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KOZZY IWAKAWA(Rooftop2015年5月号)【完全版】

 マックショウ、コルツのリーダーとして活躍するKOZZY IWAKAWAこと岩川浩二が自身のルーツ・ミュージックと対峙した日米合作カバー・アルバム『THE ROOTS 2』に続き、待望の純国産オリジナル作品『MIDNITE MELODIES』を発表する。バンドと一線を画したソロならではの音世界は、アメリカのリズム&ブルースやソウル・ミュージックに根差しながらも日本の武骨なロックのDNAを受け継いでおり、これまで数々のグッド・メロディを世に紡ぎ出してきた彼の天賦の才に焦点を合わせたものだ。また、これまで声高なメッセージ・ソングから背を向けてきた彼がさり気なくもエールを贈る歌を唄っているのは新機軸であり、これもソロ・ワークスの為せる業なのではないか。国内随一のロックンロール・プレイヤーでありメロディ・メイカーである岩川の音楽紀行は国境も時空も自由に飛び越える。その旅で培ったものが糧となり、溢れんばかりのふくよかなメロディとして実を結ぶのだ。音楽を通じて彼の旅路に同行できる僕らは果報者である。(interview:椎名宗之)
※このインタビューは『MIDNITE MELODIES』制作期間中に自社スタジオ「ROCKSVILLE STUDIO ONE」で話を聞いたものです。アルバムのタイトル、曲順、THE MODSの森山達也氏のゲスト参加が正式に決まる前の内容であることをご了承下さい。

自分のルーツ音楽をL.A.でプレイできる醍醐味

──マックショウの全国ツアー『スリー・ホット・マックス '90』の合間に渡米して『THE ROOTS 2』を完成させ、ツアー・ファイナル公演が大盛況のうちに終了したかと思えば今はソロ・アルバム制作の追い込みと、このワーカホリックぶりは一体どういうことなんでしょう?
K:自分のルーツと向き合ったカバー・アルバムも、オリジナル曲で固めたソロ・アルバムも、そろそろ出しとかなきゃな、って感じかな。『THE ROOTS 2』のほうは今年の頭にオフを兼ねてL.A.に行って、どうせ行くならアルバムを作るかと。その発想が日本人のダメなところだね(笑)。
──岩川さん自身、2年前に発表した『THE ROOTS』に大きな手応えを得たからこそ2作目を作ろうと。
K:うん。前作と同じメンバーと環境でやれるならやりたいなと思って。ロックンロールの本場で自分のルーツ・ミュージックを録って持ち帰られるチャンスがあるならやりたいし、マックショウとコルツ同様、この『THE ROOTS』のシリーズも続けることに意義があると思うから。
──前回と同じく、レコーディングはキングサイズ・サウンドラボという倉庫を改造したようなスタジオで作業をされて。
K:設備も音も凄く良かったから、また使いたくてね。前作を出した時、意外と若いお客さんまで気に入って聴いてくれたんだよ。その反応が自分では予想外で、それなら取り上げたい曲がまだまだあるぞと。向こうに行けば時間が許す限りいくらでも録れるしさ。十代の頃に聴き込んでいたシチュエーションが目に浮かぶような、自分の好きな曲メインでね。そういう今の自分の血と骨になっている曲をL.A.でプレイできるのが醍醐味なんだよ。
──現地メンバーのドン・ヘフィントンさん(ds)とデヴィッド・ラリックさん(tenor sax)は前回に続いての登板ですね。
K:ドンもデヴィッドも前回の演奏が良かったし、また一緒にやりたくてね。このアルバムに選ぶような古い曲もよく知ってるから話も伝わりやすいし。コミュニケーションの部分で言葉の壁はどうしてもあって、事前にあれこれ説明しても埒が明かないところがあるんだけど、音を一緒に出してしまえば話が早い。リズム隊のドンとトミー(神田)、字面だけ見ると仲良くやってるように見えるけど、片や英語しか喋れない、片や標準の日本語もおぼつかない、広島弁しか喋れないっていう(笑)。そんな2人が息の合った合奏をしてるんだから面白いよね。
 
kozzy_web2.JPGkozzy_web6.jpg──今回も録りは早かったんですか。
K:2、3日で終わったね。後でテープを聴き返してみると、「ここはああしよう、こうしよう」っていう話はお互いにしてない(笑)。ちょっと音を合わせて積み上げていけば充分建設的って言うか、それが言語を超えた音のコミュニケーションなんだと思う。歌入れは英語だから苦労するんだけど、現地のミュージシャンやスタッフが「さっきのは良かったよ」みたいな感じでちゃんとアドバイスをしてくれる。アメリカなりL.A.なりのレコーディング・マナーに則った上で「KOZZY、ここはどうする?」とこっちの意思を尊重してくれるんだよ。そうやって音楽でつながった有機的なコミュニケーションはいつも向こうへ行くたびに実感するね。
──ストーンズで有名な「NOT FADE AWAY」やリトル・リチャードの「OOH! MY SOUL」辺りは納得のチョイスなんですが、キンクスの「SUNNY AFTERNOON」、ヤードバーズやフーで知られる「BOOM BOOM」や「ZOOT SUIT」といったブリティッシュ・ビート系の選曲が個人的には新鮮だったんですよね。
K:60年代のブリティッシュ・ロックはやっぱり外せないからね。当時のブリティッシュ・ロックの連中も、僕らみたいにアメリカに憧れてロックをやってたわけでしょ? ルーツ・ミュージックを熟知したアメリカ人のミュージシャンと一緒に演奏するとそれを実感すると言うか、憧れてたアメリカのロックンロールのツボが分かるんだよね。自分たちがブリティッシュ・ロックを経由してルーツ・ミュージックに辿り着いた経緯も思い出させてくれるしさ。如何にも英国然としたレイ・デイヴィスだって、アメリカのロックに憧れてアプローチしていたんだなっていうのが本場の連中と一緒にやるとよく分かる。
 
THE ROOTS 2

FAMC-172/定価:2,300円+税
発売・販売:株式会社KADOKAWA
Released by B.A.D RECORDS UNITED
2015年3月25日(水)発売

amazonで購入

【収録曲】
01. NOT FADE AWAY(music & lyrics:Petty, Hardin)
02. LEAVE MY KITTEN ALONE(music & lyrics:John, Turner, McDougal)
03. OOH! MY SOUL(music & lyrics:R. Penniman)
04. BOOM BOOM(music & lyrics:J. Hooker)
05. GOT MY MOJO WORKING(music & lyrics:Foster)
06. SUNNY AFTERNOON(music & lyrics:R. Davies)
07. GOOD TIMES(music & lyrics:Sam Cooke)
08. I'M TALKING ABOUT YOU(music & lyrics:Chuck Berry)
09. SHAKIN' ALL OVER(music & lyrics:Johnny Kidd)
10. JUMP JACK, JUMP!(music & lyrics:M. Taylor)
11. ZOOT SUIT(music & lyrics:P. Meaden)
12. SOME OTHER GUY(music & lyrics:Leiber, Stoller, Barrett)
13. MY ONE DESIRE(music & lyrics:D. Burnette)
14. AIN'T THAT A SHAME(music & lyrics:A. Domino, D. Bartholomew)
15. I WON'T STAND IN YOUR WAY(music & lyrics:Brian Setzer)

MIDNITE MELODIES

FAMC-181/定価:2,700円+税
発売・販売:株式会社KADOKAWA
Released by B.A.D RECORDS UNITED
2015年5月27日(水)発売

amazonで購入

【収録曲】
01. ROLL WITH ME
02. ワンパイントの夢 feat. 森山達也
03. WARAERUHANASHI
04. FULL OF LOVE
05. DON'T FOLLOW ME, I'M LOST TOO
06. ブルースをあげよう(Give ya Blues)
07. STOP THE TRAIN
08.サンライズ
09. スケアクロウ
10. Hey Hey Hey Hey
11. 真夜中のメロディ

Live info.

KOZZY IWAKAWA LIVE TOUR 2015
『Roots And Melodies』
★2015年5月9日(土)石川・金沢MILLION CITY
18:30/19:30 3,800円/4,300円(1ドリンク別)
問い合わせ:MILLION CITY 076-233-2369
チケット取扱店:DYNAMO 076-262-5799
場所:石川県金沢市片町2-13-11 ミリオンビルB1F
 
★2015年5月10日(日)愛知・名古屋E.L.L FITS ALL
18:00/18:30 3,800円/4,300円(1ドリンク別)
問い合わせ:E.L.L 052-201-5004
場所:愛知県名古屋市中区大須2-10-43
 
★2015年5月15日(金)高知BAY-B
18:30/19:30 3,800円/4,300円(1ドリンク別)
問い合わせ:BAY-B 088-834-4177/BLUE SKY 088-848-0225
場所:高知県高知市桟橋5丁目5-40
 
★2015年5月16日(土)広島CLUB CHINA TOWN
18:30/19:30 3,800円/4,300円(1ドリンク別)
問い合わせ:CHINA TOWN 082-247-5270
チケット取扱店:GALLERY SPACE 5.15 080-9795-1738
場所:広島県広島市中区銀山町9-16
 
★2015年5月17日(日)福岡INZA
17:30/18:30 3,800円/4,300円(1ドリンク別)
問い合わせ:INZA 092-406-2729
場所:福岡県福岡市中央区春吉3-5-7 B1F
 
★2015年5月30日(土)東京・渋谷WWW
18:30/19:30 3,800円/4,300円(1ドリンク別)
問い合わせ:WWW 03-5458-7685
チケット取扱店:原宿カウンターアクション 03-3423-8227
場所:東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル地下
 
★2015年5月31日(日)大阪・北堀江CLUB VIJON
17:30/18:30 3,800円/4,300円(1ドリンク別)
問い合わせ:VIJON 06-6539-7411
場所:大阪府大阪市西区北堀江1-22-3