Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー CQ(web Rooftop2015年4月号)

CQ「what a Wonderful World’s End」リリースツアーファイナル、SHELTER初ワンマン直前インタビュー!

2015.04.21

元東京酒吐座のササブチヒロシ、渡辺清美、菅原祥隆が中心となって結成されたCQ。
念願となるLPでの音源「what a Wonderful World's End」発売に伴い、
全国ツアー中の彼らにファイナルとなる下北沢SHELTERでの初となるワンマンに向けたインタビューを実施。
結成発表から約1年、リリース・ツアーと、火の玉の如く駆け抜けている彼らの"今"が閉じ込められた言葉を聞いて欲しい。
ライブで最も発揮されるという彼らの魅力に迫った。(新宿LOFT 河西 / 下北沢SHELTR 上里)

 CQとは?

 
──まず、WEB Rooftop初登場ということで、CQというバンドについて伺いたいと思います。それぞれ別のバンドで活動されていた方々が集まっていますが、CQというバンド自体のメインコンセプトとは何でしょうか。
ササブチ:バンド内の共通言語として、「'80s」と云うのがありまして、聴いてて一番楽しかった時代の音楽と言いますか・・・聴いててワクワクすると言いますか・・・ねぇ?澁谷さん?
澁谷:80年代に多感な時期を過ごしてきたので、聴いていた音楽や触れてきた文化が嫌でも染み付いてしまっているというか。80'sと言っても表も裏もありますが、僕は一括りで好きなんです。今改めて聴くと赤面するようなものも多いですがそれすら愛おしいし(笑)、同時に当時ワクワクした記憶を思い出すんですよね。
──昨年、結成発表をしてからここまで活動してみての手応えはいかがでしょうか。
ササブチ:発表して既に3回ツアーに出ている訳なんですけど、よくよく考えるとまだ1年経っていないんですよね。作業内容は向こう1年分やっているので、しょっちゅうスタジオに居た気がしますが・・・徐々に名前は広がって来ているのかな?と思いたいですね(笑)
澁谷:あっと言う間でしたねぇ。あえて音源を流通させず、会場限定で販売するというやり方なので、反応がダイレクトで面白いです。不安もいっぱいですが(笑)
渡辺:本当に速いペースで、よくぞここまで進んできたなと感じています(笑)
ただこのメンバーならもっとやれると思ってるし、伸び代もまだまだあると思っているので今後も楽しみです。
菅原:ツアーで各地で演奏したときの感触やFacebook等の海外の反応が増えて来ているので手応えは感じていますね。Japan Timesで全文英文で掲載していただいたことも地道な活動の成果と思っています。
Yuki:私は今年に入って加入したのですが、この短期間で凄い勢いで進んでいる実感があります。今回のツアーは、活動の幕開けにふさわしく素晴らしいものにしたいと思うとともに、今後への期待感に溢れています。
 

新作1st LP「what a Wonderful World's End」について

 
──まずは発売おめでとうございます。今回はLPに同内容のCD付パッケージとなっていますが、アナログ盤として出そうとした主な理由はどのようなことなのでしょうか。
ササブチ:約1名を覗いて、基本僕達はレコード世代なんです。時代も変わって行って、メディアもレコード→CD、ついには自宅で買える「配信」にまでなってしまった。便利になったが故に、やはり淋しい。音もそうですが、アナログ盤を手にした時の「感動」って他のメディアではなかなか経験できないと思います。単純に「夢を叶えたかった」というのはありますね。僕個人ですが。
澁谷:ぶっちくんと全く一緒で、音も含めて、アナログへの憧れに尽きますね。
渡辺:やっぱりレコードを手にした時の説得力、存在感、音ですね。音源ではなく作品なんです。世代かもしれませんが(笑)
レコードが普通だった時代から最先端を目指してCDは普及していったと思うのですが、いつの間にか誰でも作れる手軽なモノとして制作含めて成り下がってしまった気もしています。それを疑問にも感じていなかった。
今回ぶちおさんの提案で改めて大切さを思い出し、そして飛び込んだ感じです(笑)
結果やって本当に良かったと思ってます。
菅原:僕は別の活動でも海外にツアーに出ることがあるんですが、海外はCDではなく、アナログレコードと配信メインになって来ていると感じています。日本はまだそこまでの市場にはなっていませんが、目線は世界視野でありたいので、アナログ盤でのリリースは大賛成でした。
Yuki:ササブチさんの言う約1名が私です(笑) CD世代でした。むしろレコードに触れるのが初めてなほどで(笑)
だからこそ逆にすごく新しくて。同世代の人たちは、ほとんどそうじゃないかなと思います。そういう意味では、自分と同じ世代の人にこそ手にとって、このワクワク感とか感動を味わってもらいたいです。
──タイトル「what a Wonderful World's End」に込められた意味とはなんでしょうか。1st album「what a Wonderful World」との位置づけはどのように意図されているのでしょうか。
澁谷:質問への回答になっていなかったらすみません。
そもそも今作は”終わりゆく世界での群像劇”を描いたコンセプトアルバムで、物語があります。
曲名は全て登場人物の名前となっていて、その人物たちはそれぞれが繋がりを持っています。
アルバムにプロットが載っているので、どんな物語かは買って頂ければと(笑)
1st album「what a Wonderful World」に3曲追加されたLP「what a Wonderful World's End」に加え、EP「what a Cruel World's End e.p.」<サウンドプロデュース&ミキシングエンジニアとしてNARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS)、ATSUO(BORIS)、青木裕(downy)が参加> も合わせて聴いて頂けると、より深くその世界観を知ってもらえるかと思います。
──皆さんそれぞれが思う、聴き所をできるだけ具体的にお願いします。
ササブチ:私、延々作業していたのでもう全部です!(笑)
澁谷:曲や音像はもちろんのこと、アナログ盤に封入されている歌詞やプロットをじっくり見て頂きたいですね。アルバムの世界観をより深く理解出来るかと思います。
渡辺:アナログプレイヤーがある方はレコードとCDの聴き比べを是非していただきたいです。付属のCDもただのCD化という安っぽい扱いではなく、マスタリングも変えています。ササブチが手塩にかけた作品ですので、そういう部分も聴き取っていただければ(笑)
菅原:音像担当としてはリズム隊の存在感とギターの奥行感、轟音ギターの重なり具合がデジタル録音デジタル盤と確実に違います。ぜひ両者を聴きくらべてアナログ盤の音の良さを爆音で体感して欲しいですね。
Yuki:1枚のアルバムとして緻密な構成になっていると思っていて、通して聴くと感情を突き動かされます。1曲単位の配信が可能な時代で忘れがちですが、1枚のアルバムとして聞くことの重要さを実感できます。
 

LIVE INFOライブ情報

2015.4.29(水)
CQ 1st LP 「what a Wonderful World’s End」 Release Tour final Oneman 「Eli.」

出演 / CQ
場所 / 下北沢SHELTER
OPEN 18:00 / START 19:00
ADV¥3500 / DOOR¥4000
ローソンチケット(L:71052)・e+・SHELTER店頭・バンド予約にて絶賛発売中!

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