ヘンな一体感があるロフトの1週間ブチ抜きフリーフェス
──4曲目は誰が唄ってるのかと思ったんですけど…。
地下道:たつ子りんが凄いエルビスっぷりを発揮してるよね(笑)。レコーディングでメンバー全員、顔見合わせたから。
たつ子:これは2テイク録りましたね。1テイク目は普段通りに唄ったんだけど、曲に全然合ってない、めっちゃ楽しそうじゃんって言われて。悲しい感じ出してよって言うから下向いてドヨーンとして唄って。でもだんだん前向いちゃってるんだけど(笑)。
──この曲は古いってことですが、音源化したのは初めてですか?
たつ子:10年ぐらい前の曲で、当時自分達で録って出したりはしたかな。
──今回入れようと思ったのは夏の曲だから?
たつ子:かなぁ。イギリス人的に全然インパクトがある曲じゃないんだけど、年に1回ぐらい急に飛び出すみたいな曲で。リリースするタイミングも特になかったんだけど、今回、自然にこれ入れようみたいになって。
──最後にトークが収録されてますけど。
地下道:聞かなかったことにしてください(笑)。
──でもこれ聴いて、みんな仲いいんだなぁって。
たつ子:深夜のテンションだったんじゃない?
地下道:ヤケクソだよね。
──レコーディング終わりとかで録ったんですか?
たつ子:最終日かな? 前日からレコーディングして次の日の朝7時過ぎとかで。20〜30分ぐらい喋って、それを確認するのに20〜30分かかって、CDに焼き直したりとかする作業にまた20〜30分かかって。でもむしろ朝のラッシュになっちゃうから、もうちょっと遅くても良かったよね。
地下道:今回そこが一番ツラかったよね、帰りが。
──あとはまたロフトで1週間フリーライブがありますね。今年で何回目ですか?
地下道:4回目ですね。ライブじゃないです、フェスですフェス。フリーフェス。
──今までやってきてどうですか?
地下道:年々良くなってます。そもそも最初は大塚さん(ロフト店長)との呑みの場で決まったんだよね。
たつ子:なんか面白いことやろうかって話になって、ふざけたギャグみたいなのをいっぱい言ってる中でのひとつだったんだけど、後日「1週間仮押さえしたよ」みたいな(笑)。
──でも毎年皆勤賞のお客さんもいるし。
地下道:皆勤賞の人は、皆勤賞を取るための時間の過ごし方を工夫して来てくれるから。メシ食う時間とか睡眠の時間とか考えて、体調も整えて(笑)。だから1週間終わるとメンバーと皆勤賞のお客さんが同じ気持ちになるよね。「いやー、俺達頑張ったなー!」みたいな。
──初出演のバンドもいますか?
たつ子:今回は多いですね。なるべく初めてのバンドとやりたいなー、みたいな。
地下道:普段から対バンしてるバンドはまた競演もできるし。
──お客さんも普段観れないバンドが観れるほうがいいですよね。
たつ子:それが大きいよね。タダだし。まぁ別にそこでいいバンド見つけてくれとかも思ってないんだけど(笑)。シーンを盛り上げようとかも一切思ってないし。
地下道:呑みの場で始まったようなイベントだし、まさかみんながこんなに遊びに付き合ってくれるなんて。
たつ子:新しい人が呑み会に来てくれたら楽しいなー、みたいな。
地下道:バンドさんも面白そうだから俺も出るよ、みたいな感じで参加してくれてるから。だから多分面白くなります(笑)。
たつ子:結果面白くなるんじゃないかな。普通に働いてたりすれば、みんなで一生懸命になってプロジェクトを達成したりっていうことがあると思うんだけど、バンドやっててもそういうのがないから。普段ツラい思いしたりすることもないし。だからこのイベントはヘンな一体感とかあるかなって。これが5日だとただツラいだけだけど、7日あるから終わった時に味わったことがない達成感があるんじゃないかな。
──このフェスで夏が終わる感じで。
たつ子:その後にツアーが。
地下道:この7デイズも一応ツアーなんですよ。ロフト7日間が暑中編で、その後に残暑編で8月終わりから9月に地方を回ります。
たつ子:その時のほうが涼しくなってテンション高いかもしんない(笑)。
地下道:そう言えば、今回せっかくだからいろんな人に聴いてもらおうと思って、サンプルCDを1,000枚作っていろんな人に配ったんですよ。そしたら地方から来てくれてるお客さんから、地元に帰ったら配るからもっとちょうだいとか、こっちにもライブ来てねとかって声が凄くいっぱいあって。だからツアーが楽しみになりました。俺らの行ったことがない土地にも、俺らを待ってる人がいるらしいんですよ。だから是非地方の人もCDを買ってもらって、東京に来てくださいと。
──そこには行かないんだ(笑)。
地下道:これ読んで東京に来て欲しいな(笑)。