Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューMARQUEE BEACH CLUB(Rooftop2015年8月号)

2014年に突如として現れ、CDリリース前にも関わらず、徐々に話題が広がっているMARQUEE BEACH CLUBのSHELTER公演が決定!!

2015.08.01

 茨城で生まれた、ダンサブルなエレクトロポップバンドMARQUEE BEACH CLUB。GFB'15(つくばロックフェス)にて全メンバーの正式加入を発表し8月16日、17日にSHELTERで2DAYS出演が決まっている。今後の動向が気になる彼らの今を聞いた。(interview:下北沢SHELTER渡部達郎)

MARQUEE BEACH CLUBについて

──今回はインタビューのご協力ありがとうございます。まず、Rooftop初登場となりますのでバンドの自己紹介をお願い致します。
コイブチ(Vo.Gt.Syn.):初めまして。MARQUEE BEACH CLUBのコイブチマサヒロです。僕コイブチマサヒロが去年の年末に始めたプロジェクトで,普段は水戸と都内を中心に,日々,楽曲を発信し活動しています。コイブチマサヒロ、シマダアスカ、ミヤケマサノリ、カワマタカズヤ、マコトニシザワ、イシカワヒロヒサの男女6人組からなるバンドです。
──MARQUEE BEACH CLUBというバンドの名にはどのような想いが込められているのでしょうか。バンドのコンセプト等もあれば教えて下さい。
コイブチ:メンバーと最初の顔合わせで4時間くらいで決めたバンド名で、最初は誰からも親しみやすさを持ってもらえるような単語を探してて、インターネットでいろいろな記事を観ながら考えてた時に「BEACHって最高に単純で頭悪そうで親しみやすい!」って誰かが言い出して,それに満場一致しそこから広げてきました。あと僕がどうしてもすぐに読めなくて、でも読み方がわかると呼びたくなる単語を頭につけたいって願望があって、ちょうど参考にとFUJIROCKのサイトを観てた時にRED MARQUEEってステージを改めて見つけて「これだ」と思って決めました。CLUBももともと付けたかったので。勢いでつけたバンド名のわりには、なかなかいいバンド名だと思っています。
---MARQUEE BEACH CLUBをこれから知るリスナーに向けて、どのような音楽/ライブか、またリスナーに届けたい想いはありますでしょうか? 是非アピールお願いします!
コイブチ:どのような音楽かと聴かれると、自由な解釈で聞いてもらいたいので難しいですが、誰もが踊れるようなものを作っているつもりで、サウンド面に関して海外のエッセンスを取り入れつつ、それらをより日本の人が聴きやすいように日本語で、日本のメロで歌っています。僕らMARQUEE BEACH CLUBの音楽は僕らの好きなものを詰め込んだ音楽なので、それこそMARQUEE BEACH CLUBを好きになってもらって、そこから見えてくるほかの音楽を好きになってもらえたら嬉しいです。
----初めて私が出会ったのは、前バンド「STEREOGRAM」の時でした。MARQUEE BEACH CLUBのライブを観て、前バンドの要素も感じさせつつよりダンサブルでエレクトロニカな要素が加わった気がします。それは、新しいメンバーを迎えたことで、バンドの幅が広がったのでしょうか?バンド名を変えるに当たっての心境、また目的はどのようなものだったのでしょうか?
コイブチ:もともと僕が活動していたSTELEOGRAMとMARQUEE BEACH CLUBは別物で。僕が学生時代にSTELEOGRAMは主に活動してたんですが,メンバーの環境の変化とかでなかなか活動できなくなってきて、活動できなくても曲は地道に作ってたので、それを発表する場を作りたいなと思って、別のプロジェクトをやってみるかと立ち上げた感じです。もともとギターだったのですが、別のプロジェクトだし、歌ってみようと去年の年末くらいに人生で初めてマイクを持ってセンターに立ちました。ダンサンブルでエレクトロニカな印象が増えたのは、ソロプロジェクトとして始めたので、STELEOGRMの時とは違い、1から一人で曲を積み上げていくので、僕の好きな音楽性がより強くなったという感じで、それらを演奏するにあたり信頼できるメンバーを集めたというイメージです。一応、最初はソロプロジェクトと題して活動してたのですが、7月に行われたGFB(つくばロックフェス)をもってバンドとして再リリースをしました。実はいつかバンドとしてリリースしようとは初めから決めていて、メンバーともそのつもりで活動していたので、今更感はありますが(笑)。
----また音楽性的には、海外も意識している印象を受けました。実際は如何でしょうか? 海外だとどこに活動の幅を広げたいと思いますか?
コイブチ:音楽性としては、海外向けというか自分の好きな海外の音楽のエッセンスを作品に詰め込んでるというイメージなので、海外を意識しているかと聞かれたら、そこまでではないかもしれません。でも海外で演奏したいし、自分の憧れる海外のアーティストの住む街へ行ってみたいです。自分たちがそうであるように言葉がわからなくても音楽って好きになれるし、グッドミュージックを作れば自ずと国籍関係なく響くと思うので、それこそ国内国外関係なく聞いてもらいたいです。
──影響を受けた音楽を教えて下さい。またその音楽にはいつどのように出会ったのですか?
コイブチ:影響を受けた音楽というと、なんでもたくさん聴くので難しいですが、やっぱり2008年から2010年くらいにデビューしたアーティストが好きです。FOALSとかTwo Door Cinema ClubとかPassion PitとかVampire Weekendとか、その頃のアーティストの実験的で新しいことをやっているのに、しっかりとのれてポップミュージックに落とし込んでるのが好きです。あとは影響を受けたとしたらWashed OutとかToro y Moiとか、それらとの出会いとしては、それこそ高校生の時はCDを単純に買う以外に、レンタルショップのCDをかたっぱしから借りて聴いていたような人なので、掘り下げるのが好きで、いろいろなレビューとか見て出会っていきました。でも海外のアーティストだけでなく日本のアーティストもたくさん聴きますね。特にOGRE YOU ASSHOLEはその中でもかなり聴いていて、バンドのあり方とかサウンドとかとにかく勉強になるし、単純に大好きでファンです。あとはオワリカラのライブを何年か前に見た時に衝撃を受けたからこそ、今があると思ってます。その他だとメロディーは宇多田ヒカルとかゴダイゴから結構影響受けてます。
----アーティスト写真にお花が映っておりますが、どのようなイメージで作成したのでしょうか?
コイブチ:もともと日頃からどっか旅行へ行ったり、散歩している時に花の写真を何気なくとってて、最初のライブが決まった時にそのライブハウスは天井が高くて、大きく映像を出せるライブハウスだったので、せっかくだし、アートワークをでっかく出したいなぁと思って、それらの作成を考えた時に、自分の生活に根付いた写真とか映像を使いたいと思って、それで沢山写真をとっていた花を使おうと思って、そこから花を使ってます。あとは海外の好きなアーティスト達も花のモチーフを使ってたりとかするので、最初は自分のとったものを使ったりもしてたんですが、だんだん写したいイメージとか、作りたいアートワークも決まってきて今は大学時代の花屋さんの先輩からイメージにあった花の写真を供給してもらってます(笑)。
 

茨城を代表するバンドになりたい。

──茨城を拠点に活動されていて、茨城の野外FES、GFB’15へ出演されました。茨城に対する思い、FESに対する思いがあれば教えて下さい。
コイブチ:まずはじめに、年末に組んだばかりでGFB’15(つくばロックフェス)に出演させてもらえることが本当に嬉しくて、今のメンバーを集める時に来年のGFB’15は絶対でられるように曲作るからって誘っているので(笑)。今はちょっとホッとしてます。でも他にも誘った時の大きな口約がいくつもあるので頑張ります(笑)。 茨城に対する思いとしては、やっぱり僕はずっと茨城という土地で育ってきたので、茨城を代表するバンドになって、茨城を盛り上げたいと思ってます。先日行われたGFB’15は、そんな気持ちがあるので、茨城のバンドとして、間違いないライブをしたいという思いをもって臨みました。
----茨城の話題になりましたが、茨城の良い所、またオススメの所はありますか?(笑)
コイブチ:茨城の良いところー。山と海ですかね。自然が豊か。MARQUEE BEACH CLUB的にいうとバンドを組んで最初のアー写を取りに行った日立というとこにある助川山という、僕もよく登る標高400mくらいの山があるんですが、そこが地味におすすめです。そこから見える海と山のコントラストが好きです。
あとは何より、音楽が豊かです。良い音楽がたくさんあるシーンだと思います。GFB(つくばロックフェス)とかROCK IN JAPAN FESTIVAL。あとは水戸の芸術館周りでも音楽のフェスをたくさんやってるし。
----茨城で野外FES「GFB」と水戸のサーキットイベント「えーじゃないか」を主催している伊香賀守氏とは前々から強い関係性かと思いますが、どのように出会ったのか、またどのような存在を教えて下さい。
コイブチ:前のバンドSTELEOGRAMの時に出会いました。当時、なぜか全然茨城でライブやってなかったので、東京まで見に来てくれて。最初メンバーに声をかけてくれた時は、僕は話せなくて、遠目で見るかぎり怪しい業界の人かと思ってたので(笑)。そのあとイベントに誘ってもらって伊香賀さんのイベントに出るたびに音楽に対する思いとか茨城という土地への思いが伝わって来て、最初は怖い人だと思っていたのですが、いろいろ話していたらいつの間にか仲良くなっていました。今は信頼できる音楽の相談相手です。茨城にはなかなか都内とか、音楽の先の話、助言をしてくれる方がいないので。毎回刺激をもらってます。
----同世代で意識しているアーティストはいますでしょうか? また理由を教えて下さい。
コイブチ:グッドミュージックを作りたいことがやっぱり先行しているところはあるので、いい意味で際立って意識しているアーティスト! みたいな存在はいません。でもシーンを盛り上げている同世代のアーティストたちの動向はチェックしてるし、好きな同世代のアーティストも本当にたくさんいます。他に海外の同世代のアーティストも掘り下げたりしてます。あと共演した同世代のアーティストとかとも、打ち上げとかで好きな音楽の情報の交換もしてます。
──BANDとして活動する中で日本の音楽シーンで感じることがあれば教えて下さい。
コイブチ:個人的には、ちょっと前のシーンよりかは幅広いジャンルのアーティストが沢山でてきて、リスナーとしては、好きな音楽を見つけやすくなったと思います。音楽のジャンルってもう出尽くしてる気がするのですが、やっぱりその中でも旬なもの・今鳴っているものから、好きな音楽を見つけた方がわかりやすいし楽しめると思うし、それこそ今は音楽のリリース一つとってもいろいろなリリースの方法が出てきてるから、とにかく僕らは多様化するシーンのその中でも、ぐっと地に足をつけられるバンドになりたいですね。
──曲はどのように作成しておりますか? 曲作り、歌詞へのこだわり等あればお教え下さい。また歌詞の内容など教えて下さい。
コイブチ:曲は主に僕がパソコンに向かって基本全部のパートを制作していますね。それをメンバーに渡して、各々さらによくできる場所があれば良くしていくといった形です。曲作りのこだわりとしては、僕は結構リズムとメロディーを気にしてて、それこそ最初にドラムとベースだけである程度の構成を作って、それを作りながらメロディーを作ってて、やっぱり根本的に踊れるリズムとリズムにのるメロディーは大事なので、それらが固まったら上物を考えます。いろいろな音がなっている音楽の方が好きなので、つい上物を入れすぎてしますのですが。でもそこがMARQUEE BEACH CLUBの味になってるかなとも思ってます。あとはいろいろ気にしていることがありますが企業秘密です(笑)。 最近は音の引き算もできるように勉強してます。歌詞のこだわりとしては、内容先行というよりは響き先行ですね。メロディーにのせてちゃんと響く言葉を入れてそこから広げていくといった感じです。といっても、適当に並べてるわけではなくて、メロディーを作っているのと同時に書きたいことがでてくる感じなので、全体の歌詞のイメージは最初からあります。あとはとにかくシンプルな歌詞にできるように努めてます。歌詞の内容としては、ぜひ曲を聴いて自由に解釈してもらいたいです。ポップミュージックっていい意味で広く解釈できる歌詞だったりするので。
 
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LIVE INFOライブ情報

<下北沢SHELTER公演>
8/16(日) BATTLE60×60
[出演]DE DE MOUSE+his drummer / toconoma ※OAにて出演
 
8/17(月) M.A BEAT!JAPAN TOUR 
[出演]M.A BEAT! / D.A.N. / WONDERVER
 
8/30(日) Beat Burn @ club SONIC mito
 
9/12(土) オワリカラ presents『渋谷モンパルナス vol.2』@ 渋谷3会場
 
9/19(土) RocketDashRecords presents『New Action! x Beat Burn』
@club SONIC mito
DALLJUB STEP CLUB / Lucky Kilimanjaro / thai kick murph
<DJ>星原喜一郎 / 遠藤孝行 / 伊香賀守 / minisky
 
9/21(月祝)、22(火祝) SHIMOKITAZAWA INDIE FUNCLUB 2015 
@下北沢ライブハウス
 
9/23 New Acition @ 新宿MARZ、motion、Maeble
 
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