Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューセプテンバーミー(ボーカル&ギター土肥/Dr 岸波)(web Rooftop2015年11月)

進化と成長を繰り返す彼らの「今」をキャッチ!!

2015.11.19

 47都市ツアー真最中の中、2015年2枚目となる全国流通盤「Godspeed you!」をリリースさせるセンプテンバーミーからVo&Gの土肥とDr岸波にどんな思いで47都市ツアーを廻っているのか、新譜をリリースさせるのか、未来の話等、たっぷり伺ってきました。 今回の取材を通して、彼らを追っかけてきた約3年弱は間違ってなかったなと改めて思った時間でした。
(text:樋口寛子 新宿ロフト)

あの日のロフトでのライブがあったからこそなんだなと思うと一番忘れられないライブですね(土肥)

—今回は、11/18に発売が控えている新作「Godspeed you!」や11/29新宿ロフトで開催される「バーミーフェス」を中心に色々とお伺いさせてください。まずは最近のセプテンバーミーの近況を聞かせてください。
土肥:先月は20本近くのライブがありましたね(笑)。
岸波:移動時間を入れたら家に居る時間の方が少なかったです(笑)。
土肥:日々ライブやスタジオで曲作りをするので、音楽しかやってなかったです。ある意味一番音楽で充実しているかなと思いました。
—過去に月に20本もライブはありましたか?
岸波:9月に15本ライブがありましたが、10月は過去最大にライブが多かったですね。6日連続ライブもありました。
−6日間連続もライブが続くとコンディション的には大変じゃないですか?
岸波:6日間連続の時は、期間中に自分らの主催公演があったりしたので、そのままのモチベーションで出来ました。
土肥:体力やモチベーションはどんどん上がっていくのですが、喉だけは生ものなので調子が良い日もあれば、悪い日もあったりなので、喉は本当にデリケートだなと6日間連続ライブをやって改めて思いました。
—47都道府県ツアー真最中ですが、特に印象に残った公演はありますか?
岸波:2公演あるのですが、セプテンバーミーとして初の自主企画であった大阪公演と鹿児島公演です。大阪は第二のホームのようで、とても盛り上がり楽しかったです。鹿児島公演は、初めてライブをやる土地なのに沢山お客さんがいて、積極的にグッズや音源を購入してくれて、グッズのTシャツに早速着替えてライブを見てくれましたね。本当に純粋に楽しんでいる感じがしました。また絶対に行きたいと思いましたね。
土肥:僕もその2公演はとても印象に残っています。別の意味で印象に残っているのは10月の新宿ロフト公演でした。
9月、10月と月20本近くのライブをやってきて、1本1本大事にして全力でやるぞ!とステージに立っていますが、やっぱりどうしてもライブが上手くいかないこともあって。そのロフト公演が自分の中で上手くやれなかったなと思う公演でした。ホームとしている東京で上手くライブが出来なかったことが凄く悔しかったです。その時は「この1本で最後のライブだ」という気持ちで、正直ライブがやれなかったのですが、あの日のロフトのライブがあったからこそなんだなと思うと一番忘れられないライブですね。
 

「歌詞」でちゃんと伝えるということを一番意識しましたね。(土肥)

—いよいよ新作「Godspeed you!」が発売されますね。新譜「Godspeed you!」に関してお伺いしたいのですが、アルバムのタイトルがとても気になります(笑)。
土肥:タイトルは、「幸運あれ」とか「あなたに幸あれ」という意味なんです。どの曲の歌詞にも「出会い」や「別れ」という言葉が実は多いこともあるのですが、「別れ」という言葉を聞くと一般的にはネガティブな意味合いが強いと思いますが、自分的には前向きな意味合いの「別れ」にしたかったので、「あなたに幸せになって欲しい」という送り出す意味を込めてこのタイトルにしました。
—今回収録された5曲は、今年の1月にリリースした2ndミニアルバム発売タイミングの頃からあった楽曲達でしょうか?
岸波:前作はライブで演奏してきた楽曲達を中心に収録しましたが、今回は新曲中心に収録しました。
—制作するにあたってこだわった部分を聞かせてください。
土肥:前作で歌詞の大切さに触れたこともあり、歌詞にこだわりました。「妖怪ダンス」は抽象的な歌詞にまとめていたのですが、前作から歌詞の大切さに気付き、今作から「歌詞」でちゃんと伝えるということを1番意識しましたね。
—自分の中で変化を感じた歌詞はどんな部分でしょうか?
土肥:「僕」と「君」という対人という二人称が増え、素直になったと思います。
—歌う時のこだわりを聞かせてください。
土肥:前作のレコーディングでは音楽との向き合い方を学び、今作では「1人1人に向かって歌うものだな」と感じたので意識して歌いましたね。
—岸波さんはどんな箇所にこだわりましたか?
岸波:今作は全楽曲初めてコーラスがあったのですが、今作は前作よりも表現が分かりやすかったので入りやすかったです。特に1曲目「トケナイヨル、マジラナイヨル」や5曲目「ぐらぐら」は気持ちも乗って、ちゃんと表現出来たと思います。ドラムは勿論のこと、アートワークにも力を入れました。歌詞カードは特に頑張りましたね。
—セプテンバーミーの全てのアートワークは岸波さんが担当していますよね。今作のアートワークの見所はどんな所でしょうか?
岸波:ジャケットはいつも手描きなのですが、今作は手描きも入れつつ、デジタルな部分も取り入れることにちょっと勇気がいりました。今作に合わせて挑戦していこうと思い、イメージをガラッと変えました。歌詞カードは音源を聴いて浮かんだイメージがとても多かったので、ファンタジーな感じになったと思います。
—前作を出してから、大分進化を成し遂げた1枚になりそうですね。
今作のレコーディングはスムーズに進行しましたか?
土肥:スムーズにいった曲もあればなかった曲もあったりですね。
—今だから話せるようなレコーディグ時のエピソードを聞かせてください。
土肥:今回過密スケジュールすぎて、移動中にメロディを考えた曲もあれば歌詞を考えた曲もありました。
—例えばどの曲でしょうか?
土肥:3曲目「ロックスターに憧れて」は、移動中の車の中でメロディを考え歌詞も書きました。5曲目「ぐらぐら」はレコーディングする日の朝まで歌詞を悩んで書きました。という位、切羽詰まっていました(苦笑)。歌を歌い慣れないまま歌ったのでとても苦戦して、歌えない自分に悔しかったこともありましたね。
—他の楽曲ではどうでしたか?
土肥:2曲目「幽霊ダイブ」や4曲目「僕らのイノセンス」は、ライブでも良く演奏している曲だったので掴んで歌えました。1曲目「トケナイヨル、マジラナイヨル」はそんなに歌い慣れていないのに、この曲が一番歌いたい曲だったので自然と自分の中に入ってきましたね。
—ベースのココナッツさんはどうでしたか?
土肥:ココナッツは、実はレコーディングが上手いんですよ。毎回レコーディングをする度に「レコーディングに向いているな」と思います。スムーズにやるんですよね。ココナッツはレコーディングは、実はとても優秀です(笑)。
—前作と今作を比べたらレコーディングは、スムーズに進行が出来ましたか?
土肥:レコーディングに関する知識も前作に比べてついてきたこともあり、前作に比べたらスムーズでしたね。
岸波:エンジニアさんに褒めてもらいたくて、一所懸命頑張った部分を褒めてもらい嬉しかったですね。ちょっと緩みながら出来ました。
 

真剣にキリッと決める所もあれば、ユーモアらしさを出すのが一番自分たちらしさじゃないのかなと思います(土肥)

 
—「幽霊ダイブ」がリード曲であり、ミュージックビデオにもなりましたが何故この曲が選ばれたのでしょうか?
土肥:この曲はライブで演奏した時にお客さんの反応が一番ダイレクトで分かりやすかったからです。「妖怪ダンス」は、僕たちの中では一番知名度が高い楽曲なのですが、「妖怪」と「幽霊」で、ある種繋がったテーマが分かりやすく掲示が出来るかなと思って選びました。別の曲でも勝負したいなと思ったのですが、やはり分かりやすく伝えたいなと思って今回この曲がリード曲になりましたね
—毎度ミュージックビデオも凝っていますよね!
土肥:僕らの中でミュージックビデオの「妖怪ダンス」以降のミュージックビデオはシリアスになりすぎず、でもちょっとユーモアがあるのを常に意識してやっていました。真剣にキリッと決める所もあれば、ユーモアらしさを出すのが一番自分たちらしさじゃないのかなと思います。
岸波:個人的には今まで一番苦労した作品ではありました。アニメーションのイラストを全部描いて、ツアー中の合間にずっと描いていて、100枚以上イラストを描きましたね。イラストを動いたのを見た時は感動しました。
 
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3rd Mini Album
「Godspeed you!」

2015.11.18 Release
全5曲 CCN-001 ¥1,700(tax in)

amazonで購入

1.トケナイヨル、マジラナイヨル
2. 幽霊ダイブ(OAリード曲)
3. ロックスターに憧れて
4. 僕らのイノセンス
5. ぐらぐら

LIVE INFOライブ情報

3rdミニアルバム『Godspeed you!』リリースツアー
「CRセプテンバーミー-確率変動突入-」
 
11/22(日)東京 下北沢にて15' 会場未定
11/23(月)広島4.14
11/24 (火)徳島GRINDHOUSE
11/25(水)高松DIME
11/26(木)高知X-pt.
11/27(金)松山サロンキティ
11/29(日)新宿LOFT バーミーフェス(レコ発)
12/1(火)千葉LOOK
12/2(水)秋田Club SWINDLE
12/3(木)盛岡the five morioka
12/4(金)郡山PEAKACTION
12/5(土)仙台FLYING SON
12/11(金)金沢vanvan
12/21(月)水戸LIGHT HOUSE
 
2016年
1/9(土)名古屋ell size ツーマン 
1/10(日)名古屋 ミソフェス会場未定
1/11(月)大阪club vijon ツーマン
1/14(木)栃木HEAVEN'S ROCK
1/15(金)熊谷HEAVEN'S ROCK
1/17(日)東京 下北沢SHELTERファイナル
 
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