ハナクソンズとは...? 膨大なビデオテープの山から掘り出される数々の脱力映像を閉鎖空間で楽しむユニット。
昨年、8年ぶりの劇的な復活を遂げ、復活第二弾の今回は、さらなる脱力映像のオンパレード!! ここに再生!!【interview:一木義彦 (LOFT /PLUS ONE) 】
「そこしかないからね、俺達には…」
──前回のイベントの反響はどうでした?
大堀こういち(以下、大):反響かぁ…そう言えば前回のイベントに某放送局の方とか業界の人が見に来ててスゴい喜んでくれて。意外と玄人の方にウケが良かったのかなと。その某放送局の方に「またイベントやりますよ」って言ったら「今回も行きます!」って。もしかしたら番組持てるかもなぁ。
細川徹(以下、細):図々しい速度が速い(笑)。俺は呼ばなかったんですよ、見られたくなかったから。映画もやってるから、こんなの見られちゃったらね(笑)。とはいえ何人か来たんですよ、映画の編集の人とか。楽しんでくれてるようでした。
大:そういえばその某放送局の方が撮影を手伝ってくれるって言ってるんですよ。機材無いですって言ったら。「関われるなら絶対やりたいです!」って言ってくれて。でもそんなちゃんとした人に手伝ってもらったら、ハナクソンズじゃ無くなっちゃうのかなぁ。
細:大堀さんが仕切れば放送局の人が来たってちゃんとハナクソンズになるから大丈夫(笑)。だってスマホで撮ろうかって言ってたんだもんね。スマホで撮ってVHSに落として。
──やっぱりVHSなんですね。
細:そこしかないからね、俺達には…。
2軍対2軍
細:前回は8年ぶりの復活というのがあったから良かったけど、今回は何もないしありがたみもないし…。新しいお客さんも来てほしいですね。そしたら前回のもまた流せる(笑)。
──前回に流した映像はマイベスト映像なんですか?
細:これは大丈夫だろうっていうのは何個かあって、それは流しちゃったから、今回は丸腰ですね。バントだけで戦うみたいな。
大:2軍ばっかり出てくる感じ(笑)。なかなか大変だけど、まあ、2軍は2軍の魅力があるから。
細:2軍対2軍の戦いだから逆に拮抗して面白いかもしれない。それに新しい選手も大した選手じゃないかもしれないし。7番、8番で(笑)。
大:4番は前回のイベントで出しちゃったんだよなぁ。でもゲームとしては面白いと思いますけどね。
細:そうですね、勇気が湧くんじゃないですか、モノを作ることに対して。こういうので良いんだ、みたいな。でも、2軍を上手く育てていくよね、試合中に。野球の実力はないけど人としてはステキな奴、みたいな別の打ち出し方を。
大:ていうか、なんで全部野球で例えてるんだ(笑)。
VHSは本番でチェック
──VHSを復活させたいという思いはありますか?
細:今、カセットテープが再評価されてまた流行ってるって言うじゃないですか。VHSの再評価の声は全く聞かないけど、便乗してVHSも盛り上がればね。
大:誰も共感してくれないんじゃない?
細:じゃあ新作をVHSで発売する?
大:ビデオデッキ持ってる人が圧倒的に少ないから。レコードみたいにアジがあるわけでもないし、VHSの良さってなんだろ? あっ! じゃあ今回は家庭にあるVHSを1本持ってこいってどう?
細:良いけど…もう流す物がなんにも無いみたいに見えちゃうけど大丈夫(笑)? 俺達のチームでも、もう一試合くらいはいけるんじゃない?
大:戦えるかなぁ…そこを見てもらうのもいいね。「俺達は果たして戦えるのか?」って。
細:今回はビデオじゃなくて俺達自身を見に来てもらうってことですね。この弱い選手達で試合ができるのか? と。あと、タイトルだけ見ても中身が何なのか分かんないVHS多い。「恋愛と暴力」ってタイトルのVHSがあるんですが、中身が分かんないんですよ。普通にAVかもしれないし(笑)。
大:スリリングだねぇ(笑)。
──ノーチェックで出すのはかなりリスクがありますね(笑)。
細:家のビデオデッキは壊れてるから本番でチェックするしかないんだよなぁ。
大:しかし、恥ずかしいのはイヤだね(笑)。前回俺のVHSに謎の映像が重ね録りしてあって、恥ずかしかったもんなぁ。どういうつもりで録ったんですか? ってすげぇ言われて(笑)。