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尾関高文(ザ・ギース)(Rooftop2016年5月号)

 2004年結成の人気コンビ、ザ・ギース。昨年のキングオブコント決勝進出は記憶に新しいが、定期的に開催されている単独ライブや、ライブ活動も常にクオリティが高く、その個性とユーモア溢れる世界観に魅了されていく人は多い。長身で(会うたびに大きくなっている錯覚に陥る)少し天然だけど優しく、意外としっかりもしていて、ライブの打ち上げではご飯をたいらげたら早々に切り上げてちゃんと家に帰るという、家庭を大事にしているイメージのある尾関高文氏が、自身の娘さんとの本当にカラフルで楽しい一幕をふんだんに切り取った、なんとも心が温まる著書を発売した。子供がいない人にもいる人にも、とにかくたくさんの人に手に取っていただきたい一冊だ。ほっこり、おかしい。(interview・構成:鈴木 恵/高橋啓)

Twitterでキャラ弁披露

——本を発売されることになったきっかけをお聞かせいただければと思うのですが。
尾関高文(以下、尾)作ったキャラ弁の写真をTwitterにアップしたり、子供のことをつぶやいてたら、まとめサイトに「売れない芸人の作る弁当がすごい」と載ったんです。それが90万〜100万くらいまで閲覧数が伸びて、そこで飛鳥新社の方がTwitterを見てくれたんですよ。「子供との出来事のつぶやきが愉快だったから、これを本にしてみてはどうですか?」とお話をいただいて、こういった形になりました。最初のまとめに「売れない芸人の〜」と書いてあって「うるせえよ!」とは思いましたけどね(笑)。でも、あれがきっかけになったので、まとめてくれるのもありがたいですよね。
——キャラ弁はまだ作っているんですか?
尾:ちょうどこの間、幼稚園を卒園したので、最後のお弁当を作ったばかりなんですよ。
——最後はどんなお弁当を作ったんですか?
尾:すごいものを作ろうと思って材料も買い込んでたんですけど、その日、急に広島で仕事が入って、簡単なものになっちゃったんですよ。あれが最後かという、悲しい結果になっちゃいました。
——きっと娘さんは期待してましたよね。
尾:すごい楽しみに待っててくれたみたいなので、心が痛みました。本当に残念です。でも、下の子供が今2歳なんで、あと1年ほどたったらまたお弁当作りを始めると思います。今は一旦休止中ということですね。
——お弁当担当が尾関さんなんですか?
尾:基本的に朝の担当は僕で、ご飯を食べさせたり、幼稚園のバスまで送って行くとかをやっています。
——娘さんとのデートシーンもたびたび出てきてましたが、お出かけはよくされるんですか?
尾:映画を観に行ったりとか、2人だけで出かけることはわりと多いですね。
——2人で遊びに行った時のエピソードもすごくかわいいですね。
尾:2人で出かけることを、いつか本当に嫌がられる前にいっぱいしとこうかと…。小学生前半で嫌われるんでしょうね、僕。
——(笑)
尾:嫌われる前提でいるんです。娘が嫌そうだなと思ったら「もうパパは大丈夫だよ」と言ってフェードアウトしようかと思ってます。
——たくさん話をしてくれる娘さんですよね。
尾:今のところ、まだよく話してくれますね。多分、僕が芸人だからか、テレビやYoutubeを観ながら、「〇〇やるんかい!」ってツッコミをいれたりもしてます。ツッコミが好きみたいですね。僕がよく言うからマネをしてるのもあると思うんですけど、口癖みたいにツッコミを言ったりしてます。
——尾関さんが出ているものも観るんですか?
尾:観てますね。観てますけど、結局「安心してください。穿いてますよ」とか、やっぱり流行りものが好きですね。「もっとわかりやすいことやった方がいいよ」とか言われます(笑)。
——芸人さんという仕事をしているのも分かっているんですか?
尾:なんとなくわかっているとは思うんですけど、仕事としてやっているっていうことはまだピンときてないみたいです。でも友達とか幼稚園の先生から「パパ、テレビに出てたね」って言われると嬉しそうにはしてます(笑)。「先生に言われたよ!」とか、嬉しそうに報告してくれます。
 
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子供とのエピソードをメモ

——娘さんの言葉や行動ですが、普通のお子さんがあまり言わなそうなことを言うイメージを持ちました。おませさんというか。
尾:難しいことを娘に言った方がいずれは覚えるかと思って、分からないような言葉も平気で言うんですよ、僕。そういうのを聞いて覚えたのかもしれないですね。娘に相談したりもするんです。スベったりした時とか「仕事辞めたいよ」とか言うと「まぁ頑張んなよ」とか言ってくれるんですよね。そういうので覚えていったりしているのかもしれないですね。もしかしたら、子供ならではの壮大な答えを出してくれるかも、と期待して言ってるところもあるんですけどね。今のところ、悩みに対してはまだいい答えがもらえてないです(笑)。
——娘さんが書いた手紙とか。へりくだり方が尾関さんに似ていると思ったんですが(笑)。
尾:あれはなんなんですかね(笑)。よく分からないんですけど、もしかしたらそういう部分が知らず知らずに僕から漏れているのかもしれないですね。
——これは誰に向けた手紙なんですか?
尾:「みなさまへ」って書いてあるから、みなさまにじゃないですかね?不特定多数の(笑)。突然、感謝の言葉を書いてましたね。少し心配になりますけどね、大丈夫なのかと。でも、僕、思うんですよ。子供って絶対に変じゃないですか?実はまわりがあまり覚えてないだけで、こういうことはしてると思うんですよ。それをこの本を読んで気付いてくれるきっかけになればいいな、と思っています。
——こういったエピソードはメモをしているんですか。
尾:僕は携帯にメモをしてました。芸人なので、どこかで話そうと思ってメモしてたものが、たまたまこういう形になったっていうだけなんですけど。
——「パパ手下になってくれない?」など、言葉だけ見るとかなりおかしいエピソードもありましたね。
尾:どこで覚えるんですかね?幼稚園で覚えてくるのもあれば、Youtubeを観て覚える言葉もあると思いますけど。
——観ているのはお笑いが多いんですか?
尾:そうですね、あとは動物の生態とか観ています。カバは怒ると超怖いっていう映像を観せたりしてます(笑)。アニメが一番好きですけどね。
——本になると決まった時の、娘さんの反応はいかがでしたか?
尾:その時も娘にどう思うか聞いてみたりしたんですが、よく分かっていなかったですね。でも実物を見せたら、よくわからないながらも恥ずかしがっていました。基本的に、父親が普通の家庭とは違う職業をしているので、珍しい文化に触れられるような家庭にはしたいとは思ってますね。
——気になる男の子ができたっていう話もありましたけど、それに対してはどうでしたか?
尾:〇〇君のお腹を枕にして寝たってことをいきなり話してくるので、最近の子供は超進んでるなという情報は入ってきてますね。どういう状況なんだっていう(笑)。でも、好きという感情をまだ分かっていないみたいです。「好きなんじゃないの?」って聞いても「好きじゃないよ」って言うんですけど、その男の子のことばっかり話してきたりとかして。だから授業参観に行くと君が〇〇君?って聞いてしまったり。そういうベタなことは、やっぱりやっちゃいます。親っぽいことも多少してますよ。
——絵も可愛いですよね。
尾:はるな檸檬さんっていう漫画家さんが書いてくれたんですよ。東村アキコさんの一番弟子的な方みたいなんですけど。『かくかくしかじか』って漫画に出てくる”東京に出てきてアシスタントをしてくれた”っていう女の子がはるな檸檬さんなんですよ。
——はるなさんはどういった経緯で決まったんですか?
尾:編集者の方が紹介してくださったんです。もともと、モーニングとかの連載で知ってたんですよ、可愛い絵だなと。あと、宝塚の会報誌的なものに漫画を描いてて、宝塚ファンには知らない人はいないくらいの方なんです。
 
「芸人と娘」

尾関高文 (著)/はるな檸檬 (イラスト)
発売中
単行本:152ページ
出版社:飛鳥新社
定価:本体1,100円+税

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Live info.

ネイキッドロフトライブ情報
2016/5/29(日)『相席4反省会・表』
【出演】ザ・ギース、山脇唯、他?!
open18:30/start19:30
前売¥2000(飲食別)当日未定
※前売り券はローソンチケットにて発売!!【Lコード:近日発表】
【会場・お問い合わせ】新宿ネイキッドロフト(03-3205-1556)
 
サイン会情報
サイン会参加条件:各書店で『芸人と娘』を購入したお客様。
トークショーは無料です。サイン会はトークショー終了後、開催
 
日程:2016年5月8日(日)
時間:トークショー 14時〜 ゲスト・阿佐ヶ谷姉妹
会場:HMV&BOOKS TOKYO  6階イベントスペース
お問い合わせ:03-5784-3270 詳細はこちら
 
日程:2016年5月14日(土)
時間:トークショー 14時〜 ゲスト・未定
会場:紀伊國屋書店広島店 (会場はバスセンター8Fアクアホール)
お問い合わせ:082-225-3232 詳細はこちら
 
日程:2016年5月15日(日)
時間:トークショー 16時〜 ゲスト・未定
会場:啓文社ポートプラザ店
お問い合わせ:084-971-1211 詳細はこちら