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おやすみホログラム(Rooftop2015年9月号)

緊張するタイミングが2人でズレてる

——小川さんは、なぜグレイトフル・デッドの録音フリーにならって撮影フリーにしたんですか。
小川:インディーズなんで、変に隠して現場だけでしか聴けない状況にはしたくなくて、良い部分も悪い部分もYouTubeやSoundCloudでタダで聴けるようにして、間口を広くしたんですよ。自分たちでは撮影まで手が回らないけど、お客さんが撮ってくれるし、デメリットが全然見当たらないんですよ。
——ライブでは役割分担みたいなものがあるのですか。
八月ちゃん:特に決めてないけど、お互い分かってるんじゃないかな。かなみるが暴れて、私はケロっとしてる感じですかね(笑)。
かなみる:八月ちゃんはしっかりとステージを守ってくれてるイメージ。さすがに2人ともやるとステージに誰もいなくなっちゃうから(笑)。
八月ちゃん:「エメラルド」だと2人ともダイブするけど、ある日ダイブをしないで浅見さん(浅見北斗。Have a Nice Day!のリーダー)の圧倒的なステージングとあえて一緒にいようとしたら、最後の最後に浅見さんに背中を押されて「わー!」って。2人は「エメラルド」で浅見さんに勝てたのかな、勝てなかったかな? 浅見さんには言わなかったけれど、個人的にはそういう感情もあったんですよ。
かなみる:京都(2015年6月27日の『京都I博』)で八月ちゃんの声が出なくて、浅見さんと2人で唄った時は本当に緊張しました。
——ライブは激しい時とアコースティック編成で差が大きいですね。
かなみる:うん、変わります。
八月ちゃん:アコースティックの時のほうが緊張するかな。
かなみる:緊張の仕方が違うかな、家を出る時に。アコースティックじゃない時はドキドキを抑えないけど、アコースティックの時はピアノの発表会的な緊張感がある。ずーっとピアノをやってたから、高校生になると出番が最後になって、その緊張で吐いちゃってさ。その時の緊張に似てる。
八月ちゃん:かなみるは「緊張しい」ですね。私は家を出た瞬間に、人間と接触する「外モード」になるので、そんなに差がない感じですね。
かなみる:たまに八月ちゃんが緊張すると面白いよね。緊張するタイミングが2人でズレてるんです。だからお互いに「大丈夫」って言ってます。
——Have a Nice Day!との「エメラルド」を経て、現場がさらにハードコア化した気がします。ハバナイ(Have a Nice Day!)とコラボレーションすると聞いた時はどう思いましたか。
かなみる・八月ちゃん:めっちゃ嬉しかった。
かなみる:初めてハバナイを見た時、「めっちゃかっこいい」と思いましたもん。
八月ちゃん:「かっこいい」とツイートしまくってたら、「俺が曲作ろうか」とリプライが来て、最初誰か分からなくてスルーしてたら「おい、八月ちゃん、浅見さんから来てるぞ!」って周りに教えてもらって! 初めて対バンした時も、「絶対にハバナイは見たほうがいいよ」とオタクのみんなに言われてて、実際に見てキュンと来た感じです。
かなみる:NATURE DANGER GANGとハバナイを初めて見て超衝撃を受けて、「超かっけー、ヤバいな」と思ってすごいビックリしたことを覚えてます。わけ分かんないけど、その中にも何かがあると思って。
 

いつもみんなを笑わせたい、笑っていたい

——かなみるはダイブ中、すごい形相をしていますが、何を考えているのですか。
かなみる:覚えてないです、気づくと終わってます。楽しいままやってるんで。自分の中で、ライブ中に達成する目標を決めてないんですよ。その時に自分が感じたことをそのまま身体でやってみようという感じなんですよね。その時やりたいことをやってるので覚えてないんです。ふざけたいんですよ、いつも面白いことをしてみんなを笑わせたいんですよ。
八月ちゃん:私はニコニコしてたいですね。「八月ちゃん」である時は、いつも笑っていたいですね。自分にとってもそのほうが気持ちいいし、そういうふうに見て欲しいです。自分の違う面は出さないようにしてますね。ブレないイメージが欲しいんですよ。私が好きなものって、不動で安定してるものなんです。だから「八月ちゃん」もそういう存在に仕立て上げたいです。
かなみる:私はブレないものに気づくのが苦手なんで、常に変わっていきたいんですよ。
——八月ちゃんとかなみるで対照的ですね。
かなみる:お互い対照的なのを感じてるんですよ。
八月ちゃん:干渉し合うこともないですね。
——おやすみホログラムは、実は2人とも歌もハモりも上手いと思います。歌には自信を持っていますか。
八月ちゃん:上手いと言われると素直に嬉しいけど、ほめられてる時ほど危機感を覚えますね。
かなみる:私のキャラ的には、ほめられるとそこで終わりなんだよね(笑)。「なんだこの野郎!」って言ってるのが私のキャラなんで(笑)。
小川:もっと唄えるようになって欲しいです。僕は「歌の上手いアイドル」って実感が湧かなくて、歌モノの音楽として作ってるので、まだまだですね。SalyuさんやEGO-WRAPPIN'の中納良恵さんぐらいになって欲しいです。
八月ちゃん:いろんな唄い方ができてないから、幅を持たせたいです。最近ボイトレにも行きだしたし。ポリープができたんです、薬で抑えられたんですけど。だから、今までは喉に負担がかかる唄い方だったんですけど、最近は話し方も喉からは出さないようにしてます。
かなみる:姿勢も良くしてるもんね。
——アルバムはどんなところが聴きどころですか。
八月ちゃん:まずは「いきなりアルバム」感はあるよね。スプリット・シングル(『エメラルド』)はあったけど、単体だとCD-Rしかなかったんですよ。曲は難しかったよね。
かなみる:曲で一番大変だったのは「揺れた」で、ふわっとしてて形がないんですよ。サビに行く高揚感も大してないし。
八月ちゃん:唄ってるこっちも感情が高ぶったり静まったりして、サビの部分で涙腺ポイントを刺激されました。メロディも揺れれば、私の感情も揺れて(笑)。
かなみる:レコーディングの時、ユニゾンの部分がほぼなくて、八月ちゃんの音に私がハモったんですけど、ハモりの気持ち良さもよく分からないぐらいで。神経を使ったから大変でした。
——これからアルバムや写真集が発売されますが、今後の野望を教えてください。
小川:一発目のアルバムで「こんなグループなんだ」と分かってくれる人が増えると思うので、もう次の作品のことを考えています。「Pitchfork」(アメリカの音楽メディアサイト)で点数を取りたいですね。でっかいメジャー・フェスにも出たいです。
八月ちゃん:サマソニやフジロックに出たいです。みんなが「ああっ!」って思うようなフェスに出たいです。来年こそは学園祭にも出たいです。あと全国ツアーとか!
かなみる:何したいかなー、バク転できるようになりたい! 練習します。
 
First Album
おやすみホログラム

goodnight! records OYSM001A
定価:2,500円(税込)
2015年9月16日(水)発売

amazonで購入

【収録曲】
1. Plan
2. Before
3. Drifter
4. Machine song
5. note
6. 揺れた
7. 夜、走る人
8. forever young(Have a Nice Day! cover)
9. Tab song
10. 誰かの庭

Photo Zine
おやすみホログラム写真集 Vol.1 DVD+ZINE

判型:A3中綴
頁数:24ページ、オールカラー、DVD付
定価:2,000円+税
2015年9月16日(水)発売

内容:最新撮りおろし写真&インタビュー&映像
写真:池田敬太/文:宗像明将/デザイン:五十嵐たかし/DVD撮影・編集:離島/編集・発行:LOFT BOOKS、新宿LOFT

Live info.

おやすみホログラム ワンマンライブ
2015年9月22日(火)新宿LOFT
OPEN 19:00/START 19:30
前売 2,500円/当日 3,000円(共にドリンク代別)
チケットは、ぴあ(Pコード:272-921)、LAWSON(Lコード:71039)、e+、LOFT店頭にて発売中
問い合わせ:LOFT 03-5272-0382
 
shinjuku LOFT presents まん2まん
2015年10月15日(木)新宿LOFT
出演:おやすみホログラム/POP
OPEN 19:00/START 19:30
前売 2,800円/当日 3,300円(共にドリンク代別)
チケットは、ぴあ(Pコード:275-334)、ローソン(確認中)、e+、LOFT店頭にて発売中
 
その他ライブ
9月4日(金)四谷OUTBREAK(なの小夕子初全国流通祝賀ライブ兼ギネス挑戦会!)
9月5日(土)下北沢Basement Bar(エグフェス2)
9月7日(月)新宿LOFT(おやすみホログラム presents Shinjuku Drifter)
9月12日(土)AOMORI ROCK FESTIVAL '15〜夏の魔物〜(青森県東津軽郡平内町夜越山スキー場)
9月27日(日)りんご音楽祭2015(長野県松本市アルプス公園)