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鳴ル銅鑼(Rooftop2017年3月号)

 今年で4年目を迎える鳴ル銅鑼。結成後、間も無く「RO69JACK 2014」出場や「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」など数々の偉業を成し遂げ、昨年10月には2nd mini album『文明開化』をリリースした。人気も話題も沸騰中の彼らの結成から今に至る経緯、他に類を見ない独特な世界観の根本、ライブにかける思いまで、Vo./Gt.三輪とGt.カバが余すところなく語ってくれた。[interview:川本 俊、安 佳夏(下北沢SHELTER)]

地元の偶然のつながりが、鳴ル銅鑼になるまで

 

——鳴ル銅鑼の皆さんは2013年に岐阜県で結成とのことですが、経緯を簡単に教えてください。

三輪:簡単に言うと、地元の友達です(笑)。カバくんは僕が通っていた店の店員でした。カバくんとベースのグローバル徹くんが高校の同級生で、僕とドラムの遼平くんが小学校からの幼馴染です。

カバ:で、ベースのグローバルとボーカルの和也が大学で繋がって今に至ります。

——鳴ル銅鑼は一風変わったバンド名ですが、由来は?

三輪:映画です。僕が中学生の時、姉に連れられて愛知県の今池で初めて単館映画というのを観たんですけど、そのとき観たのが園子温監督の『愛のむきだし』という映画で、確かアンコール上映だったと思うんですけど。姉が『愛のむきだし』が大好きで、中学生の僕に「早いうちから小さい映画館を知っておいたほうがいい」と連れて行ってくれて、それで僕は結構人生が変わったというか、映画がすごく好きになって。その映画の中で「愛がなければ私は鳴る銅鑼、響くシンバル」という聖書を読み上げるシーンがあって、そのシーンが僕は大好きで、そこの「鳴る銅鑼」という意味が音だけで聞いていると僕にはよくわからなかったんですけど、調べると「銅鑼が鳴る」という意味で、なんとなく良い意味だなあと思って“鳴ル銅鑼”になりました。

——妖艶さや「和」を感じさせる楽曲、時折見せる激情的な部分が魅力的ですが、どういった物やバンドから影響を受けたのでしょうか?

三輪:僕は特に影響は受けていないと思います。別に音楽がやりたかったわけではなくて、絵が描けたら絵を描いていましたし。でも絵がすこぶる下手くそで、字も…。

カバ:下手やねえ(笑)。

三輪:字も誰よりも今まで練習してきたけど上手くならなくて。たまたま小学生の時から詩というのが得意で、詩を書くと賞がいっぱいもらえるような小学生だったので…。本をいっぱい読んでいたのは大きいと思うんですけど。それで、詩を書くことと、歌が人並みには歌えたので、歌ってみて。音楽からというより、映画を観たり、本を読んだりとか、そういうものの感性を曲にするっていうことをやっています。音楽的な面で言うと、中島みゆきさんくらいの時代のコードを多く使うかもしれないです。和風と言われるのは歌謡曲に使われるようなコードを使っているからで、それでちょっと昔ながらの日本っぽい感じと思われるのかなと。特に自分で「和風に」というような意識はあまりしてない、よね?

カバ:そうですねー。言われがちだけど。

三輪:あと僕は漢字というものがすごく好きで、漢字の並びが好きなんですよね。だから漢字を多く使ったり、当て字とか日本語の言葉遊びみたいなことも好きでよくするので、結構アクの強い印象はあるのかなと思います。

カバ:歌詞を読むと結構文学的なのでそれで和風って言われるのかもしれないです。

 

お客さんとセックスをする

——年間多くのツアーやライブを重ねていますが、ライブをする上で心がけていることを教えてください。

カバ:和也はお客さんの目をちゃんと見て歌うようにしてるよね。

三輪:僕は喋る時、人の目を見られないので、歌う時はお客さんの目を見るようにしています。人の目を見ないと言葉はちゃんと相手に入っていかないって、おじいさんに言われて。

カバ:おじいちゃんは絵描きなんですよ。

三輪:だから絵描きに憧れてたんですけどね(笑)。立体が描けなかったので…。

——バンドを通しては何かありますか?

カバ:曲の世界の一部になるというのはみんなが心がけていますね。

三輪:僕とグローバル徹くんがよく話すのは、これちょっと記事にできるかわかんないですけど…ちゃんとお客さんとセックスをするべきだと思っていて。よく「ライブなんていうのはオナニーだから」っていう抽象的な表現ありますけど、僕らはオナニーしに来てるわけでもなければレイプしに来てるわけでもなく、ちゃんとセックスできるようなライブにしたいなと。そして1回のセックスで絶頂は1回でいいからどこで絶頂なのか、ピロートークはどうするのか、といった感じで曲順を考えたりしています。

——また、傘を使ったパフォーマンスが目を引きますが、どういった所から生まれたのでしょうか?

三輪:僕はライブはショウでありエンターテイメントでありたいと思っていて、お客さんを視覚的にも楽しませるために、本当は木とか植えたいんですよ(笑)。でもライブの度にいちいち木を植えてたらすごくお金がかかるので、できる範囲で何か見た目的に「変だな」「ちょっと気持ち悪いな」と思われるものを取り入れたいと思って。青色に青色を足してもそれは青色にしかならないけど、青色に赤色を足したら紫色になるように、「ライブというのはこうあるべき」という所に番傘のような「ちょっと気持ち悪い」アイテムを取り入れることで面白くなると思うんです。そしてその「気持ち悪い」という感性はとっても芸能的なことだと思っています。

——去年から東京に出てきて共同生活をしながらのバンド活動とのことですが実際の所いかがですか?

カバ:アコースティックの練習とかはすぐ出来るようになったし、岐阜に居る時よりも話す時間が増えたので、意思疎通が更に上手く測れるようになったという点では上向きな環境になったと思います。でもまだみんな東京の生活に慣れ切っていないので、そことの戦いはありますが…。

三輪:僕は「一緒に住んだ」という事実が4人の中に共通であることが大切だと思っています。それがバンドを続ける上で後押しになったらいいし、目に見えないグルーヴ感みたいなものにも繋げていけたらなと。

 

4年という歳月、そしてこれから

——3月には結成4周年を迎えますが、4年という歳月は率直にどう感じていますか?

カバ:めまぐるしかったですね。こんなに早く過ぎたんだなあと。結成半年で事務所に所属して、1年で大型フェスにも出て、作品もいくつか出して…あっという間でした。

三輪:でもやっと4年か〜って気もしない? 僕は10周年とかのバンドを見るとその立ち姿だけで感動してしまう所があるんですけど…白ヒゲみたいな(笑)。長いバンドってそれだけ長くやってるのがすごくて、僕らは4年だとそんなに長くはないので、ここまでも大変だったけどまだまだという気もします。これから先は何年やってもバンド自己最長記録になるので、数年後の自分たちはどんな顔してるかなと楽しみです。もしかしたら6周年くらいの時は誰か禿げてたり、10周年くらいの時は誰か太ってたりすんのかなとか(笑)。それでも一緒にやっていけたらと思っています。

——そして4周年ツアーが3月3日に岐阜から始まります。どういったツアーにしたいですか?

カバ:結成当初から追いかけてくれているお客さんも、最近知ってくれてライブに来てくれているお客さんにも、日頃の感謝をちゃんと返せるような、忘れられないようなイベントを作りたいです。

三輪:3周年の時に来てくれた人たちにとっては3周年と比べて今回の4周年のライブが良くなってるといいし、今回来てくれる人には次の5周年、6周年のライブがどんどん良くなるのか、好きじゃない感じになって行くのかは、自分の目と耳で確かめに来て欲しいです。

——今後のバンドの展望や目指す場所などあれば教えてください。

カバ:今回のツアーは、今までお世話になってきた小さいライブハウスでのツアーなので、やっぱりもう一歩大きいステージでワンマンとか何か面白いことをやりたいですね。

三輪:僕は何周年になっても誰よりもまず自分をがっかりさせないような作詞作曲をしていくことが目標です。自分だけは裏切らないように、自分の良いと思うものを良いと思うままに歌える人であり続けたいし、それがお客さんの望んでいることでもあると思っています。

——最後に読者に向けて一言ずつお願い致します。

カバ:まだ結成して浅いバンドですが、この記事をきっかけに一度曲を聴いてもらえたらと思います。よろしくお願いします。

三輪:鳴ル銅鑼は最高にかっこいいバンドですので、良かったら一緒に、同じ船に乗っていけたらなと思っています。どうぞよろしくお願いします。

文明開化

発売日:2016年10月5日(日)
品番:XQMY-1002
価格:1,800円+税
曲数:7曲収録
発売元:tPD records

amazonで購入

Live info.

4th Anniversary tour
■2017年3月3日(金) at 岐阜/柳ケ瀬ants
鳴ル銅鑼 4th Anniversary tour 岐阜編
OPEN:18:30 START:19:00
ADV:¥3000 DOOR:¥3500 (+1Drink)
ACT:鳴ル銅鑼 ※ワンマン
■2017年3月4日(土) at 大阪/福島LIVE SQUARE 2nd LINE
鳴ル銅鑼 4th Anniversary tour 大阪編
OPEN:18:00 START:18:30
ADV:¥3000 DOOR:¥3500 (+1Drink)
ACT:鳴ル銅鑼/the unknown forecast/YellowStuds
■2017年3月19日(日) at 東京/下北沢SHELTER
鳴ル銅鑼 4th Anniversary tour 東京編
OPEN:18:30 START:19:00
ADV:¥3000 DOOR:¥3500 (+1Drink)
ACT:鳴ル銅鑼/ホロ/LONE
■2017年3月25日(土) at 京都/二条GROWLY
鳴ル銅鑼 4th Anniversary tour 京都編
OPEN:18:00 START:18:30
ADV:¥3000 DOOR:¥3500 (+1Drink)
ACT:鳴ル銅鑼/真空ホロウ/O.A: The Galaxy Junky
■2017年3月26日(日) at 名古屋/新栄APOLLOBASE
鳴ル銅鑼 4th Anniversary tour 名古屋編
OPEN:18:00 START:18:30
ADV:¥3000 DOOR:¥3500 (+1Drink)
ACT:鳴ル銅鑼/THE BOY MEETS GIRLS