Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューnote 3rd Anniversary「cakes note Night」(Rooftop2017年5月号)

note3周年を記念して、5月30日(火)に「cakes note night」開催!

2017.05.01

「今までnoteのリアルイベントは何回かやっているんですが、今回3周年というのもあって、いろいろな作家さんに集まってもらいcakesとnoteの合同イベントを開催しようと企画しました」(玉置)

 イベントには、ピースオブケイク代表の加藤貞顕をはじめ、cakes、noteの人気作家が総勢10名以上集まり、読者と交流する。今回cakesとnoteの合同イベントということだが、noteとは先行するcakesから生まれたサービスだ。
 

三原:cakesは著名人によるコンテンツを雑誌みたいに編集された形で提供するもので、一方noteは個人はもちろん、作家やマンガ家、ミュージシャンの方々がブログみたいに気軽に記事を投稿できるサイト。両方を利用している人も多くて、今回のイベントに出ていただけるのもそうした方が多いですね。もともとnoteというサービスはクリエイターの本拠地を作るという目的で作られたんです。例えば、あるミュージシャンが新曲をリリースする場合、あちこちのSNSや音楽サイトで宣伝したりAmazonのリンクを貼ったりとやることが多いですが、それをnoteだけで告知から販売までできるようになればいいなと。


 くるりや大江千里、Awesome City Clubなどnoteで発信するミュージシャンも増えているそうだ。テキストや写真、イラストに加え、楽曲や映像も同じように投稿できるという分かりやすい仕様で、使いやすさに重点を置いているとのことだ。また、cakesには『モーニング』や『SPA!』『現代ビジネス』などとの連動記事も多く、プラットフォームとしての広がりも期待される。noteやcakesの記事から本になるケースも多く、最近では「嫌われる勇気」(岸見一郎/古賀史健)、「うつヌケ」(田中圭一)などのベストセラーが生まれている。
 

玉置:サブカルチャーだけでなく、ビジネス系から社会問題、プログラミングなどのアカデミックな記事まで幅広く読めるのがcakesとnoteの魅力だと思います。
 

三原:いろんなジャンルによる異種格闘技戦のようで面白いですね。
 

 幅広い表現ジャンルが並列に存在するcakesとnoteは、ロフトとしても非常に親近感を覚えるものでもあるが、編集側の制約は何かあるのだろうか?
 

三原:なるべく自由に表現していただいてますが、cakesの編集方針に『悪口は言わない』というのがあります。代表・加藤の思いとして『読んで幸せになってもらいたい』と。noteは通常のブログサービスと同様に規約はありますが、基本的には作品の自由な発表の場として、記事を投稿・販売いただいております。

 

 それでは、三原さん、玉置さんのお二人にcakes、noteのリコメンドを上げてもらった。

 

やれたかも委員会.jpeg

●やれたかも委員会 https://cakes.mu/series/3792

三原:今回のイベントにも出演いただく吉田貴司さんのマンガ『やれたかも委員会』。「あのとき、もしかしたら、あの子とやれてたかもしれない……」という男のエピソードを「やれたかも委員会」に持ち込んで審査してもらうという内容なんですが、今回これをリアルイベントで再現しようと。審査員ははあちゅうと林伸次さんです。

 

ポルトガル食堂.jpeg

●ポルトガル食堂 https://cakes.mu/series/141

玉置:ポルトガル料理を紹介している『ポルトガル食堂』の馬田草織さんで、今回のイベントでも料理を提供していただこうと。ポルトガル料理ってあまり触れる機会も無かったのですが、スパイスも効いていてすごく美味しいんです。

 

スープ・レッスン.jpeg

●スープ・レッスン https://cakes.mu/series/3722

玉置:もう1つ料理ジャンルから。cakesで『スープ・レッスン』を連載している有賀薫さん。簡単なレシピが多くて、思い立ったらすぐに作れるのが魅力です。今回、イベント用にテンションのあがるスープを作ってくれるそうで、とても楽しみです。

 

ワダアキ考.jpeg

●ワダアキ考〜テレビの中のわだかまり〜 https://cakes.mu/series/3067

玉置:武田砂鉄さんの『ワダアキ考〜テレビの中のわだかまり〜』。周到な調査の上で誰でもわかるように記事を書かれているのがすごいと思います。しかも芸能ネタをかなり深く斬り込んでいる。cakesの中でも人気の連載です。

 

左ききのエレン.jpeg

●左ききのエレン https://cakes.mu/series/3659

三原:noteで開催した「cakesクリエイターコンテスト」で特賞を受賞した、かっぴーさんというマンガ家さんの作品です。絵が特徴的で、ストーリーの展開がめちゃくちゃ面白いマンガで、cakes人気連載の1つになっています。

 

おばさんデイズ.png

●おばさんデイズ https://cakes.mu/series/3705

玉置:『おばさんデイズ』は、実際に40代シングルマザーの、まめさんが日常の出来事を描いているマンガなんですが、シュールなネタがあふれている、個人的にも大好きな人気マンガです。

 

ダイハードテイルズ.jpg

●ダイハードテイルズ https://diehardtales.com/


玉置:ダイハードテイルズは、杉ライカさん、本兌有さんを中心とした小説ユニットなんですが、「ニンジャスレイヤー」という小説をTwitterで発信しています。noteを本拠地としてオフィシャルサイトを移転してくださっていて、連載だけでなく、ファンとのコミュニケーションツールとしてもnoteをご活用いただいています。
 

三原:彼らは、コミュニティ機能やコンテンツ販売など、noteの先進的な使い方をしているので、noteを徹底的に使ってみたい方には是非見ていただきたいユニットです。

 

 イベントは上記で紹介された以外にも、女性によるドルヲタユニット「なでksジャパン」の生配信コーナー、カレースター水野仁輔による「究極のカレーの作り方」コーナー、noteで「#コンテンツ会議」を公開中のコルク佐渡島庸平と加藤貞顕の対談コーナーなどがあり、通常のイベントが何回もできるような盛り沢山の内容だ。残念ながら前売チケットは完売してしまったが、追加チケットの販売もあるかも!?そして、cakesやnoteに触れたことがない方は是非一度この充実したコンテンツの海を訪れてみてはいかがだろうか。

 

 

LIVE INFOライブ情報

2017.5.30(tue)

note 3rd Anniversary

cakes note Night

【出演】有賀薫(スープ作家)、加藤貞顕(ピースオブケイク代表)、佐渡島庸平(コルク代表)、菅原敏(詩人)、吉田貴司(漫画家)、はあちゅう(ブロガー・作家)、馬田草織(ライター・編集者/「ポルトガル食堂」主宰)、林伸次(「bar bossa」店主)、なでksジャパン(ドルヲタ婦人会)、水野仁輔(カレースター)他 [敬称略・五十音順]

会場:LOFT9 Shibuya

http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/64068

 
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