Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー田辺ユウキ(Rooftop関西版2014年8月号)

関西カルチャーの現場に存在する確かな熱を発信していきたい

2014.09.01

 Mr.ロフトプラスワン ウエスト『田辺ユウキ』。4月4日のLOFT PLUSONE WESTオープン以来、怒涛の活躍をみせる男だ。映画や音楽、大喜利にDJまでその活躍はジャンルを問わない。彼はいったい何者なのか。このインタビューで、皆さんのハテナを解決出来る......のか!?(interview:松本尚紀/LOFT PLUSONE WEST)

関西カルチャー、熱を帯びる現場

──まず、田辺さんの本業は?

田辺:映画評論家です。ロフトプラスワン ウエストでは本業以外での登壇のほうが多いですけど(笑)。

──田辺さんの最初のイベントは4月18日の「関西カルチャーの時代が来る!」ですよね。お客さんも多くて、あのイベントで関西の盛り上がりを実感しました。

田辺:それがひとつのテーマです。仕事でいろんな場所へ行くと、「関西元気ないよね」って大人の方に言われるんです。そういう人に、「その元気ってなんですか?」と訊くと、ちゃんと答えられないんですよ。アイドルやミュージシャンとかの現場を細かく見てないから。でも実際、知名度は関係なく現場は確かな熱があるんです。だから「関西カルチャーの時代が来る!」で自分が面白いと思う人を呼んで、その熱を発信できたと思います。

──あの現場を見て、関西が元気ないとは絶対言えないですよ。

田辺:ロフトプラスワン ウエストはそういう現場を見せられる場所なんです。イベント自体が媒体で、そこに僕の伝えたいものを詰め込みました。

 

田辺ユウキの考えるイベントとは?

──今のお仕事を始めたきっかけを教えて下さい。

田辺:最初は情報誌の映画ページを作ってて、そこが始まりです。ただ、映画評論家ではなく、編集者でした。

──実際、編集者として働いてみてどうでした?

田辺:やっぱり執筆がしたかったです。たまに文章を書かせてもらえる機会があって。文章は今ほどは上手くなかったけど、誰よりも考えを表現しようとする意欲が自分にはありました。そこで組織に対するジレンマを抱えて、フリーになりました。

──そこから見ると、今の田辺さんの活躍は幅広いですね。

田辺:自分が面白いと思ったことをやってきましたね。人から「どういう方向に進みたいの?」って訊かれるけど(笑)、方向性があればどこかの会社に勤めますよ。そのほうが手っ取り早いじゃん。

──イベントのきっかけはありますか?

田辺:大森靖子さんですね。初めて彼女のライブを観た時に、彼女の音楽の虜になって。なんとか大森靖子を関西で知ってもらおうと思ったんです。その後にアルバム「魔法が使えないなら死にたい」の関西プロモーションで、ワンマンライブを組んだんです。それが僕のイベントの始まりです。

──今、イベントで田辺さんが大事にしていることは?

田辺:自分の名前を出すことです。誰がどういう思いで何を伝えたいのか。主催者の顔を見せて、自分の考えてることを伝えるのがイベントやと思ってます。

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