Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー朝日 廉(コンテンポラリーな生活)×森 良太(Brian the Sun)[web Rooftop2014年7月]

同い年のフロントマンによる、公演前の本音対談

2014.07.31

 「SHELTER presents BATTLE 60×60」の2マンシリーズに、関西在住で今最も勢いある「コンテポラリーな生活」、「Brian the Sun」の2マンが即日ソールドアウトといった形で実現しようとしている。とても良い機会なので、平成2年生まれの彼らに出会いのいきさつや当時のこと、ライブに関してや将来のことなどをフロントマンである彼らに語って頂きました。
 きっとこの2組は30代になっても目を輝かせながら、音楽の話をしているのだろうなと思うと、対談中、終始胸が熱くなりました。(interview:樋口寛子/新宿LOFT)

俺からしたら何段階も先に行っているバンドの印象でした(コンテンポラリーな生活:朝日)

──両者が出会ったいきさつから聞かせてください。

朝日(コンテンポラリーな生活 Vo & G:以下、朝日):共通の知人をきっかけに話すようになったのですが、以前から一方的に知っていました。実は第1回目の「閃光ライオット」に応募していて、その二次選考で落とされまして。悔しかったので最終選考を見ていたら、「Brian the Sun」が選ばれていて。悔しいけどかっこいいみたいな(笑)。俺からしたら何段階も先に行っているバンドの印象でした。

森(Brian the Sun Vo & G:以下、森):確かライブハウスで初めて話したよね。「どんな音楽を聴く?」みたいな話をして、そこで「どんな音楽をしているのかな」と思っていました。

──朝日さんはその頃からバンドは組んでいましたか?

朝日:組んでいました。あの時のコンポラは酷かったな(笑)。

森:Fireloop(天王寺にあるライブハウス)で初めてライブを見ました。その時にめっちゃギターが好きな人なんだろうなという印象がありました。

朝日:あの時は歌うことよりギター弾いている方が楽しかったですね(笑)。

──当時から今のメンバーだったのですか?

朝日:ずっと変わらずです。あの時もコンポラはとにかく酷かった。俺が歌を歌うのが好きじゃなかったし、曲も自分の中では人に聴かせることをあんまり考えていなかったし。

──バンドをしようと思ったのはいくつくらいからなのでしょうか?

朝日:今のメンバーが高校の時に同じ部活で、その時からの付き合いなんです。高校の時はコンテンポラリーな生活は組んでいなかったのですが、卒業してから組みました。

──朝日さんが初めてBrian the Sunのライブを見たのはいつ頃でしょうか?

朝日:俺が見たのは改装前のFireloopだったと思います。

森:その時のライブは、駄目だった時のじゃないかな? 昔の話が出てくるとちょっと怖いですね(笑)。

朝日:あの時は、他にも「閃光ライオット」組が出ていましたね。

森:うちのドラムが当時いたバンドも出ていましたね。自分がより若い時の生意気な感じを知っているからドキドキしますね(笑)。

──関西で活動しているだけのことはありますよね(笑)。

森:当時はどうしてもチヤホヤされるので、天狗にならないように細心の注意を払っていました。嫌な奴だと思われたくないから(笑)。

──あのような大きなコンテストでファイナリストを取ってしまったために「え? あれがファイナリストなの?」って思われたくないなという思いはありませんでしたか?

森:心の片隅にはありましたけど、実際はそう上手くもいかず。メンバー交代をするとどうしても足止めを食らってしまいますしね。バンド・メンバーが抜けてゼロから構築するようなことが2回あったので、自分的には足止めを食らっていたように感じ、凄いフラストレーションが溜まっていた時期でした。

朝日:(白山)治輝(Brian the Sunのベース)が叩いている時期があったよね。

森:あの時はサポートにベースを迎えて4人で演奏しましたね(笑)。

朝日:僕はそのライブも見ています。「治輝、意外と叩けているな」って思いました(笑)。ベーシスト的にはドラムが叩けてプラスになったんじゃないかな。

──その時はそんな状況でも出演しようという気持ちだったのですね。

森:当時は凄いマインドが開けていて。「ドラムだからドラムしかやらない」とか思っていなくて。今、当時のことを思うと、だいぶ思い切ったことをしたなと思います。でも当時の開けていたマインドの方が、表現者としての「何か」をよく考えていたと思います。

──治輝さんがドラムを叩いていたライブは今から何年前の話になるのでしょうか?

森:3年くらい前ですかね…。付き合い結構長いね(笑)。僕も初めて喋った時は名前が変わっているから、それで覚えていました。音楽を聴いたことがなかったのですが、「この人はめちゃくちゃ音楽が好きなのだろうな」という印象で、後々付き合い長くなるとは思いもしなかったので、面白い縁だなと思います。見に行くライブに出演していたこともあったので、マーシャル使ってテレキャスを弾いているのを印象に残っています。

朝日:当時のライブは考えたくない(笑)。

──数年後、東京で2マンをすることになるとは当時は考えられなかったですよね?(笑)

森:その時に出会った人が今も音楽をしていて、同じフィールドにいれるってとても嬉しいです。

 

朝日の場合は自分の音楽を追求することによって名前が広がったと思う(Brian the Sun:森)

──皆さんと同性代の方たちの活躍を目にする機会が増えましたが、お2人はそのような光景がどのように映っていますか?

森:朝日の場合は自分の音楽を追求することによって名前が広がったと思うのですよ。そういうことが出来る人が同世代に増えたと思います。確かに見せ方のことを考えたりするのは大事だと思うのですが、自分がどこに属していて、そこからどうやって抜け出していくことを考えながら音楽が出来る人が多いなと思います。そういう発想があるからこそ、頭をひとつ抜けることが出来るのだろうし。それを見ていると「俺も頑張らなきゃ」と思います。

朝日:Brian the Sunは、曲を作る上でつまらないことはしないぞ! という気合いがとても伝わってきますね。誰かがすでにやっていることや作っている道は通らないぞ! みたいな音楽や人が僕は好きで。こんな展開になるのだというワクワク感を当時からBrian the Sunにはとても感じていました。初めて会った当初は勝手に嫉妬をしていましたが(笑)。

──嫉妬とは主に先程の話題に出た「閃光ライオット」落選の件でしょうか?(笑)

朝日:「閃光ライオット」への嫉妬心は凄いありましたね(笑)。またBrian the Sunが当時やった3マン企画がとても良かったので、悔しいなと思いながら見ていました。そのせいではないのですが、最初は意外と話さなかったかもしれません。

──積極的に頑張っているバンドは他にもいましたか?

朝日:Brian the Sunの3マン企画の時に、KANA-BOONとも「俺らも負けないぞ!」と話していて、彼らも負けないようにやっていましたね。それで僕らも3マン企画をやったりしました。

森:僕らと一緒にやった3マンに出演していたLONEやUNDER NINEというバンドも、僕らの次の年に「閃光ライオット」のファイナリストなりました。僕らがファイナルに出演した時に、「お前らも行けるなら俺らも行けるでしょ」と言われ、応募してました(笑)。元々は、Fireloopのライブハウス仲間です。また当時、毎月ハヌマーンというバンドがFireloopでワンマンをやっていた時期で、彼らの背中を見て「めっちゃ頑張らないといけないな」と育ってきました。大阪の平成2年生まれのバンドは、ハヌマーンに影響を受けていると思います。

朝日:むしろシーンはそっちだったんですよ。それがたまたま、メディア露出の多い大きなコンテストにまとめられたような気がします。

森:関西に勢いがあるという認識は、「閃光ライオット」がなかったとしたら寺田町のFireloopというライブハウスは凄いねとなっていたと思います。

朝日:僕らがやった最初の3マン企画は、60名入ったら満員みたいな小屋でやっていましたがソールドアウトになったので、もう少しキャパを広げていこうと思い、100ちょいくらいの小屋に広げた時に、前々から大好きだったジラフポットというバンドが加わって4バンドで開催するようになりました。4バンドになって段々と大きな会場になって、ソールドアウトが出来るギリギリな所でやっていました(笑)。

──森君はその動きは御存知でしたか?

森:噂には聞いていました(笑)。みんな頑張っているなって思っていました。

──先程話題にあがったFireloopのお話を伺ったら、一度行ってみたくなりました。

森:とても温かい小屋で、僕が高校生の時に初めて出演した時とか、とても下手なのに、めっちゃ持ち上げてくれるんですよ。良い所を褒めてくれて、良くない所もちゃんと伝えてくれるんですよね。自分らの良さという武器が明確に見えるんですよ。だから、良さを伸ばしてもいけるし、どんどんそれを武器にして尖っていきましたね。最近はあまり行けていないので、自分らが大きくなったらまた行きたいです。

 

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LIVE INFOライブ情報

SHELTER presents BATTLE 60×60
〜真夏のライブ合戦2014〜
コンテンポラリーな生活 × Brian the Sun

2014年8月4日(月)下北沢SHELTER
OPEN 18:45/START 19:15
早割先行割引 2,000円/前売 2,500円/当日 未定(いずれもドリンク代別途500円)
THANK YOU! SOLD OUT!!
問い合わせ:下北沢SHELTER 03-3466-7430

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