芸人・作家・アナウンサーという異業種の3人が、現在の阪神タイガースの問題点からゴシップ・ネタ話まで幅広いトークを繰り広げる『山虎サミット』。今回は、８月８日（月）に開催される第3回を前に、芸人・山田スタジアムと作家・山田隆道にインタビューを敢行。出演者3人の関係性やイベントについて伺った。（interview：松本尚紀／平松克規［Loft PlusOne West］）
２人の虎ファンと１人の…
——お二方、そして友情出演されている毎日放送のアナウンサー・金山さんはどのようなご関係なのでしょうか。
山田スタジアム（以下：ス）：金山君とはMBSラジオで共演してたんですよ。
山田隆道（以下：山）：僕も金山君とはラジオでの共演ですね。山スタさんは、大勢が出演するテレビの討論番組で一緒になってたけど、ガチガチに絡むことは無かったね。初めてガッツリ喋ったのも、このイベントの打ち合わせの時ですから。
——それがなぜこの３人でイベントをすることになったんですか。
山：僕はNaked Loftやお台場のカルチャーカルチャーで、元芸人で現漫画家のカネシゲタカシさんと一緒に野球のイベントをやってて、それに手応えを感じてたから、大阪でもイベントをやりたかったんです。そもそもロフトプラスワンウエストが２年前にオープンした時に、店長の小林さんから「何かイベントして下さい」って言われてたんですよ。僕も「やりたいっすねー」って言ってたんですけど、そこから話が進まない（笑）。
——よくあるやつですね（笑）。
山：2年経って、松本さんから「阪神のイベントをやりませんか？」という具体的な企画メールが来て。これは動き出す良いキッカケだなと思って、同じ阪神ファンで、カネシゲさんのこともよく知ってる山スタさんを誘いました。
ス：僕も２年前に広島カープのイベントで、ロフトプラスワンウエストに出て以来「ここで阪神のイベントやりたいな」って気持ちはずっとあったので、山田さんからの誘いは有り難かったです。
山：あとフラットに進行してくれる人間が１人欲しかったんで、お互い知ってて、年下で気を使わなくていい金山君に出てもらってます。
——3人でイベントをしてみて感触はいかがでしょうか。
ス：僕はただ阪神について喋っているだけなので、イベントって感じはしないですね。
山：この人はね（笑）。僕は違いますよ。議題とか記事・映像ネタをパソコンに仕込んでますから。
ス：僕、パソコンすら持ってないですもん。山田さんはID野球なんですよ。僕なんて川藤の根性野球ですから。精神論だけです。
山：機械に関することは、彼はもう戦力外です。
——（笑）。
山：でも結果的にそれが良かったんですよ。僕とカネシゲさんでやってた時は、作家と漫画家で文化的要素も被るから、僕のやることが少なかったんです。でも山スタさんは芸人やから、喋りの部分は大々的にお任せしてます。僕はその分、いろいろネタを仕込もうと思いましたね。
——金山さんはどのような役割なんですか。
ス：金山君はデータマンで阪神ファンが気になる情報を集めてくれるんですよ。例えば「メッセンジャーは中４日だと勝率が悪いんじゃないか」とか「岩田投手はナゴヤドームでは成績が良くない」とかね。
——金山君も阪神ファンなんですね。
ス：違いますよ。新潟出身のヤクルトファンです。
——え！？ そうなんですか！？
山：仕事は阪神、心はヤクルトですよ。
ス：でも本人は頑に隠そうとするんですよ。だからオープニングで「この人はヤクルトファンです」言ってます。イベントの途中で言ったら、お客さんは「これまで俺らのこと騙してたんか？」ってなるでしょ。
山：山スタさんによるこういう「金山のヤクルトファンいじり」もイベントの見所の１つです（笑）。
虎づくしのトークイベント、その実態とは？
——タイプの違う良い３人なんですね。普段のイベントではどのようなことをされてるんですか。
山：イベントタイトルが『山虎サミット』ですから、その時のタイガースの問題点をみんなで話し合う「虎の◯◯問題」がメインですね。そこに阪神の暴露話や笑えるネタを絡めた構成です。
ス：山田さんはオタクなんですよ。今の話題に関連する懐かしの記事とかを出して来ますから。
山：ゴシップや黒歴史をつつきます。
——金山さんからもアナウンサーならではの話が聞けたりするんですか。
ス：はい。彼の実況の裏側やハプニングの話とか面白いですよ。
山：解説の◯◯は喋りにくいとかね。
ス：あと8月8日のイベントでは、レアードの実況事件の話は絶対します（6月10日の日ハム戦で、阪神はレアードにサヨナラホームランを打たれ敗北。金山はその日ラジオ実況を務めていた）。
——（笑）。イベントでこだわっている部分はありますか。
山：イベントを始める時に、OBを呼ぶのは止めようってなったんです。
ス：向こうの喋りシロも作ってあげなアカンから気を使うし、他でもやってますしね。
山：結果的にその人の昔話トークショーになっちゃうんですよ。それよりもアンケートを配ったりして、お客さんも参加できる形にしてます。関西の阪神ファンって言いたがりなんですよ。みんな監督やりたがるし。
ス：フィールドシート（ロフト系列ではお馴染みの座敷席）に座ってる人は、大体喋りたい人ですよ。
山：だからSNSで阪神のことをいっぱいつぶやいている人に認知してもらいたいよね。ここに来たらたくさん喋れるよって。
ス：でも阪神ファンって多いから、こういうイベントになかなか来てもらえないんです。
山：そう。周りに語り合える人がいるからね。だから野球イベントって、意外にカープとかロッテのイベントの方が盛り上がるんですよ。テレビでもやってないし、周りにもそんなに語れる人がおらんから。野球雑誌でも「阪神特集」は１番売れないんです。
ス：ある程度、知ってる情報がまとめられてるだけですからね。
山：阪神ファンはそんなん買わんでも、情報が勝手に入って来るんですよ。
ス：でもこのイベントは、OBがやってるようなイベントや雑誌とは違うんです。そこでは触れられないような危ない話もたくさん出て来ますから。
——それは一般人が普通に生活してたら知れないような話なんですか？
山：いや、だって某大物虎OBとSEXした男の話聞くことある？
——ハハハハハ！ それはないです（笑）。
山：そんなんどこで知ったの！？ って情報が飛び交いますから。今岡さんの頭髪について盛り上がれる場所なんてここくらいですよ。言われへんことって一杯あるから。それを言える気持ちよさはあるよね。
——それこそライブの良さですね。今後のイベントの展望はありますか。
山：３人で『山虎サミット』の空気を作り上げて、コンスタントに100人動員するイベントにしたいですね。客入りが安定してきたら、特別ゲストを招くとかの変わり種も出来ますし。
ス：僕は他球団のファン代表に来てもらいたいんですよ。「他球団から見た阪神」について聞きたいです。
山：巨人ファンは呼びたいけどね！ 壇上に上がってもらって、針のむしろになってもらうのは面白そうやし。
ス：ヤクルトのスペシャリストはステージにいるんですけどね…。
——（笑）。それでは最後に読者の方へメッセージをお願いします。
ス：若い女性の阪神ファンや他球団のファンの方々にも来て欲しいです！ ぜひお越し下さい！
山：濃い阪神ファンが来ても、損することのない100%楽しめるイベントだと思います！
ス：あと金山君は「飲み会だと思って気軽に来て欲しいです。タイガースファンの出会いの場でもあるし、独身のスタジアムさんと、僕も出会いの場だと思っています。イベント終了後にフロアで気楽に話しかけて欲しいです！」と言っておりました！
