この作品が形になってくれたおかげで自分の気持ちが綺麗に整理されましたね(森)
──以前から感じていたのですが、基本的に何かに苛立ちを感じている曲が多いように思うのですが、その辺りはどうでしょうか?(笑)
森:基本的には苛立っているのですが、この作品が形になってくれたおかげで自分の気持ちが綺麗に整理されましたね。今はすっきりしていますね。
小川:去年1年間みんなでやってきたからこそ、形になった作品だと思います。
田中:ツアーを廻ってきて、還ってきた感じはありますね。レコーディングがとてもやりやすかったですし。
──プレイヤーとして伝えたいことはありますか?
小川:「メランコリックガール」は、無機質なような、そうでもないような感じを凄く考えてフレーズを作りました。機械的に繰り返しのフレーズは使うけれども、1カ所だけ人間らしさを付けたかったので、凄く考えて作った曲ですね。「R25」は、メンバー間の空気が重要な曲だと思ったので、各楽器や声のニュアンスを大事にして作りました。この曲は良太主観の曲なので、みんなが主観として聴けるんですよ。曲を聴く時に自分の歌と思って聴いて欲しいな。
田中:「グラストライフル」の録音の時は、集中力が問われましたね(笑)。
小川:この曲は1日の最後の方に録音したのですが、やるたんびにみんなの集中力がなくなっていくという(笑)。
森:レコーディング終わった後、みんな演奏が上手くなったよね(笑)。歌いやすいし、みんなで気持ちよく演奏出来るようになったと思う。
白山:みんなが他の楽器の音を聴いていたということもあると思うのので、普通にみんながギター・フレーズを口ずさんでいたり、僕がドラムのフレーズを覚えていたり。
小川:今回のミニ・アルバムに向けて、各自それぞれ前向きに取り組めたのも大きかったですね。
森:ライブもこの作品の制作前も後も、今まではお客さんをこれ以上どうやったら盛り上げようかなと意識がいっていたのですが、今回は音楽性を見つめ直す良い機会になりましたね。今までは人間性で勝負というところもあったのですが、音で勝負をしよう! という意識に変わってきましたね。
今回は今のメンバー全員で制作した楽曲というのは大きいですね(白山)
──バンドにとっても意識改革があった転機になり得る作品ですね。
森:意識の部分で言うと、テンションが高いですね。
白山:前作は今のメンバーじゃない時の楽曲もあったので、今回のミニ・アルバム『彼女はゼロフィリア』に収録されている曲はすべて今のメンバー全員で制作した楽曲というのは大きいですね。アルバム『NON SUGAR』は今までのBrian the Sunの集大成だったのですが、今回は新たなBrian the Sunの一面を見せることが出来た良い1枚になったと思います。
森:この1枚から新たにスタートする感じがしますね。
白山:この作品で初めて知る曲もあると思うので、反応が凄い楽しみですね。
森:他の人のライブを見たり聴いたりする感じも変わってきましたね。
──それでは最後に、今後の展望を話せる範囲で聞かせてください。
森:ぼんやりと大きいところでやりたいな、みたいなことはいつも思うんですけど、結局のところ具体的な目標はないですね。ライブが楽しくなるようないい曲をたくさん書きたいな、とかそういうことならたくさんあるんですけど(笑)。
白山:ライブで感じたことも活かしつつ、より広がりを持った音楽をしていきたいです。年内はまたツアーしつつ、新たな音源制作にも着手するつもりです!
小川:東名阪ワンマンを決めた時、結構ドキドキしました。結構挑戦的なキャパのライブハウスを選んだので。これからも挑戦的にいきまっせー!
田中:音楽に関われることは幸せです。それを忘れず僕ら自身が心の底から楽しんで、それを見たお客さんを幸せにしていくことです。
〜ありがとうございました〜