トップ > インタビュー > 笹原雄一(株式会社イーミュージック代表/演劇プロデューサー)(Rooftop2015年5月号)

笹原雄一(株式会社イーミュージック代表/演劇プロデューサー)(Rooftop2015年5月号)

 芸能事務所の社長にして興行屋。世間を騒がせるためだけに生きている男、笹原雄一がLoft PlusOne Westで主催トークライブ『大阪大炎上』を定期的に開催し始めて早半年の月日が経った。さまざまな話題をロフトに提供してきた彼のこれまでと今の胸中を直撃![interview:平松克規(Loft PlusOne West)]

最初にイベントをやったら「何だこんなもんか」って

──まず、笹原さんって何をされてる方なんでしょうか。
S:本当はイーミュージックって芸能事務所の社長なんだよ。もともとは下北沢の本多劇場にいて、そのまますぐに独立して演劇の制作をフリーでずっとやってた。それで1999年にキャッシュボックスって会社を作って、演劇だけじゃなくプロレス団体の経営やK-1のジムとかいろいろなことをやってた。その時の取引先がイーミュージックで。これはもともと吉本興業を辞めた小室哲哉のために作られた会社なんだけど、小室さんにあんな事件が起きて、みんな泥舟から降りるように逃げ出してしまった。その時、僕はただの取引先だったんだけど、「誰もいないんで社長やらない?」って話になって、まぁいいよって。
──ではなぜ、社長業をやりながらロフトでトークイベントをやっているんですか。
S:まず下北沢って土地があって、僕からしたら〈演劇の街〉なんだけど、音楽をやってる人からすれば〈音楽の街〉なんだよね。本多劇場の社長とロフトの会長はお互い仲が悪いんだけど、僕からすれば音楽も演劇も同じだから、どっちもどっちじゃんってのがあった。だから演劇やってる人がロフトに出たり、ロフトに出てる人が本多劇場に出ればいい。お互い出たほうが広がりもあるから。あと僕は小屋出身だから、小屋で働いている人たちにシンパシーが異常にあったんだよね。だから20年以上ずっとロフトでやりたいと思ってた。
──なるほど。ロフトでは最初にどのようなイベントをやったんですか。
S:『BURST』の編集長をやってたピスケン(曽根賢)と『DUNE』の編集長をやったりソフィア・コッポラの映画に出てた林文浩、あとケロッピー前田と釣崎清隆っていうメンバーでイベントをやったのが最初。当時「電子書籍が来る」ってことに紙の連中がビビってたんだけど、ピスケンが『BALLS』ってA3の雑誌を出すって言ったの。だったらイベントをやれば引っ込みがつかなくなるだろうと思って阿佐ヶ谷ロフトAで開催したんだよ。それでやってみたら、何だこんなもんかって。
──それはどういう意味ですか?
S:俺はロフトから「来るんじゃねぇよ」って言われると思ってたんだけど、普通に「面白かったです」って言われて。これでいいんなら何でもしますよってことで、『週刊プロレス』の編集長だったターザン山本とイベントをやろうと思った。でも水道橋博士とかが彼を散々いじりまくってたので、それとは別の方向へ行こうと。だから彼にアカデミックな色合いを付けるためにいろいろと考えたんだけど、アカデミックな人は誰もターザン山本に興味を持たなかった(笑)。じゃあインチキペテンのほうでやろうと。僕の師匠は猪木 VS アリ戦とかを企画した康芳夫っていうインチキなジジイだったので、この人と会わせようと思った。ターザン山本も『夢の懸け橋』っていうプロレス団体を集めたイベントを東京ドームでやったりしてたからね。そういう面子で一山当てたい興行屋のイベント『山師サミット』を阿佐ヶ谷ロフトAで5、6回やって、それからずっとロフトに居座ってる。
 

イベントに呼べる人は皆〈自分は正しい〉と思ってる

──では東京だけではなく、どうして大阪でイベントをやるようになったんですか。
S:まず僕がロフトで当てた企画で、iPS細胞の森口尚史ってのがあって。ニコ生やったら5万人入るし、チケットはすぐに売り切れる。それでこの手はアリだなと思った。そんな時に大阪に目を向けたら、LINE府議、号泣議員、おぼちゃんとか最強の素人がキラ星の如くいる。僕は森口以降そういうのに目をつけていたし、大阪にロフトもある。それで大阪に乗り込もうと決めたんだ。
──実際にイベントをやってみてどうですか。
S:話題性のある人を呼んだら、お客さんはちょっとしかいないけど、後ろのほうはマスコミがグワッと来るわけだよ。ニコ生も3万人とか行くし、タダなら見たい人が山ほど来る感覚なんだよね。でもマスコミの連中は悪く書こうとしてたね。山本景の時も「客は20人しかいなかったけど、マスコミは何十人もいた」って書かれて。テメエらがいるからチケット出さなかったんだろ! って話だよ。やっぱり僕はまだ彼らがロフトを認めないって空気を感じるね。
──そうなんですか?
S:だって自分たちの理解できないものって怖いじゃない? 「酒呑みながら記者会見なんてふざけんじゃねぇ!」って人もいるし。こっちは「ロフトは居酒屋」って言われてるから、未成年は入れませんって真に受けてやってるのに。
──やっぱり大阪にトーク文化が根付いてないと感じますか。
S:いや、そんなことは全然感じない。東京でやるのも大阪でやるのも一緒だよ。トーク文化なんてそもそもないでしょ。客が入ってりゃ盛り上がるし、入ってなかったらシラけちゃうだけの話で。そんなもん客が入るか、入らないかだけだから、文化がどうのこうのなんて絶対ないよ。興行屋だから客が入ってればいいし、入ってなかったら死にたくなるんだよ。来てくれたお客さんにも本当に申し訳ないしさ。小屋の人にもどういう顔をしたらいいか分からないから、ヘラヘラ酒呑むしかないんだよ。
──それくらいのリスクを背負ってでも大阪でやる価値があると。
S:今まで挙げたようなハイパーオカルトは大阪にいるって感じなので、これは東京にいる場合じゃない。山本景がトークイベントやる時も、橋本市長が「どんどんやればいい!」ってエールを送ってたし。そんなの東京じゃあり得ないよ。
──そうなんですか?
S:そりゃそうだよ。東京で山本景にトークライブやれって言ったって、「マスコミの囲み取材で」って言う人いないでしょ。基本的にロフトさんって半シロウトっていう人を上げてるところがあるじゃない? でもそういう人たちこそが究極のプロだったりするわけなんだよ。関西にはそういう人がたくさんいる。それだけ関西は文化的なんだよ。森口尚史なんてもともと関西の番組で「嘘じゃねぇの?」って結構やられてたの。そんなネタが東京に来るようになって、地方にバラまかれて道義的におかしいって叩かれる。でも関西ではもともと「仕方ない」みたいな扱いだったから。だからこっちはもう宝庫だよ。
──大阪にはまだまだハイパーオカルトな方がいますか。
S:まだまだいるよ。浪速のエリカ様とか。今年はあんまり出てきてないけど。
──去年は凄かったですもんね(笑)。
S:あんなに出てくる? 3ヶ月ごとにスーパースターがどんどん出てくるわけじゃん。しかもほとんど関西。佐村河内くらいだよね、関東のスターって。
──そういう人たちはずっとアタックしてたら、いつか呼べるものなんですか?
S:難しい人もいるけど、背に腹はかえられない人もいるから。呼べる人に共通してるのは〈自分は正しい〉と思ってることだよ。
──そこが面白いんですよね。
S:そりゃそうだよ! イカレてるよ!
──喋っててもイカレてるって思うんですか?
S:確実にイッちゃってるもん! ああいう人はいいよね!
 

大阪でとにかく満員にしたい!

──今やられていることで一番熱量を向けているのが、トークライブなんですか。
S:僕はそうだね。自分の会社は大きなところなので、絶対これに対して賛同しないですけど、僕個人としてはこれです。やっぱりYとかHとかが嫌いなので。アイツらが来れないくらいに客を入れたいね。アイツらが出れないように、ずっと居座ってやろうと思ってる。迷惑な話でしょ?
──いえいえそんなことないです(笑)。本日(4月20日)のイベントは笹原さんの聖誕祭で、またひとつ歳を重ねるわけですが、この年の抱負はありますか?
S:あります! 大阪でとにかく満員にしたい! 僕、昔から数えると大阪で100ステージ以上やってるけど、満員ってほとんどない。良くて8割。その20何年前から続く悔しさっていうのがずっとあるので、人生の中で一度は大阪に逆襲しないと。やられたまんまでは終われないので。ロフトプラスワンウエストで10回連続で満員にすること、それが僕のライフワークだね。
──なるほど。満員にできそうなプランはありますか?
S:だって声かけても皆が皆出てくれるわけじゃないじゃん? だいたい山本景あたりで、本人たちも「これバカにされてんじゃねぇの?」って気づき始めたんだよね。でもやってりゃ何かあるからね。JYJとか韓流系のイベントを新機軸として、それでとりあえず金だけはロフトさんに協力するので、その間に何か面白い人が出てくればいいなと思ってる。
──最後に『大阪大炎上』に来られる方にメッセージをお願いします。
S:いつも大ネタを仕込んだつもりがドタキャンされてるけど、そのうちちゃんと出てきますんで、それまで諦めずに付き合って頂ければと思います!
 

Live info.

大問題トークライブ『大阪大炎上』Vol.10
2015年5月16日(土)大阪Loft PlusOne West
【出演】笹原雄一(株式会社イーミュージック代表・演劇プロデューサー)
【ゲスト】大物ゲストブッキング中!!
【MC】福田光睦(Modern Feraks Inc.)
OPEN 18:30/START 19:30
前売 1,800円/当日 2,000円(共に1オーダー500円以上必須)
イープラスにて発売中!!
問い合わせ:Loft PlusOne West 06-6211-5592
*iPS森口&LINE府議などを仕掛けた“ペテン”プロデューサー笹原雄一が、いま最も列島を騒がせている《渦中のゲスト》を迎えてお送りする、毎月恒例の大炎上トークライブ! 第8回は新会社「EMチャンネル」の設立を記念しての記念イベントを開催! 相変わらず日本社会のスキャンダルと韓流ビジネスを追い続ける笹原雄一は、新会社設立で何を目論むのか!? イベントでしか話せない危険すぎる芸能裏情報爆弾を次々と投下、ダダ漏れ情報満載でお届けする炎上必至、危険すぎる一夜をお約束!