Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューTHE TOKYO(Rooftop2015年1月号)

日本のロックを紡いできた新宿LOFTと日本のロックに挑戦するTHE TOKYOで次のロックンロールの話をしよう

2015.01.05

 日本武道館を目指すことと新宿LOFTでワンマンすることは、いつまでもバンドマンの憧れであって欲しいと思う。それは最高にクールで馬鹿にロックなことだから。
 新宿LOFTでは毎日ジャンルレスの演者たちが言葉を紡ぎ音を奏で、ステージ上で全力で表現している。そんな凛とした姿を見たり、お客さんの楽しそうな姿を見ていると、ライブハウス新宿LOFTという場所は本当に最高なライブハウスだと感じることがある。そんな私が働くLOFTで1年間イベントを開催し、ワンマンライブをソールドアウトにしてやる! というロック・バンドが現れた。
 LOFTで開催する1年ぶっ通し企画に意気込み溢れるTHE TOKYOのメンバー全員に話を聞いた。[interview:柳沢英則(新宿LOFT)]

新宿LOFTに対するひとつの不満点

──2015年、新宿LOFTで1年間自主イベントを敢行するということだけど、そもそもなんで新宿LOFTなの?
コダマアツシ(vo):まず前提として、THE TOKYOはロックンロールを凄くリスペクトしてるバンドでして。特に日本のロックンロールを。そこに挑戦して、次のロックンロールを作りたいと思ってるんです。だけど、俺たちはまだまだ若輩者だし、何をやっていいか分からない。そこで、日本のロックンロールに挑戦してるバンドが俺たちだとしたら、日本のロックンロールを作ってきた場所って新宿LOFTしかないなと思ったんです。大好きなバンドたちが歴史を作ってきた場所。この1年間、LOFTとがっぷり四つに組んで、次のロックンロールの話をしていきたいなと。そういうわけで新宿LOFTなんです。
──なるほど。THE TOKYOのみんなは新宿LOFTってどんなイメージある? 一人ずつどうぞ。
ハヤカワリョータ(b):“憧れ”じゃないかな。やっぱり名だたるバンドはみんな通ってるじゃない?
──ライブとか見に行ったりした?
ハリケーンハマー(g):したなー。日本脳炎とか見に行った。
アツシ:ラスティック系の、それこそOLEDICKFOGGYさんとかが出てたイベントはよく行きましたね。
──へー、タイチはどう?
コダマタイチ(g):僕は…LOFTに初めて出たのが初めて行った時ですね。一昨年の5月、黒猫チェルシーさんとかと共演させてもらった時です。ここがLOFTかぁ…と感慨深かったですね。
アツシ:タイチは前サポートやってたバンドで結構ディープな所も出てたよね。京都の磔磔とか大阪のファンダンゴとか、東京だったら高円寺辺りに。たまたまLOFTとは縁がなかったのかね。
タイチ:そうだね。LOFTって硬派なイメージでしたね。なんかこう…キリッとしていかないといけないなと言うか。そこが好きです。
リョータ:確かに。WIREに似たような雰囲気があったかも。ロックンロール・マナーがあると言うか。
アツシ:WIREっていうのは俺が昔働いてたクラブで。『LONDON NITE』とかやってたハコです。同じ新宿っていうのもあるけど、独特の雰囲気あるよね、LOFTも。ナメてかかったら殴られるんじゃねぇか、みたいな(笑)。
──最初怖いよね、LOFTって(笑)。ツカサはどう?
ミヤシタツカサ(ds):僕も出た時が初めてですね。地方出身ですし。ただ、東京の新宿LOFTってよく名前聞くし、当時しがない高校生だった自分でも知ってるんだから凄いんだろうなってイメージが先行してましたね。そういう意味では憧れですかね。
アツシ:あとは…懐が深いイメージがありますね。ラスティックからメロコアから…日本のロックを牽引してきたハコは他のライブハウスじゃ真似できない、いろいろなことをやってるなって思いましたね。
リョータ:ブッキング・イベントばっかりの小バコと、ワンマンとか協賛イベントばっかりの大バコってものの中間にあると思うんですよね。距離が近いと言うか。敷居が高いかと思いきや…いや、高いんだけど(笑)、歩み寄ってくれてると言うか、そんなところがカッコいいですね。
タイチ:一緒に空間を作り上げてるという感じがします。「これがライブハウスだよな」って思いました。
アツシ:ただひとつ不満があるんですよね。お客さんに若い人が少ない。中にはいるのかもしれないけど、少なくとも俺が好きだったシーンにはいなかった。そこでやってきたバンドたちは尊敬してるんです、「あなたたちがやってきたおかげで俺たちはロックンロールがやれている」っていう。ただそこに若いお客さんたちがいないのは寂しい。そうなってくると、先人たちに「今の若い奴らはフィジカルなロックをやらないよね」って言われてしまう。ナメられてるんですよ。そういう雰囲気はLOFTでさえも感じてしまう。
 
THE TOKYO WEB用4.jpeg
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1st mini Album
GOLDEN HOP

TYO-001
価格:2,000円+税
*2015年1月1日、全国のタワーレコードで限定発売
*全7曲(+オマケ1曲)入り/特製ポスター歌詞カード仕様

【収録曲】
1. 不埒なフライデー
2. 欲望
3. 愛なんていらねぇ
4. 俺たちのグッドバイ
5. お前がいなけりゃ(NoNoNo)
6. 彼女
7. ROCK ROCK ROCK

LIVE INFOライブ情報

Live info.
新宿LOFT×THE TOKYO 2015年ぶっ通し企画
『LET'S GO LOFT!オレたちしんじゅく族』1月編
【出演】THE TOKYO/ザ50回転ズ/Yellow Studs/THE BOHEMIANS
2015年1月27日(火)新宿LOFT
OPEN 18:00/START 18:30
前売 3,000円/当日 3,500円(共にDRINK代別)
*チケットはPIA(Pコード:246-655)、LAWSON(Lコード:78631)、e+、LOFT店頭にて発売中。
 
新宿LOFT×THE TOKYO 2015年ぶっ通し企画
『LET’S GO LOFT!オレたちしんじゅく族』2月編
【出演】THE TOKYO/I don't like mondays/etc...
2015年2月24日(火)新宿LOFT
OPEN 18:00/START 18:30
前売 3,000円/当日 3,500円(共にDRINK代別)
*チケットはPIA(Pコード:250-954)、LAWSON(Lコード:74287)、e+、LOFT店頭にて発売中。
問い合わせ:新宿LOFT 03-5272-0382
 
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