Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー中島卓偉×葵-168-【完全版】(Rooftop2016年5月号)

新宿LOFT40周年公演にて、中島卓偉と葵-168-のソロ・アーティスト同士でのガチンコ2マンを開催!

2016.05.13

バンドからソロへの転身の経緯

——お2人ともバンドから始まってソロに転身してますが、どういった経緯でソロに転身したんですか?
卓偉:僕は、ずっと言ってるんですけど、やる以上は日本一、世界一になるようなバンドを組みたかったんですね。だから、自分は自分の才能を信じてるし、自分はボーカリストっていう立場で自分の力を、120を200にするために頑張ってるわけじゃないですか。同じように、The Beatlesのように、自分がJohn LennonならPaul McCartneyみたいな奴に出会いたいわけだよね。BOØWYなら、自分が氷室さんだったら布袋さんみたいな人に出会いたいわけだよね。そういう出会いがね、なかったんですよ。東京に出てきてバンドを組むんですけど、デビューする寸前くらいまで、今思うと10代の時から気持ちで妥協してたんですよ。「これは俺が求めてるバンドじゃない」って思いながらやってたんですね。当時、メンバーが自分より全員年上で、東京でちょっと動員が100人越えたり、200人くらい呼べるようになっただけで、バンド・メンバーがどんどん天狗になっちゃって。自分は、ゼロから努力したとは言いたくないけど、貧乏してやってきてるから、そういうものは泡だと思っていて。とにかく礼儀正しくありたいし、自分たちの気持ちがいっぱしになるまでデビューもしたくないって思ってたんですよ。で、少なからずプロダクションから声が掛かっていて、そういう状況にどんどんバンド・メンバーが甘え出したと言うかね。それがもう苦しくなっちゃって。当時所属してた事務所に拾ってもらえるタイミングで、デビューするか、しないかみたいな話になって、契約書を見せられた瞬間に「あっ、これは違うな」って思って、ハンコを躊躇しちゃったんだよね。で、話し合って、どうするんだってなった時に「やっぱりこれは、自分の思い描くバンドじゃないな」って思って、「すいません、解散したいです」って言って。自分しか曲を書けなかったし、他のバンド・メンバーもそれで目が覚めて、自分たちの調子にのった部分に気付いたんですけど、もう修復不可能と言うか。だから実を言うと、ソロになりたくてなったわけじゃなくって、バンドがやりたくて上京したはずだったんです。かと言って、バンドを解散してどうするかってなるじゃないですか。15歳からバンドをやってたから、その時は20とか21でしょ。「バンドじゃねーなー」って思って。もう1回全部自分で責任を持ってやるって言ったら、やっぱソロだなって。世の中はユニットや3人組とかあったりしたんだけど、すでにそういう出会いもないわけだから。曲も書けるし、歌うことでどうにかなるんじゃないかなって思って。それでもう1年下積みして、もう1回ソロ名義の曲も書いて、それでデビューってところにいきついたんですよ。結論から言うと、出会いがなかったっていうね。葵くんは?
葵:僕は、彩冷えるってバンドを組んでメジャー・デビューが決まって…。
卓偉:それが東京で結成したバンド?
葵:そうです。お友達同士で組んだのではなく、卓偉さんのお話にちょっと近いかもしれないんですけど、自分がバンドをやる時にギターはこういう理想像だっていうのがあって、それがぴったりハマるメンバーだったんですね。その当時、最高のメンバーだと思っていて。今もそうなんですけど。だからバンドだったらこいつっていうのは変わってないので、僕もやっぱりバンドはやりたいんですよ。どうしてもバンドが好きで。なので、その人たちとバンドがやれないんだったらソロしかないなっていう理由でソロをやってるんですよね。
卓偉:なるほどね。多分、こんなことを言うのはあれですけど、ここまでやっちゃうともう多分ソロの道しかないですよね。
葵:本当、そう思います。今度対バンさせていただく時はバンドっぽくやるんですけど。
卓偉:sebastianさんですよね。良いギタリストですよね。
葵:はい。そういう人たちを集められるのは、ある意味ソロの良い所かなって思ってるんですけど。
卓偉:ソロのメンバーさんはそれぞれ付き合いは長いんですか?
葵:はい。ブルハチ(BULL ZEICHEN 88)さんも結構対バンをしてました。卓偉さんも、一緒に演られてるのをブルハチさんのTwitterで見てました。
卓偉:なるほど。そうやって繋がっていくことの方がね、ソロは大事だったりしますよね。
葵:そうですよね。いろんな方とステージに立てるのは面白いなっていうのを活かしていけるのはメリットかなとは思います。
卓偉:バンドのことは葵くんも複雑だと思うけど、それを苦痛な感じでしゃべってないから良かったなって思いますよ。
葵:当時は酷かったですよ。
卓偉:まぁ、そうですよね。でも先に進まないといけないからね。世の中やっぱりね、憎しみが怖いですよね、本当に。確執がそのまま、「まだ根に持ってんのかい」って受け取られると苦しいですよね。
——今は仲がいいんですもんね。
葵:全然、全然! もう普通に、サポートでボーカルでステージに立ったりとかもしてるので。なので別に仲が悪いわけではないです。
卓偉:それは良かった!
 
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LIVE INFOライブ情報

SHINJUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY
master+mind 〜Sense of Pulse #07〜
2016年5月17日(火)新宿LOFT
OPEN 18:15/START 19:00
前売り 4,200円/当日 4,700円(共にD別)※未就学児童入場不可
【出演】
■中島卓偉 《中島卓偉 musicians》Gt. 生熊耕治/Ba. 鈴木賢二/Dr. 石井悠也
■葵-168- 《葵-168- musicians》Gt. sebastian(BULL ZEICHEN 88)/Ba. NAOKI(FANTASISTA, ex Kagrra,)/Dr. YUKI(Jupiter)/Mani. IPPEI
【チケット発売(Bチケット)】
LOFT店頭・ローソン(L:73820)・e+にて発売中!
【入場順】
Aチケット(受付終了)No.001〜→Bチケットの各No.001〜の並列
 
【主催・企画・制作】
新宿LOFT / master+mind
 
【お問い合わせ】
新宿LOFT 03-5272-0382
 
 
 
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