ちょうど、腕に蝶ネクタイを巻いてた時だな。…お洒落で、ね。首に巻くのが流行り過ぎちゃってたから、僕はずっと腕に付けてて。そうしたら校内で「お前はなんのキャプテンなんだよ!」って顔も知らないギャルに言われてた。
タケイ:…やるよね~。うん。
小野島:やるよね。あと、筆箱もずっとお茶の缶みたいな銀の丸い缶にシール貼って使ってた。
タケイ:あ! あと、小説とかも書いてたな。
小野島:書いてたね! 村上春樹が好きでよく好きな台詞に赤線引きながら読んだり、オリジナルを書いたりもしてた。味も分かんないのに土間土間でギムレット頼んだり、不味そうなサンドイッチ頼んだりね。
タケイ:あとは村上春樹に感化されてオリジナルの表現で「人間の性を出したい。セックスは山火事だと思うから…。」とか意味のわからない表現をしながらファッションショーの打ち合わせに参加したりしてた。ただただ、“感性すごい!”って思われたかったんだよね。(笑)
小野島:わ~! 話して思ったんですけど、僕、熟女が好きなんですよ。きっと、今でも僕は村上春樹さんに憧れているんです。
タケイ:…まあ、10年経って「好きなものは好き」、「わからないことはわからない」って言えるようになりましたね!
小野島:はい。素直になりました! 成長しましたね。
―芸人さんになろうと思ったのも10年前頃からですか?
タケイ:僕はその頃はファッションの専門学校に行っていたので、アパレル業界で就職しようと思ってたんですけど、福岡から出て東京で面接を受けた時、早めに会場に着いたら一緒に面接を受けるだろう人たちが外にすげえ溜まってて、“何してんだろ? 中、入ればいいのに”って思いながら俺はただ、トイレに行きたかったから中に入ってトイレに向かってたら、外に居た人が全員付いてきた時にすげえ気持ち悪くって…。自分の好きでここに来てんのになんでここで人に流されて付いて来てんだよって思ったら、こいつらと一緒に仕事したくねえなと思って、その時に丁度お笑いに誘われて、今に至りますね。(笑)
小野島::学校の先生に言われて、小さい頃からなるって思ってたんですけど、そのまま事務所に入るのは親の事も考えるとあれだったので、大学に入って“お笑いサークルなら”って思って。それで、3年生の時に進路どうしようかなって思ってたら、今の事務所から「遊びにきたら?」って言われてそのまま…超ラッキー!(笑)
―10年後のカルチャーはどうなってると思いますか?
2人共:変わらないと思います!
小野島:ただ、僕たちの発信した何かがカルチャーになってたら最高だよね。2回目で僕がプレゼンした企画が流行って欲しいんだよな。(笑)「お前たち、ダメだぞ!」、「ちゃんとしろよ!」って部分を伝えてあげたい。大衆と言う受け皿からちょっとこぼれちゃった感じのやつね。
タケイ:俺たちの中での流行りが流行るのは30年後だろうな。
小野島:サブカル好きな人はみんな鬱になったりするからな…。
タケイ:精神病か死ぬかだもんな。俺たちが有名になるには病気になるしか…。
小野島:え~…今、こんなに楽しいのに。
―今回、事前にイベント内の企画にもある「サブカル紹介」をお願いしていたのですが、今日のサブカル紹介はどんなモノでしょうか?
タケイ:俺は「姉飼」っていう本で、めちゃくちゃホラーなんだけど、俺の中ではコントで。お祭りに“姉”が売ってて…もう、ネタ作りにすげえ影響を受けた一冊。で、もう一冊は学生の頃からずっと読んでる自叙伝。好き嫌いがはっきり分かれるタイプの人で、生き様が格好良くって、すごい好きな人なんです!
小野島:僕は当時のバイト先に居た“サブカル兄さん”から頂いた「デメキング」ですね。店長が元ギター職人で、2階に手作りアンプとかギターとかあって、バイトが終わるとサブカル兄さんと2~3時間くらい好きな音楽かけたり、DVD観ながらお話したりしてて…。そうしたら、サブカル兄さんが実家に帰ってきなさいってお母さんに言われて、兄さんが帰る時にくれた本です。お話が途中でバッて終わるんですよ。最後のページまで読んで欲しいですね。…そのサブカル兄さんが(サブカル兄さんの話は尽きることなく、元バイト先の話で盛り上がる)
―では、最後に『サブトーーク』へご来場くださる皆さまへひと言お願いします!
タケイ:誰が来ても楽しめるライブですね。全く知らなくても、ただ楽しい時間ですね。…従兄の兄ちゃん家に遊びに来た感じ。
小野島:あ~…そうだね! 知らない世界かもしれないけど敬遠しないでくださいって思う。
タケイ:みんな元々知らないからね。俺らも自分以外の人のプレゼンは初めて聞くから楽しいしね!
小野島:そうそう。僕たちは押しつけはしないからね。
タケイ:何を今日、教えてくれるのかな?とか知らない世界を見れるワクワクする感じで来て欲しいね! あとは小野島の良さも味わえます!
小野島:わ~…嬉しい。
ー“自称:ミーハー”という2人の魅力はもちろん、メンバーも回を重ねる毎に代わる『サブトーーク』インタビュー中でもずっと好きなことの話になると濃厚すぎる内容を永遠と語りだす2人。従兄のお兄ちゃん家へ夜中に家を抜け出して遊びに来たような感覚で6/24(土)24:00~『サブトーーク3』へ遊びにいらしてください。
タケイユースケ(真夜中クラシック)
ホリプロコム所属
1987年3月14日
鹿児島県
168cm/62kg
小野島徹(元ラバボーズ)
松竹芸能所属
1987年9月16日
埼玉県さいたま市
AB型/168cm/58kg