Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー山里亮太[南海キャンディーズ](Rooftop2014年7月号)

山里亮太、ルーフトップ初登場!
山ちゃんの原点であるイベントとラジオへの熱い思いを語る!

2014.07.01

 鋭いツッコミと的確な言葉選びでテレビを中心にラジオ、イベント、ナレーターなど、幅広い分野で活躍を続ける山ちゃんこと山里亮太氏(南海キャンディーズ)。8月27日(水)に氏が"ライフワーク"と位置付けるイベント、自身のツイッターでのつぶやきを振り返る『140』を、なんとZepp DiverCityにて開催!(しかもチケットはほぼ完売!) さらにその前の7月28日(月)には、ロフトプラスワンにてプロインタビュアー・吉田豪氏の対談イベントにゲストとして登場する。ますます勢いに乗る山里氏に忙しいスケジュールの合間を縫ってインタビューを敢行した!(interview:石崎典夫/LOFT / PLUS ONE店長)

山ちゃん、過去のイベントを振り返る!

──まずは8月27日にZepp DiverCityにて開催される山里さんのソロ・イベント『山里亮太の大140 〜夏の元気なご挨拶!あ、おはようございます〜』がほぼチケット完売とのことで、おめでとうございます! で、今日は山里さんがまだ小さい劇場でイベントをやっていた頃のお話をお伺いしようかと……。

山里:どうぞ、どうぞ。

──僕が最初に山里さんのイベントを見たのが2006年の『ダイナマイト寛斎』(会場:シアターD)というイベントで、山里さんの『オールナイトニッポンR』('06年7月1日より9月23日まで放送)が急遽終わることになって、それがキッカケで開催されたイベントですよね?

山里:あ、そうだ、幻の最終回ですよね。番組が急に終わったんで、そのイベントで最終回を録ったんですよ。

──番組の作家でもあった、せきしろさんが入口でもぎりをやっててビックリしたんですよ(笑)。

山里:この頃は2004年の『M-1』に出たことで南海キャンディーズとしてはブレイクしてたんですけど、それはあくまで相方のしずちゃんの人気であって……。しずちゃんに大きいCMが決まるなかで、僕に何ができるか考えた時に、ただ面白いと思うことをやろうと。それがいつか人の評価に繋がるだろうと初代のマネージャーさんと話して。だからお客さんは全然いなかったですけど、イベントは結構やってましたね。

──『ダイナマイト寛斎』って、前半はハガキ職人の皆さんによる大喜利で、後半はラジオの公開収録のような進行だったと思うんですけど、イベントを見てて山里さんのラジオに対する強い思いと、『オールナイトニッポンR』が急に終わったことに対する恨みがヒシヒシと感じられるイベントだったと記憶してます(笑)。

山里:『オールナイトニッポンR』が終わった後に、すぐ22時台の『ヤンピース』という番組に上がったので、それはないんですけど(笑)。ラジオってやっていくごとにリスナーの皆さんの有難さが分かるんですね。僕ってカウンターパンチャーだから、面白いことを言ってくれる人たちがいればいるほどそのぶん自分の打席も増えるし、そこを評価してもらってきたので、深夜にリアルタイムでネタを送ってくれる人たちはホントに有難いですし、リスナーからの反響を聞くたびに、これを僕の手柄にしてくれている“顔を出さない面白い人たち”に尊敬はありますね。せきしろさんに関してもそうで、せきしろさんは「山ちゃんが面白いってことを皆に知ってもらうために俺たちはいるから」って言ってくれて……。それはハガキ職人の皆も思ってくれていることで、ホントに有難いですよね。

──そんなせきしろさんとのコンビで、2007年からロフトプラスワンで『落合記念会ゲーム』(後の『言語遊戯王』)が始まるわけですね。上の句(主に人名)と、下の句(主に所作・動作)が書かれたカードを組み合わせて面白い言葉を生み出すというゲームで、もともとはせきしろさんとの遊びのなかで生まれたそうですね?

山里:そう、もともとは遊びでやってて、そこから『ロッドマン洋品店』というラジオのコーナーになったんですよ。でも僕とせきしろさんは楽しいのに、あまりリスナーには伝わってない感じがして……。これって視覚的な部分も大きいのかなと思って、文字を見ながら楽しめるイベントにしてみたらどうかと。

──イベント前にせきしろさんと打ち合わせしたんでけど、せきしろさんがゲームの中身をあまり教えてくれなくて、僕はずっと『落合記念館ゲーム』という人生ゲームみたいなものがあって、それを朝まで延々やるイベントだと思ってたんですけど、全然違いましたね(笑)。

山里:これはもう、せきしろさんの言葉センスが光るゲームでしたよ。

──いろいろな名ワードも生まれましたよね。「大山のぶ代」「が立った!」とか、「キリスト」「がまだ食ってる途中でしょうが!」とか、「あき竹城」「式スープレックス」とか(笑)。このイベントの面白さって山里さんのコメントにもありましたよね。「キリストが〜」に対しては「ユダに言われたんですかね? 最後の晩餐の途中で」と付け加えたり(笑)。

山里:広げて絵が頭に浮かぶ作業の大切さって、ラジオとかイベントで培ったものなんで、ホントこういうイベントをやり続けてなかったら、自分の今のスタイルはなかったかもしれませんね。

──ゲームの合間に山里さんの黒い芸能界情報も入ってくるんですよね(笑)。

山里:そう、ゴシップね(笑)。ロフトはそういうのも入れたくなる空気感があるんですよ。

──その後にも何度かイベントをやって頂いて、プラスワンで『落合記念館ゲーム』が最後の開催となる'08年10月4日。この日は『キングオブコント』第1回大会の前日で、次の日優勝したバッファロー吾郎A先生の壮行会イベントだったんですよね。

山里:そうだ、A先生はあの日も優勝して、次の日も優勝して。カッコよかったなー。(資料を見ながら)しかし今見てもこの日の出演者は豪華ですねー、オードリー若林、レイザーラモンRG、ハリセンボンはるか、ロンブー亮さん、ノブコブ吉村、ライス関町……。このなかで関町だけじゃないですか! どうにもなってないの(笑)。

──で、ここで超満員になった後、ラフォーレ原宿でトークイベント(『よしもと秋の文化祭 in ラフォーレ原宿 不毛な議論』)をやった際に、お客さんが30人という伝説を作るんですよね(笑)。

山里:ああ、地獄のライブですね(笑)。でもイベント自体はもの凄く面白かったんですよ。R藤本にムチャ振りでモノマネさせたり、せきしろさんと一緒に作った「城東のテル」漫談を披露したり(笑)。

──会場の方も気を使って、客席の照明を消して、檀上から見えないようにしていたそうですね。

山里:そう、真っ暗でね(笑)。でもこの頃のライブに来ていたお客さんにはホントに感謝してもしきれないですよ。『M-1グランプリ』で僕ら2004年は良かったですけど2005年は断トツのビリで、南海キャンディーズってキャラものの一発屋じゃないかと世間から言われている時に、こういうイベントをやって男性の野太い笑い声を聞いたり、面白いって何人かが言ってくれることだけが、僕をこの世界から辞めさせない唯一の盾みたいなものだったんですよね。

──こういうイベントをやってきたからこそ、山里さんは辞めずに済んだんですね。

山里:こう見ると僕、2008年まで全然人気なかったんですね。腐ってたなー(笑)。

 

吉田豪×山里亮太、開催!

──さて、7月28日(月)に吉田豪さんとの対談イベントにゲスト出演して頂くわけですが、豪さんの印象っていかがですか?

山里:何でも知ってる人ってイメージですね。この人は僕のことをすべて見透かしてるんだろうなーと思いますよ。

──実はこのイベントって、豪さんのほうから「最近、山里さんがいろいろ言いたいことが溜まってきているそうなので、機会があれば対談の場をセッティングして下さい」とオファーがあって、それで組ませて頂いたイベントなんですよ。

山里:へぇー、『たまむすび』(TBSラジオ)の打ち上げの時かな? 豪さんといろいろ喋ってその時のことかもしれませんね。豪さんはうわべだけで喋れないと言うか、本気で喋らないと全部バレちゃうイメージがあるから……。

──ということは、豪さんとのトークイベントは……。

山里:今から恐いですよ。豪さんが凄いのは本人も忘れてる傷を覚えてるんですよね(笑)。急にその傷ができた経緯を話されて、その時に感じていたジクジクした痛みを思い出す感じ。その傷をまた別角度の切り口から攻めてくる時もあってヒリヒリもする感じですね。

──ライブならではのいろいろなお話が飛び出すかもしれませんね!

山里:そうですね。ロフトだからお酒も呑むんですよね……。気をつけます!(笑)

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バップ VPBF-10997/価格:12,096円(税込)
2014年8月22日(金)発売

LIVE INFOライブ情報

●7月28日(月)
吉田豪の復活!雑談天国
「ゲスト・山里亮太さんを迎えて」

OPEN 19:30/START 20:30(END 23:00予定)
前売 2,500円(税込・要1オーダー500円以上)*前売券はe+にて!
(会場・お問い合わせ)ロフトプラスワン 03-3205-6864

●8月27日(水)
「山里亮太の大140 〜夏の元気なご挨拶!あ、おはようございます〜」

会場:Zepp DiverCity
OPEN 18:00/START 19:00 *チケットSOLD OUT!
(お問い合わせ)SLUSH-PILE 03-5779-8366

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