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INTERVIEW

トップインタビューuguis×仲道良(ircle) (web Rooftop2016年3月号)

2016.2.23 uguis×仲道良(ircle) 2nd mini ALBUM 『ただいま、もう何処にも行かないよね』リリース直前対談

2016.03.08

2014年4月の結成後、東京を拠点とし全国各地へとその活動範囲を確実に広げ、今後の更なる活躍に注目を浴びるハイパーテクニカルポップバンド"uguis"が来る2016年3月16日、2nd mini ALBUM『ただいま、もう何処にも行かないよね』のリリースが決定した。

発売に伴いuguis4人、そして彼らと親交が深く今アルバムのプロデュースに携わったircle Gt.仲道良氏の直前対談兼インタビューを行った。(text:新宿LOFT 横溝英梨 photo:Okaz)

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uguisのアルバムをircle Gt.仲道良がプロデュースした経緯

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ircle 仲道良:実は前回のシングル『おはよう、全部君のせいだ』から少し関わっていたもののその際はRECの現場には行けなかったので、「次作では深くやりたいね」という話があって、今回彼らの曲作りの合宿から参加するなどしていました。そもそも前から自分がプレイヤーとしてではない現場で、自分がプレイヤーとしての力量を発揮できるかを挑戦してみたかったんですよ。やるなら面白いと思うバンドで挑戦してみたくて、今回プロデュースさせてもらいました。頭で想像している事がはっきりあっても演奏するとなるとその通りに進まなかったりするので、その部分をサポートという立場でお手伝いをする事で、彼らの理想により近づけていけたかなと思います。
 
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Dr.フミキ・モト・フミゾウ(ぽ)基本的にはメンバー主体で曲作りするんですけど、分からない事とか躓いた時に上手く助けてもらったり、作業が上手く進むように色々な面でサポートして頂きました。REC期間はマスタリングとミックス抜きで録音期間は6曲で4日間で、30時間でした。
 
ーそれって長いですか?短いんですか?
 
仲:短いと思うよ。”ダンサー”が効いたのかもね。
 
ー”ダンサー”???笑
 
フ:”uguisダンサー制度”といってノリを合わせるためにダンスをするんです(笑)。スタジオの関係で一人一人部屋に入って録ったり、壁を隔てて録る事が多くて、全員一気に録れなかったんです。聞こえてくるリズムだったりクリックだけを頼りに録るとどうしてもグルーヴが出にくいんですよね。そこでリズムの中心を担っているドラムが、叩いてるリズムを身体で表現する”ダンサー”を登場させて、皆同じリズム感で結果的にグルーヴを生む事に成功した画期的な制度があったんです。
 
ーそうだったんですね。”ダンサー制度”以外に今までのRECと比較して何かありました?
 
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uguis Gt.須藤ぐるめ仲道さんにプロデュースをして頂いてとても円滑に進みました。俺らとエンジニアさんの仲介役として仲道さんが居て頂いた事で、俺らが理論的に説明しきれない部分とか、感情的な部分を音楽的に言葉にしてくれたりで、ずっと録ってると良いのか悪いのか分からなくなってしまうんですけど、第三者的な目で意見もらえた事で自分らに迷いがなかったですね。
 
仲:仲介役として居て単純に相性が良かったんだと思います。良くも悪くもバンド側が我が道を行くから、脱線した時とか結構修正しましたね。且つ楽しく録れないと出来上がった時に楽しくないので、それを踏まえつつ今回プロデュースさせてもらったんですが、結果的に楽しく録れたのかなと。
 
フ:どうしてもバンド内だけだとぶつかってしまう事が多いんですけど、そこを上手く入って流してくれたりとかあって、それも時間短縮に大きく繋がったんだと思います。」
 
ー仲道さんから見たuguisってどういう人たちですか?
 
仲:変な人たちですね(笑)。4人が4人それぞれ主張が激しくて、だからこそこれまでの曲で見えにくかった核の部分がバンドを続けてきた事で今回の作品で見えてきたというか。あと、基本線が暗い所にあるから俺すごく好きですね。須藤以外末っ子って感じです。他3人は庭で遊んでる感じですね・・・・それでもバンドって出来るから面白いんですけどね(笑)。
 
ー逆にuguisから見た仲道さんはどういう人ですか?
 
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uguis Ba.CK☆FR:”先生”ですね。今回3作目ですけどこれまで最初から最後まで居てもらえた人がいなかったですし、他のバンドのメンバーの方がいてくれるというのはとても安心感があります。プロデュースっていう立場であっても押しつけではなくヒントを与えてくれていた感じで、結果自分らで答えを導き出すきっかけをくれました。
 
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uguis Vo/Gt.臼井慎哉:すごい褒めてくれるんですよ!仲道さんの「最高だったよ!」の一言で俺はどれだけ救われた事か・・・そういう立ち回りの人がいるだけで自然と場の空気感が良くなるんですよね。第一にircleというバンドがまずめちゃくちゃ好きなんで、その人がすぐ近くにいるっていうのが最早恐れ多いぐらいです。
 
フ:同じプレイヤーという立場にあって、絶対自分の主張があるはずなのに、自ずとそのタイミングが来るまで待っててくれるというか、俺らをのびのびやらせつつ成長させてくれる理想の先輩ですね。
 
須:音楽に対して理想も現実も兼ね備えた方だと思います。誰かに媚びるわけでもなく自分自身の中に持ってる方だから、かっこいいですよね。
 
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