Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューRadio Caroline(Rooftop2014年9月号)

5年間の沈黙を破り、“ホームグラウンド”である新宿LOFTからのオファーを受けて遂に活動再開!

2014.09.02

 2003年に活動開始したRadio Carolineのホームグラウンドは新宿LOFTだった。02年にGYOGUN REND'Sを解散しVIOLETSで活動していたPATCH(vo, g)、当時はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT(以下、TMGE)のベーシストだったウエノコウジ、THE NEATBEATSのドラマーを務めていた楠部真也の3人が組んだこのバンドは、09年に活動休止したが、ガレージ・ロック・シーンに竜巻のような爪痕を残し、今も語り継がれている。その後はそれぞれの道を歩んでいる3人が、なんと移転15周年となる新宿LOFTの呼びかけに応えて、11月30日にCLUB CITTA' 川崎のステージに立つと表明した。その日に向けて初集合した3人に、新宿LOFTへの思いを語ってもらった。(interview:今井智子)

LOFTに出られたら一人前ってところがあった

──LOFTというライブハウスのイメージはどんなもの?

ウエノコウジ(b):LOFTって、出られたら一人前ってところがあるじゃないですか、俺らの世代は。俺はもう小滝橋の頃だからねぇ。

──前のLOFT、真也くんは知らないよね。

楠部真也(ds):そうですね、前のお店は知らないですね。でも、あんまりライブ行かない一般の人も、新宿LOFTって言うと「あ〜」って知ってたりする。それ大きいですよね。だからライブやるほうも、胸張るわけじゃないけど、ああLOFTでやれるんだみたいのは、ありますよね。ずっとやってる老舗のライブハウスっていう。

PATCH(g, vo):俺はデモテープ送って、聴いてさえもらえませんでした、GYOGUN REND'Sの時(笑)。根に持ってます(笑)。

ウエノ:TMGEは「Save the LOFT」って言われてる時期に出て、全然Saveできなかったんだけどね。俺らも全然人気なかったし。一番最初にギャラもらったのもLOFTなんだよな。その時はピーズがいたのを覚えてる。ドラムがウガンダの頃。

──ギャラはいくらだったの?

ウエノ:1万円だったかな。企画だったからね。嬉しかったなぁ。全部呑んじゃったけど。

PATCH:古閑(裕)さんが“九州ナイト”みたいなイベント(K.O.G.A Records presents 九州音楽)をやったんですよ。まだ九州にいたバンド、カプセルジャイアンツとかナンバーガールとかがいて。俺、MENTAI REND'Sって毎年末にやってて、「“九州ナイト”なら、なんで俺っちゃ出さんとね」って文句言って、じゃあ出ていいよって言われたのがLOFTだったから、申し訳ないことした気がして(笑)。

──なんで?(笑)

PATCH:他のハコだったら何とも思わないんだけど、LOFTだったから、凄い立派な所でやるんだなって。LOFTって名前だけで緊張しちゃうんですね。昔のLOFTに初めて出た時も。さっきも言ったけど、デモテープも聴いてもらえなかったから。

──敷居が高いんだ(笑)。

PATCH:新しいほうは奇麗になっちゃったなぁなんて。でもやっぱり名前の威厳とかあるから、ライブできた時は嬉しかった。

──ステージの形とか、壁の飾りとか、前のをそのまま使ってるわけで。

PATCH:やっぱステージの床がね。白黒の。

真也:レディキャロの最初のツアーのファイナルもLOFTだった。まぁ、お世話になってるなという感じ。

──レディキャロ結成は2003年。その年ですかね?

ウエノ:Tシャツ見れば思い出すんだけど。

PATCH:確か“2003”って書いてあった。[編註:最初のツアー・ファイナル『Radio Caroline Plays “Dead Groovy Action”』は2004年7月8日に開催]

真也:レディキャロに関しては、LOFTに一番お世話になってる。一番最初のアー写もLOFTで撮ってる。

ウエノ:そうだね、呑む所でね。

──バー・カウンターで。アー写をLOFTで撮ったのは、ここで撮りたいと?

真也:どういう流れでそうなったのかは覚えてないですけど、雰囲気があるじゃないですか。ネオン管とかもあって。そういうのをバックに、まぁ撮っとくかみたいな感じで。

PATCH:シバエリ(柴田恵理)がね。

ウエノ:ライブがあったんだよね。

真也:そのついででしたね。ついでというのはおかしいけど、ライブあるので、じゃあそこでって。それぐらい何もない状態で、レディキャロは始めた。今日アー写もいるねとかそういう感じで。

大塚智昭(新宿LOFT店長):ウチで撮る人、多いですね。ストリートビーツも撮ってた。

ウエノ:ビーツは今年30周年なんじゃない?(声真似して)「1曲頼むから、弾いてよ」って言われてたんだけど連絡なかった。広島の直属の先輩だから。

大塚:市川(勝也)さん来てましたよ。

ウエノ:アイツもベースだからね。その3人で時々野球見に行くんだよ。

──アー写を撮るほど、LOFTを勝手にホームにしてる感じだったんだ。

ウエノ:ホームにできたらいいよねぇ(笑)。広島にいる頃からLOFTは憧れてるからねぇ。そういうのがあるから。やるだけじゃなくてライブ見に行ったりとか。小滝橋はあの階段曲がって降りてく感じとか。悪い匂いもするし。好きだったな。歌舞伎町に出来てから、どうしてこんなに奇麗になって、大丈夫かなと思ってたんだけどさ。移転するって言って、仮店舗として下北沢SHELTERを作るって聞いてたんだけどさ、いつまで経ってもSHELTERなくならないしさ(笑)。ましてや阿佐ヶ谷とか、たくさん出来てきてさ、儲かってんなぁって。

真也:大阪にも出来ましたよね。

大塚:LOFT PLUSONE WESTです。トークがメインですね。

 

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LIVE INFOライブ情報

SHINJUKU LOFT 15th ANNIVERSARY
LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL 2014

【公演日】2014年11月30日(日)
【会場】CLUB CITTA' 川崎
【出演】a flood of circle/THE BACK HORN/The Birthday/怒髪天/NEW ROTE'KA & NEW ROTEeKA/OLEDICKFOGGY/Radio Caroline/SA/ZAZEN BOYS
【LOFT/PLUS ONE エリア *Bar attic内】今井智子 presents 居酒屋ロック/音楽と人 presents トークライブ/杉作J太郎と吉田豪のトークライブ
【DJ】DADDY-O-NOV/MIWAKO(GONNA BALL)/MORICAWA(Low-Cal-Ball/FRIDAY NIGHT OUT)/RCF ALL STARS/SATO(URASUJI.)/TAKESHI(SLAP of CEMETERY)/YU-ICHI(LONDON NITE)
【公演時間】開場 13:00/開演 13:30
【チケット料金】前売 1F立見=3,969円(ドリンク代別)・2F指定席=6.900円(ウエルカムドリンク・LOFT福袋付き、LOFT店頭のみの販売)/当日 1F立見=4,500円(ドリンク代別)
【チケット発売日】2014年8月2日(土)
【発売プレイガイド】チケットぴあ(Pコード:234-176)、ローソンチケット(Lコード:71268)
【主催】SHINJUKU LOFT & LOFT/PLUS ONE
【後援】SPACE SHOWER TV
【企画・制作】LOFT PROJECT
【運営協力】HOT STUFF PROMOTION
【協力】音楽と人/TOWER RECORDS SHINJUKU/diskunion SHINJUKU/pink moon/speedstar Music, Inc./base inc./BAD MUSIC/NRオフィス/DIW PRODUCTS/PINEAPPLE RECORDS
【問い合わせ】HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

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