Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー工藤ちゃん(Rooftop2016年9月)

工藤ちゃん@ネイキッドロフト!!

2016.09.01

 玉城ティナ、夢眠ねむ、daoko、大森靖子、あの、蒼波純、古関れん、恋汐りんご、杉原杏璃、倉持由香、荻野可鈴、アリスムカイデ、遠藤舞、ちゃんもも、noraneko、清水みさと、椎木里佳...女の子目利き師・妄撮PでありミスiD実行委員長である小林司が、「間違いなくこれから来る!」と一方的に愛する女子たちを紹介するイベント『俺の愛する女たち』。
その第5回に出演し、シンガーソングライターの肩書きながらアイドルイベントにも出演している彼女が、これからどう進んで行くのかを『工藤ちゃんの息抜き』というイベントで追いかけたい。目を離している暇はないのだ!
[interview:日野弘美(Naked Loft)/協力:みぞべかんた(LOFT/PLUS ONE)]

音楽活動のルーツ

―最初に音楽を始めたキッカケは?
工藤ちゃん:もともと小さい頃にピアノを習っていたんです。でもあんまりやる気がなくて…。10年もピアノ教室に通ってたのにブルクミュラーまでしか弾けないんですよ。小学生くらいのレベルでした。
―その頃はやっぱりクラシックを聴いていたんですか?
工藤ちゃん:いや、小学生の頃はすごくJ-POPが好きで。ケーブルテレビで1~100位までランキングごとに流行っている曲を流す番組をとにかく毎日見ていました。特に好きだったのがORANGE RANGEと大塚愛ちゃん。小6の頃、初めてお父さんに連れて行ってもらったライブもORANGE RANGEで、中学高校の頃はほとんどライブハウスに入り浸ってました(笑)。中学の先輩のライブを観に行った時、その対バン相手のバンドが好きになって、さらにそのバンドのライブでまた対バンのバンドを好きになって…と。だから好きなバンドが沢山いるんです。そんなに有名じゃないバンドも多かったですが、今有名になっているMy Hair is Badやthe quiet room、HOWL BE QUIETが高校生の頃のバンドも見ていました。
―当時ハマっていたジャンルは?
工藤ちゃん:学生の頃はバンドを組んでいて、最初はカバーをしていました。そのときのボーカルがいろんな歌を持ってきてくれるんですが、大体好きな曲しかなくて。中学の時はミスチル、高校ではエレカシにハマっていました。
―『本拠地』と言えるような、通い詰めたライブハウスはありましたか?
工藤ちゃん:いいえ、今のアイドルファンみたいに対バンを見てスケジュールを組む感じで。チケットが安くて好きな組み合わせになっているライブを探して、バイトの日以外は足を運んでいました。渋谷の学校に通っていたんですが、湘南くらいまでなら全然平気でちょっろっと行っていました!
―その中で大森靖子さんに出会ったんですね。
工藤ちゃん:はい。4年くらい前なんですけど、仲の良かったバンドの対バンで、大森靖子さんがやっていた『ピンクトカレフ』を初めて見ました。その頃は自分でもイベントのブッキングをしていたんですけど、女の子バンドだけのイベントを組もうとした時に『そうだ、凄い人たちがいた!』と思いついたのが『ピンクトカレフ』で。イベントに出演してもらって、改めてライブを見て、大森さんの音楽がもっと見たくなって今に至ります。
 

キッカケは穴埋め!

―ソロのシンガーソングライターになったキッカケはやはりバンドから?
工藤ちゃん:いいえ! バンドは本当に関係なくて! 中高生の時に組んでいたバンドではキーボード担当だったんですが、高校を卒業するときにメンバーから「お前は下手だし仲良くもないからもういらない」と言われて…それでバンドは辞めたんです。でも、イベントのブッキングは月1,2本のペースで続けていて、その中でどうしても穴が埋められない日に自分で出るしかなくなって…ひとりで出たのがキッカケです。
―すごい! でもなぜキーボードではなくギターによる弾き語りだったんですか?
工藤ちゃん:キーボードを弾きながら歌が歌えなくて…(笑)。買ってから5〜6年放置していたギターがあったので、ギターの方がまだ歌えるかなと思ってやってみました。
―5〜6年も放置していて弾けるものですか!?
工藤ちゃん:たまに、曲を作る際に弾いていたりはしていました。でもちゃんと練習はしていなかったので、今でも全然弾けてないんですけど(笑)。
 

ミスiDにエントリー

―ミスiDはどうして受けたんですか?
工藤ちゃん:周りにミスiDを受けている子が多かったのもありますし、大森靖子さんが審査員だったので受けてみました。実は2015年もエントリーしていたんですが、書類選考で落ちているんです。小林さんは覚えていなかったですが(笑)。今回は大森さんが産休に入っちゃうしライブではなかなか見れないし「受かったら会えるかも!?」みたいなノリで受けました。
―ファイナリストになって何か変わりましたか?
工藤ちゃん:弾き語りは穴埋めから始めただけなので、呼んでもらえているからライブに出ているんですけど、ミスiDでファイナリストになったことで今まで出ていなかったアイドルイベントに誘われる事が増えました。バイトの合間にライブをしていたのに、バイトをしなくても生活ができるようになりました(笑)。
―ライブだけで生活できるんですか?
工藤ちゃん:チェキを撮っているのもあるし、今ぐらい本数を詰め込めば、みんな生きてはいけると思います。月10本以上出演が決まるようになってからはノルマのあるイベントは断って、ノルマのないイベントにしか出ないようにしています。「ミスiDファイナリストが弾き語りをやってる」という部分に興味を持ってくれた人や、「アイドルコンテストに出ているからアイドルなんだろう」という認識で誘ってくる人、YouTubeでライブを見て調べてから声をかけてくれる人とか色々います。名前だけは広まったな、と(笑)。弾き語りなので、アイドルイベントに出るときはアイドルの人たちより中身を考えないと誰も聞く気にならないなと思うので、色々と考えてやっています。特に『炎上案件』ではめちゃくちゃな事もしていますが(笑)。弾き語りのライブはちゃんと弾き語りだけをしています。
―普段はどのように曲作りをしているんですか?
工藤ちゃん:曲や歌詞のフレーズが浮かんだ時に前後を考えていくので、作るぞ! と思って曲作りをしてはいないです。何にも考えていない時にしか思い浮かばないんですよ。お風呂に入っているときとか(笑)。作ろうと思っても作れないという事が分かったので、そうなりました。私の曲は全部個人的な歌なんです。だから逆に、私にしか分からないと思っていて、こんな個人的な歌を聴いて共感する人がいる事が不思議なんですよね…。
―添い寝しているチェキをTwitterで見たのですが、あれはリクエストで?
工藤ちゃん:そうです。チェキは最初200円で撮影していたんですが、お金がなくて400円に値上げして、一人暮らしが決まったことで更に500円に値上げしました。でも少しお金が入ってくるようになったら、300円に下げて。300円だからこそ、イヤなお客さんに「こんなポーズで!」って言われても断ります(笑)。大阪のオタクのノリが好きで、色々な要求の撮影もしていたりするんですが、嫌なときはちゃんと断ってます!
―アイドルイベントにも出て、弾き語りライブにも出るとなると、ファンとの距離が怖くなることはありませんか?
工藤ちゃん:私はアイドルの現場が好きで来ているお客さんとは仲良くしますけど、距離の取り方を勘違いしそうだなと思った人には「勘違いするな」って態度で接しています。だからそういう人っていつの間に離れて行くんですよね。今、残ってくれているお客さんは、みんな安心できる人だけです!
―最後に、「工藤ちゃんの息抜き」でやりたいことは?
工藤ちゃん:だた曲を歌うだけのライブはやり過ぎていて、飽きちゃってる部分があります。月に5本、10本だったら新しい事も考えられるんですけど、毎日となると何も考えられない飽和状態で…。だからいつもとは少し違う事をやれたらいいなと思っています。あくまで『息抜き』なイベントですから…(笑)。
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LIVE INFOライブ情報

工藤ちゃんの息抜き
【出演】工藤ちゃん(シンガーソングライター)
【ゲスト】吉田豪(プロインタビュアー)
10/13(木)
OPEN 18:30 / START 19:30
前売 ¥2,000 / 当日 ¥2,300(税込・要1オーダー400円以上)
前売り券はe+にて9/3(土) 12:00より発売開始!
会場&問い合わせ:ネイキッドロフト TEL03-3205-1556
 
9/10(土)スナックしろくま
詳細は工藤ちゃんHPをチェック!
 
9/24(土)高円寺無力無善寺
「工藤ちゃんツーマンシリーズ4発目~しずくだうみちゃんの場合~」

【出演】工藤ちゃん/しずくだうみ http://szkduminfo.tumblr.com/
開場19:00 開演19:30 終演21:30

※出順は当日の予約数で決まります。
チケット
¥1500(別途1ドリンク)
 
10/15(土)高円寺U-ha
「工藤ちゃんツーマンシリーズ5発目~ゆっきゅんの場合~」

開場19:00 開演19:30 終演21:30
※出順は当日の予約数で決まります。
チケット
¥1500(別途1ドリンク)

【出演】工藤ちゃん/ゆっきゅん http://temee.hatenablog.com/
※注釈のないものは全て出演者予約可能です。Twitter(@kudo_chan_bot)にDMまたはリプライ、またはtraum_katze☆willcom.comまでご連絡ください。※
 
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