10年分歳もとったけど、カッコ良くもなってる!
──『〜ギャー!!』に収録された全曲を完全再現するツアーの見所は? 10年前から一歩も二歩も進化したザ50回転ズを見てくれ! という感じでしょうか。
ダニー:まさに! いまの俺たちはあの頃よりも確実にカッコいいので、『〜ギャー!!』収録の曲もとんでもないパワーアップを遂げております!
ボギー:何より自分たちが楽しみですね。
──ところで、今回のオープニング・アクトを務める謎の覆面バンド、フジサンズとは何者なんでしょう?(笑)
ダニー:彼らは俺たちの初ワンマンで前座を務めてくれた3ピースのガレージパンク・バンドで、まるで自分たちのように趣味が合う(笑)。
ドリー:ライブのオファーがいくつか来たみたい(笑)。
──12月14日(水)にはツアーの一環で新宿ロフトでもライブを敢行していただきます。新宿ロフトでのライブで印象深いエピソードはありますか。
ダニー:初めての新宿ロフトはエアコン故障中でとんでもなくアツく、あいにくの雨で湿気はたまり、さらに酸欠に追い討ちをかけられ、びしょびしょのドロドロで半分気絶しながら終えた記憶があります。キツすぎて思い出せない(笑)。
ボギー:あったね〜。
ドリー:あの日以上のキツさは今後もないかも(笑)。
──バンドを取り巻く環境やレコーディング技術の進歩、音源発表の在り方など、この10年で大きく様変わりしましたが、良い部分と悪い部分をそれぞれ挙げるとするとどんなことでしょうか。
ダニー:ライブも音源も整頓されたものが増えた印象はあります。ちょっと寂しいですが。ライブハウスに行かなくてもネット等でライブ情報が得られるようになったのは便利! これもちょっと寂しいけど。寂しい寂しい言ってるとジジくせぇな!(笑)
ドリー:1曲単位で音源を買うのが主流になることでアルバムの重要性がなくなって、みんなキラー・チューンみたいなのしか聴かない、ミュージシャンもそういうのしか作らない、ってなったらイヤだなー。アルバムのなかの地味だけど良い曲みたいなのはずっとあって欲しいし、作り続けたいなとは思います。
ボギー:選択肢が増えるということは、僕らのようなアナログなスタンスも一つの選択肢になると思うんですよね。
──今回のリマスター盤と全曲再現ツアーが、次なる作品や今後の展開に何らかの影響を及ぼすことはありそうですか。
ダニー:マスタリングが勉強になったのはもちろん、ツアーに関しては普段やらない曲と改めて向き合うと、新たな音楽的発見もありますし、こちらももう影響を及ぼしつつありますね。
ボギー:まさに僕も、また次こんな曲もやりたいなーと思ってたところです。
──最後に、ツアーに足を運ぶオーディエンスの皆さんに一言お願いします。
ダニー:俺たちは10年分歳もとったけど、カッコ良くもなってる! 期待しておいでやす〜。
ドリー:10年前の曲しかやらないんでタイムトラベルしたつもりで楽しんでちょうだい!
ボギー:老若男女楽しめるライブになると思います! ヨロシク!!