Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー男の墓場プロダクション(Rooftop2014年1月号)

大都会の盲点を直撃する“黒の戦線”! 巨悪を撃つ!

2014.01.01

 昨年秋、ネイキッドロフトで開催され局地的に話題沸騰となった【野獣狩りPart1】。
 2014年にもシリーズ開催が見込まれるこのイベントだが、タイトルにある【野獣】とはいったい何なのか? 暮れも押し迫った2013年12月、都内某所のファミレスに野獣狩りメンバー杉作J太郎、ギンティ小林、クソしぶき爆(元コブラ)、市川力夫が集合した!(interview:齋藤 航、小柳 元 /Naked Loft)

最初は教育だった

── 今回はロフトと杉作さんの繋がりからお聞き出来ればと思っているんですが、そもそも杉作さんには【男の墓場プロダクション】の創立の前からロフトプラスワンで【ボンクラ学園】というイベントでご出演いただいていたんですよね。そもそも【ボンクラ学園】はどういうはじまりだったんですか?

杉作:もう昔の話ですからねぇ。平野さん(ロフト席亭)から連絡があったのは間違いないと思いますけど…。その他の記憶が全くない(笑)。

ギンティ:ちょっと待ってくださいよ! 丁寧に答えましょうよ、そこは(笑)。

杉作:義務教育とかさらにその先の高等学校、大学…まぁ、とにかく日本に限らない世界的な事かもしれないですが、学校を建てようなんのがありますよね。アフリカとか。読み書きとかも出来ないっていのは問題だと思うんで、まぁそれは読み書きができた方がいいと思うんですけど、そこを越えた勉強になってくると果たして我々は必要な勉強をさせられて来たのだろうか? だからそういう事だと思いますよ。みんなで知らなきゃいけない事を知って行こうじゃないか、という事ですよ。まぁ、【男の必修科目】みたいな事です。そこがないままじゃいけないんじゃないかと思って始めたんだと思いますよ。

ギンティ:すごい良い事言うじゃないですか! それ今、面倒臭くって言わなかったんですか(笑)?

杉作:早く次の話がしたかったんです(笑)。

── ちょっと気持ちが先に行っちゃってたんですね(笑)。

杉作:ただもう我々は持ち時間がないから教育している場合じゃなくなってきた。あとは各々で勉強しろ、と。今はいろんな人がいても良いし、全員に生きる権利はあると思うんですけど、やっぱりねぇ…そうとも言ってられなくなってきたんで、やな奴とか悪い奴は叩き潰そうと(笑)。

── というところに気持ちがシフトしつつある、と。

杉作:よく『ビッグマグナム黒岩先生』の話をするんだけど、教育の行きつく所はそこなのかなと。

── バイオレンスな方向に行きつくんですね(笑)。

杉作:それでついに【野獣狩り】が始まったんですよ。

 

きっかけはメルマガ

── その【野獣狩り】のきっかけになったのが【現代芸術マガジン】というメルマガだとお聞きしましたが、メルマガを始めたキッカケは?

ギンティ:この都会でクリエーターのふりをしたかった、夢を見ながら街道沿いのさびれた古本屋で働いていた一人の不幸な若者がいましてね。杉作さんと知り合い、杉作さんの所に通い、そしてそいつはやがて夢を語るんですよね。「僕はほんとはライターやエディターの仕事がしたいんだ」と。
プロになって名を挙げたいから、杉作さんに「なんとかして下さい」って言ってきたんですよ。そしたら、杉作さんはそういうのに弱いから、腰を上げてマガジンを始めたんですが、いつの間にかそいつは消えて、杉作さんは毎日書いていると(笑)。

── 一時期、日刊でやっていたのはどういう経緯なんですか?

杉作:相当しんどかったんですよ、最初から。最初は週1だったんだけど、みんながそのしんどさをわかってくれないから週2にしたんです。けど、それでもわかってくれないから週6回にして日刊って言ってたんですけど、みんな日刊なんてすごいねって言いながら、「なんだかんだ言ってもどうせ(出していない)一日は遊んでるんだろ」とか考えているんじゃないかと思ったら腹が立ってきてね。じゃあ、毎日出したら文句ないだろうと思って毎日出したら、2週間しか持ちませんでした(笑)。いやー、きつかったですね。週2日と週6日では大違いですよね。もう日刊じゃなくなりましたが、今でも週2回は書いてるんですよ。もういつ辞めてもいいんですけど。

── た…大変ですね…。

杉作:そのメルマガのなかでの【野獣狩り】はもともとプライベートでやっていたんですよ。それをちょっとメルマガでお裾分けしてたんですね。ところが、メールマガジンと言えども規制があるんです。

ギンティ:世界中に配信されてますからね(笑)。

杉作:そうすると伏せ字にするとか割愛せざるを得ないんですね。そのストレスが読み手に溜まっているのがアレだなぁと思って、だから一回イベントとして公開しようって話になったんだよね。その頃は力夫くんがすごい怒りを爆発させていたんですよ。

力夫:もうフラストレーションが溜まりまくっていて。

杉作:それぞれ怒りの矛先は違うんですけど、みんなフラストレーションは溜まっていたんですよ。世の中にはクソみたいなヤツがいるじゃないですか。特に女がらみだと嫌なヤツがあぶりだされるんですよ。女が出来るとテンションが上がるバカとか。ただ基本的に私達が戦っているのは巨悪ですから、弱者を攻撃する事はないんです。弱者というと我々自身がカーストでも相当下ですからね。最低辺ですよ、民度も何もかも(笑)。言っていいのかどうかわからないけど、船上生活者すれすれですからね(笑)。

ギンティ:世田谷にボート・ピープルがいたんですね(笑)。

力夫:今、わかりやすい巨悪がなかったりしますからね。意外と天使の顔して味方面して近づいて来る奴っていますからね。

杉作:パッと見、おしゃれそうな奴は全部ダメ(キッパリ)。

── じゃあ悪が絶えない限り【野獣狩り】は続いていくんですね。

ギンティ:はい。僕達が死なない限り。

 

野獣狩りに終わりはない

杉作:野獣は形を変えていきますけどね。大体時代劇なんかでもそうだけど、女はべらしているのは超悪ですよね。よくロッカーはね。奥さんを楽屋に呼ぶとか色んな事を言いますけど、確かにそういう家庭もあると思いますよ。嫁さんの力が強すぎて、亭主に自由を許さないような家庭が。その場合はしょうがないですよ。そうじゃなくて、奥さんは家にいるのに、奥さんじゃないような女を楽屋にはべらしているような奴とか。これは全部悪ですよ。

── それは巨悪ですね!

杉作:だから女連れは全部悪いやつだと思って間違いないんです! そういう悪い奴をやっつけるために【野獣狩り】をはじめたんです。まぁ地名を言うと問題になると思うけど、お洒落な街に住んで、お洒落なオフィス構えているような奴らじゃないですか。あと、お洒落な場所で呑んでいるような奴。とにかく時流に敏いような奴らですよ。女が知りたいのは「今」の事ですから。「今」の話は喜ぶんだよね、女性っていうのは。ただ、男女間の話ばっかりになってしまうのは、ベースにヤキモチっていうのはあると思います。ただもう舐めるなよって感じですよね。あんまり自分たちにヤキモチ焼かすなよって言うことですよ。

──(笑)。

杉作:あんまり羨ましがらせるなって事でもあるよね。少しは遠慮しろよって事なんですよ。あとは威張っている人がいるでしょ。威張るのは許せないね、本当に。オーラが出ているっていう人、よくいるじゃないですか。オーラなんていうのはね、謙遜している人には出ない。絶対。オーラが出ている時点で威張っているんだよ。その威張っていることに気がつかないバカ共がオーラって言うんですよ。

── 周りをピリッとさせる空気をオーラと勘違いしているってことですか。

ギンティ:あと最近はサブカル業界でも威張る人も増え出しましたね。

杉作:だから【野獣狩り】は怖いイベントになるかもしれませんよ。ロフトプラスワンやネイキッドロフトに出ている人間も狩ることになるかもしれないですから。出演者の中に敵は確実にいる訳でしょ?

力夫:確実にいますね。全方位に敵はいます。

杉作:今まで、何となくロフトに出ている出演者同士仲良くしていましたけど、もうそういう時代じゃなくなったんです。いきなり他所のイベント行って乗っ取ったりする事もあるかもしれませんよ。

── そうですか(笑)。これからも【野獣狩り】色々な展開がありそうですね。2014年も注目していきます!今日はありがとうございました。

 

 

注・コブラの発言は終始掲載に堪えないものだったので割愛しました。

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LIVE INFOライブ情報

現代芸術マガジンpresents
男の墓場座談会『野獣狩り Part.2』
2014年1月16日(木)ネイキッドロフト
【出演】杉作J太郎、ギンティ小林、クソしぶき爆、市川力夫、ゲスト有り

OPEN 18:30 / START 19:30
予約 ¥1500 / 当日 ¥1800(飲食別)
※予約はネイキッドロフト店頭電話&ウェブ予約にて受付中!!

この業界には信じられない様なクズがウジャウジャいやがる!
このクズどもは始末が悪い!
ズルして儲けた金で生活や外見を飾ってヤリタイ放題!
そういうクズどもを徹底的に始末する野獣狩りが今ふたたび、幕を開ける!

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