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ryo(HOLLOWGRAM)×インザーギ(メガマソ)×櫻井有紀(rice)(web Rooftop2015年4月号)

3人のヴォーカルを始めた意外なきっかけ

——皆さんがヴォーカルを始めたきっかけと時期を教えてください。
有紀:僕は中学校3年の時ですかね。
ryo:ヴォーカルを始めたのが?
有紀:人に言われて始めたんですよ。プロスケーターになりたくて、いつも遊んでいる広場があったんですね。町田なんですけど(笑)。
インザーギ:悪いっすね(笑)。
有紀:(笑)ものすごくモテたかったんですね。今すぐモテるためには何をしようって思ったらスケボーしか思いつかなくて(笑)。そうしたら女の子たちが集まるようになって来て。そのうちに、当時はポケベルの時代だったんですが、ベル番を交換して、仲良くなった子達とスケボー仲間と一緒にカラオケに行ったんですよ。その仲間の内の1人が、その後でRaphaelってバンドでベースをやるYUKITOって奴なんですけど。で、一緒にカラオケに行った時に「お前、歌めっちゃ上手いな! 俺、実はバンドやってるんだ。お前みたいなヴォーカルを探してたんだ!」って言われて、そのまま、あれよあれよっていうのが最初で。
インザーギ:えっ、声楽は?
有紀:クラシック出身みたいな言われ方をすることが多いんですけど、声楽らしい声楽って実はやったことがなくって。小学校4年生から中学校2年生まで、いわゆるNHKのよい子の歌とかを歌う合唱団にはいたんですけど。
インザーギ:その時は全然?
有紀:声変わり前だから女の子と同じキーの裏声で、いわゆる同声合唱っていう感じだったんで、実はあまり関係がないと言うか…。テノールの様ですって言われることがあるんですけど、そのルーツはあんまり関係がないんですよね。
インザーギ:へー、意外ですね。
ryo:そのままRaphaelを始めたんですか?
有紀:そうですね。当時のベースの奴が、自分で素敵だと思う仲間が他のパートに同い歳でいるからって言うんで、ふわっと集まって、そのままそれがRaphaelになった感じですね。
——特別に誰かヴォーカルさんに憧れてとかではなくてって感じですか?
有紀:僕、今でもそうなんですけど、全然…。誤解を恐れずに言うと、あんまり音楽に興味がないと言うか(笑)。仕事として取り組んで、こういう出会いとかっていう部分にすごい大きな魅力は感じるんですけど、別に暮らしに音楽がないと生きていけないっていうこととはちょっと違うなって、やっぱり未だ思う所があって。LUNA SEAとかL’Arc〜en〜Cielとかって言われたらもちろん知ってはいるんですけどね。
ryo:思っていた印象とは違いますね。歌を人生のメインに置いているような印象で俺は見てました。
有紀:「仕事で何してる人ですか?」って聞かれたら、「歌を歌ってます」とは言うんですけど、何かそうなんですよね。仲間が出来てきて、気が付いたら18年とかになるんですけどキャリアが少し嵩んで、そうなると生業にはなるので、別にどこか他の業種に転職しようとも思わないですし、大切にしていく暮らしの1番ではあるんですけど、音楽が好きかって言うと、多分ちょっと違うんですよね。音楽活動が好きなだけで。だから対バン相手の人とか観てて、時々名も知らぬ人の歌とかプレイで、鳥肌が立ったり見入っちゃうってことはあるんですけど。多分、その瞬間が好きなだけなんですよね。僕は始まりがそんな感じで、人に言われてです。最初はもう単純で、中学校3年生の脳みそなんで、スケーターよりもホストよりもモテるし、お金持ちになれるぞみたいな。「印税って知ってる?」「何それ!? 」みたいな所からで、動機なんかめちゃめちゃ不純で。
インザーギ:ROCKですね〜(笑)。
有紀:(笑)その数年後にギターの奴が他界しちゃって、それをきっかけに辞めようかなとは思ってたんですけど、案外周りがそれを良しとしなかったと言うか。で、今も続いてるみたいなとこですかね。
ryo:俺は逆で歌を歌いたくて、大体同じ年齢で中学ぐらいの時に、バンドをやってる地元の高校生がライヴをやるって言ってたから、地元のライヴハウスに遊びに行って、未成年だけど打ち上げやったんです(笑)。その時に「今日やってたヴォーカルよりも、多分俺の方が歌が上手いと思うんだけど」ってぽろっと言ったら、「じゃあカラオケ行こう」ってなって歌ったら、「よし分かった! 次のライヴはお前で行こう!」ってなって、そこからヴォーカルを始めたんですよ。まだオリジナルではなくコピーバンドをやってて、D’ERLANGERとかをやったりしましたね。俺も、音楽は好きですが、歌が好きっていう方が大きくて、だから楽器を練習したり、自分のソロでの作品を作りたいっていうのはあんまりなくて、この人が作る曲に自分がつけたメロディと歌詞で曲が出来て、それがいいって言われるのが好きなんです。なので、ソロシンガーになりたいっていう欲求は全然なくて、バンドで、仲間内でいいものが出来たら、それで評価されて、披露する場があるっていうのが好きなんです。割と有紀さんと近いかもしれないですね。
有紀:そうですね。同じような感覚な気がします。
ryo:俺は音楽への携わり方がちょっと偏ってるというか(笑)。
有紀:でも素敵だと思います。
インザーギ:どうしましょ、僕だけ理由が恥ずかしいんですけど(笑)。僕は、最初全然ヴォーカルをやる気はなくて、中学校の時にベースをやってたんですよ。やり方もそんなに分からず、楽譜を見ながらコピーバンドとかを友達とやって遊んでたんですけど、高校に行って、ずっとベースをやるつもりだったんです。でも、遊びで一緒にやろうってなったバンドにもう1人ベースがいて、僕の方が上手いのに、その人がベースを譲らなくて(笑)。で、もうしょうがないから空いていたパートのヴォーカルをやったのが、1番最初に歌った始まりなんです。バンドの方はすぐに喧嘩でバラバラになっちゃったんですけど、まだその時は歌でやっていこうって全然思ってなかったんです。バンドは難しいから、バンドでやるより自分で頑張ろうかなって思って、ダンスを始めたんですよ。で、ダンスをずっとやっていて、そこで出会った方がプロデューサーで、その人に「ダンスだけじゃなくて、もうちょっと違う表現方法とかもやってみた方がいいよ。ちょっと歌ってみたら?」って言われて歌ってみたんですよ。最初は「お前、下手くそだな」って言われて。
有紀:へー、意外!
インザーギ:すごい悔しくて見返してやりたいって思って、頑張ったんですよ。でもその方は、もう僕の師匠でずっとお世話して頂いた方なんです。それでようやく歌って面白いなって思ったんですよ。
有紀:へー、下手出身でそこまで歌えるようになれるもんなんだね。
インザーギ:いや、でもその方に教わって頑張りました!
有紀:すごいなー。その努力の詳細を知りたい。
インザーギ:いや〜(笑)。
有紀:いや、でもその頑張りってね、「頑張りました!」の6文字で収めないで内訳を知りたいよね。
インザーギ:でも多分3年ぐらい掛かりましたね。
有紀:でもたった3年が、そこから先の今までの数年を支えてるわけでしょ。すごいことだよ、それは。
インザーギ:でも丁度、感受性が高かった時期だったのかは分からないですけど、吸収が出来た歳だったので良かったと思います。皆さんもそうだと思うんですけど、どちらかと言うと僕の師匠は、「ハートが籠っていない歌は面白くないから」って話をずっとしてくれている方だったので、ピッチよりもハートの部分を教えて頂いた感じですね。もちろんピッチも重要なんですけど。それが始まりだったので、歌が好きで、とかではなかったですね。
——みなさん、意外なきっかけですね。
ryo:そうですね。自分は「歌が好きで」って言ったくせに、そう言えば、全くヴォイストレーニングをしてないですね(笑)。
インザーギ:あっ、でも僕もヴォイストレーニングは全然ですよ。
ryo:やってみようって思ったことは何度もあるんですけど、歌っていた方が楽しいなって。基礎を重ねていって、それをテクニカルに表現するよりは、歌を歌っていて、歌い続けていたら歌えるようになったっていう感じで伸びていく方が好きでずっと続けてますね。変なのかな(笑)。
有紀:でも、実践でしか得られないアウトプット感ってありますよね。本番でしか超えられない経験値みたいな。それの最たるもんのような気がするけどな。
ryo:でも、トレーニング本みたいな物を買ってきて、試してみたりはするんですけど、ずっとトレーニングとして活用し続けない感じですね。
インザーギ:有紀さんは教える方でヴォイストレーニングをやられてるじゃないですか。逆に教える側としてどうなんですか?
ryo:俺も聞きたいです。
インザーギ:必要ないって言ったら嘘じゃないですか。
有紀:まぁ、多分だけど歌唱スタイルにもよるのかな、とも思うかな。うちのスクールの場合は、1番喉に負担が掛からない声の出し方とか、1番効率的に言うとよく鳴る出し方を、ただただ教えるだけで、それがその人にとって1番いい声とも限らないし、その人にとって1番歌いたい歌唱スタイルに当てはまるかは分からないけど、「仕組みを知っておいて損はないよ」っていうのが根底で、「それでも良ければどうぞ」でやってる感じなので。
インザーギ:やっぱり人によって全然違います?
有紀:全然違うね。顔だちやその骨格が違うように、声もみんな違うので、伸びしろも違うし、吸収度合いも違うし、解釈の仕方もそうなんだろうけど、十人十色でね。
ryo:すごい興味が湧いてきた!
有紀:教えることによって、僕は自分のスキルアップにいつも望んでいるというか。怖いぐらいに信じらんないことを素人ちゃん方は聞いてくるんですよ。でもお金と時間を割いて授業を受けに来ている側の人たちなので、僕がしどろもどろになったらアウトなんですよ。でも、「答えらんないや、それ分かんないや、ごめん」って絶対に言ってはならないので、そうすると僕も知識の底上げとか、何でもいとも簡単にやってみせるような最低限の技術と言うか、生徒たちには特になんですけど、誰にも追随は許さないという説得力を常に保持しないといけないので。僕はトレーニングとか自分で練習をすることはないんですけど、人に教えるっていうのと、常にアベレージを落とさないっていうことで言うと、“教える”ってすごい大切なんですよね。
ryo:例えば、自分の持っていない、現状のスキルにない歌唱方法を問われた場合はどうするんですか?
有紀:あー、頭から帰っておくれ〜って言うのは、僕はデス・ヴォイスとかは全く専門外なんで。ぐらいですかね。シャウトの類とかはうちで別に教える内容ではないから、ごめんねって言っちゃいますけど。基本はそれ以外は、なるべく出来る限りは教えるようにはしますけど。
インザーギ:ためになりました!
ryo:有難うございます!
有紀:恐縮です。
 
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Live info.

 
2015_m+m_16th flyer.jpg
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SHINJUKU LOFT 16TH ANNIVERSARY
master+mind 〜Sense of Pulse #05〜
2015年5月1日(金)新宿LOFT
OPEN 18:00/START 18:45
前売り 3600円/当日 4100円(共にD別)
【出演】
HOLLOWGRAM/メガマソ/rice (50音順表記)
 
【スペシャル企画】
<スペシャル_1>
今対談をきっかけに、当日ヴォーカル3人がホストを務めます!!
オープニング&エンディングは3人で、各転換は2人ずつでのトーク有り!
<スペシャル_2>
18:45までにご入場された方の中から抽選で5名様に、出演者のサイン入りイベントポスターをプレゼント!!
当選者はイベント終了後に発表となります。(注)チケットの半券が抽選券となりますので、無くさないようご注意下さい。
<スペシャル_3>
各バンド考案のオリジナルドリンク販売有り!!
アルコールとノンアルコールを1種ずつ、各バンドさまにご考案頂きました!
是非飲み比べてみてくださいね☆
 
【チケット発売】
■ 先行発売(Aチケット)…受付終了
■ 一般発売…LOFT店頭(Bチケット)・e+(Bチケット)・ローソン(Cチケット/L:73356)にて発売中!
【入場順】
1. Aチケット
2. 各Bチケットの並列
3. Cチケット
【主催・企画・制作】
新宿LOFT/master+mind
【問い合わせ】
新宿LOFT 03-5272-0382